2008年11月29日(土)通常練習

 練習日誌  2008年11月29日(土)通常練習 はコメントを受け付けていません
11月 292008
 

本番明けは、練習参加人数がドカッと減るのが、当団の傾向だ。
11月15日の本番から早二週間。今回も例に漏れず、-7人。

練習出席のために、忙しいメンバー一人一人が様々な苦労をしてきて、
ようやく練習場に辿り着くと言った状態が毎回である。

特に本番の際は、スケジュール的に無理をしてその反動が来るのだろう。
そんなわけで、当団では本番後は練習参加数が急減する傾向があるのだ。

でも、欠席時には必ず連絡してください。
あなたなら、やむを得ず仕事を休まねばならぬ時は職場に連絡しますよね。

え?・・・合唱は仕事と違うから必要ないって?
でも、向こうにあなたを待ってる人達がいるという状況は変わらないんよー。

さぁ、好き勝手なことを書き連ねてるこのブログ・・・。
久々、本業の「練習日誌」いってみよーか!

■場所 前橋中央公民館(46スタジオ)

■出席人数16名(T1:3 T2:5 B1:3 B2:5)

■練習内容

 1.体操・呼吸・発声

  ○裏声について(※本日より、裏声の練習を開始した)

    ・目的は、声帯の適切な緊張を保つ力を高めることにある。

     (今まで使ってきた「喉を拡げる・開ける」という語彙とほぼ同義)

    ・芯のない息漏れ声で構わないので、息を贅沢に使いながらよく混ぜ込み、

      1)裏声で高音域を長くのばす
      2)裏声で三度くらいを上下行
      3)裏声で五度くらいを上下行
      4)1)〜3)を、当面毎回の練習で続ける予定。

  ○発声練習
   ・ハミング
   ・声出し数本(以下省略)

  ○カデンツ
   ・上のF-durから。ファルセットを意識して。
   ・Bassが弱々しいが、柔らかく響きを届けてくれる。Bariは堅調。
    Secも響きが薄いが、Topも息が良く混ざっている。

   ・ちょっと、違う団の発声を聴いているような錯覚に。
    あとは、これが長時間もてばなぁ・・・。

 2.パート練習

  【曲目】「チャイコフスキー歌曲集」より「何故?」

   ・久しぶりのパート練習。当団では、T系とB系の2グループでパート練習を実施する。

   ・今回より、「移動ド唱法」による音取りを開始。
    視唱できない人は、階名を記入しておくこと。

    (階名のふり方は、こちらです・・・)

   ・基本的に、D-dur(ニ長調)だが、途中18小節目から、F-dur(ヘ長調)で読替え。

    B2都丸氏から、途中の読替は、F-Durではなく、
    B-dur(変ロ長調)の方が良いのではと質問がっ。

    さすがは、移動ドに慣れた同氏。確かに事実上B-durに移調しているので、
    その方が理にかなっているのだが、BariにE音が頻出するので、
    Bass系のパート練習である以上、敢えてF-durを選択した事情を説明すると、
    納得していただいた。

    近年、小中学校でも教えなくなっているという「移動ド」だが、
    当団では、今更ながら、この唱法を音取りで取り入れた。

    もちろん、メリット・デメリットはあるのは承知の上だが、
    長期的な視野に立って、音楽的基礎力の涵養に資するものとしたい。    

 3.アンサンブル 

  【曲目】「斎太郎節」

   ・全パート共通事項 喉を使いすぎないように。月並みだが、ポイントは「腹」でしかない。
   ・冒頭(B1) エンヤオットの「エ」は深く。
   ・テナー系 口腔内あけて。天井の低い発声が卓越しており伸びやかさに欠ける。
         漁に漕ぎ出すような溌剌さが欲しいところ。
   ・(T1)   各自がバラバラでは、合唱やってる意味がない。揃える気を持つべし。
   ・Solist  指揮を見て。   

 【曲目】「上を向いて歩こう」

   ・全パート レガートに。ブン=やはり口腔内を広く確保して。
   ・終盤   夜〜 の「よ」少し言い直して。

 【曲目】「見上げてごらん夜の星を」

   ・真価の問われる一曲
   ・(T1) 「手を繫ごう」のくだり→ごぉー・・・と、幼くならぬよう。口腔開けて。
   ・コーダ 最後のA-durの前のブレス忘れずに。 

 【曲目】「君といつまでも」

   ・イントロ 三連符が各パートを渡ってゆくことに留意。→聴き合う。
   ・間奏部  ハミングしっかり鳴らして。(蚊の飛んだ音はダメ!)

■連絡事項
 (事務局より)
  ・12月7日・しんとう苑ボランティア演奏タイムスケジュールの説明。
   集合時間は現地12時。
  ・合唱祭の写真注文について

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「暗譜>>譜持ち」ではないです ←理解と盲従は違う【一部差替】

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11月 262008
 

11月8日の練習日誌で記した(こちら)が、楽譜ベタ見の件である。

その日、指揮者は何を指摘したかったか?これについて、どうやら誤解が多い。

おそらくは団員貴兄も自分勝手な解釈で、そのメッセージを受け取り、その時は理解したつもりになったろう。

次のように受け取った方がいらっしゃったら、少々早合点していると思われる。

 ・譜持ちより暗譜した方が、歌に心がこもり、表現力が豊かになる。

 ・譜持ちより暗譜した方が、姿勢もよくなり、首や肩や腕等に力が入らず、発声上有利。

 ・譜持ちという歌唱形態はそもそも合唱の正統スタイルではなく、暗譜が基本である。

なんだか、中学数学でやった、命題の問題のようだが、上記のどれも、「そうとは限らない」というものばかり。何を根拠に、そう解釈できるのだろう?理解と盲従は違う。

元々、練習中における指揮者のスタンスと団員のスタンスは当然異なる。

指揮者側は、曲を合唱として仕上げるために、全体を見ながら聴きながら、様々な箇所を一々指摘しては修正する作業を繰り返すものだが、団員側は、まず「自分」自身が楽譜通りに歌えるかどうかという、この一事こそが最重要だととらえる方が多い。

【↑私もそういう所がある。そういう団員を非難しようとしているのではないです。為念↓】

とにかく、楽譜通りに歌えないようでは、「自分」の歌として大いに欲求不満が募るのだ。普段、真面目で几帳面な方ほど、この傾向は強いようだ。だから、そういう団員にとってみれば、他の団員や他パートが楽譜通りにできていないと気になって仕方がないのだ。

(↑裏返せば、「自分」が気になって仕方がないという事でもあることに注意)

挙げ句の果てには、そういう団員や他パートを注意しない指揮者自身の器量を疑ったりする。

しかし、練習の熟度が高まるにつれ、指揮者はこうなり、団員はこうなってゆきがちである。このような、団員の合唱への自己中心的なスタンスというものはどうなのだろう。肝心な音楽を感じずに、ただただ細部に気を取られすぎるということ…。

合唱を楽譜を通して、ピッチ、リズム、音量、発音等々、様々な要素に細分化することはたやすい。しかし、細分化されたものを積み上げれば音楽たり得るという幻想にとらわれてはいないか。

本番を次週に控えたその日の練習で、指揮者は、今更楽譜にかじり付く我々を前に、そういう、音楽への自己中心的なスタンスを頑なに固守する態度にこそ、疑問を投げかけたかったのではなかったか…

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早稲田大学グリークラブ創立100周年記念演奏会(その2)

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11月 232008
 

(つづき)
続く第二ステージは、早稲グリが一時代を築いていた1983年委嘱初演であるところの、 男声合唱とピアノのための「縄文」。

その後も、定期演奏会や東西四大学合唱演奏会などで何度か演奏を行っており、 作曲者自身の指揮の下、早稲田の特色を訴求するにはまたとない題材であろう。

ステージ上には、さきほどまでのメンバー老壮青のうち、「老」がほぼステージを降りた。 この大曲の真の意味での価値を知る世代が、ステージを請け負ったという形だ。 以前にも荻久保氏作曲の類似曲が、氏自身の指揮によって演奏されたのを聴いたことがある。 その時は、とにかく「はじけろ」という感じで、まさしく氏のやりたい放題。

作曲者であれば、既に世に出た一曲をここまで改変して果たして良いものかと、 その時、大きな抵抗感を持った記憶から、妙な先入観を抱いての鑑賞となってしまった。

元々混声合唱を前提に作曲されたが、早稲グリからの男声合唱改編依頼にあたって、 作曲と同様の作業工程をこなしたことを、パンフ内で氏は述懐している。

太平洋戦争での体験を背景とし、詩人・宗左近の中に眠る、いや日本人の中に内在する縄文人の魂を揺さぶり、 呼び覚まそうとするような(少なくとも当時は)斬新で深遠なテーマ。

演奏は、指揮がオーバーアクション気味なのは相変わらずとしても、気合い充分。 私の偏った先入観とは全く裏腹に、意外にもきわめて内省的・自制的であり、 やがて心の内側をえぐり出そうと苦悩する芸術家の後ろ姿にオーバーラップしてゆく。

ピアニストの前田勝則氏は、近年男声合唱界ではお馴染みになりつつある売れっ子である。前ステージのピアニストとは全く対照的で、ご自分の立ち位置を理解していらっしゃるので、 聴衆の立場からは、まさに安心して聴ける存在だ。

さて、音楽は章を重ねながら、 単純な三次元から多次元に向かって、どす黒く染み出して行くかのようだ。 ましてや決して感傷などに流れず、パンフ内で氏が述べるとおり、 濃厚でドギツイ表現を敢えて避け、時には淡々と抽象の世界を描写し続けようとし、 グリーメン達も、驚異的な集中力を最後まで維持し、ついに歌いきった。

途中、バリトンソロを執った津久井竜一氏は出色。 抑制が効き、私の二階席まで染み入るようなピアニッシモと、 輝かしいほどの高音部のオブリガード。実に練度の高い響きを聴かせてくれた。 この長いソロの後に合唱が合流するのだが、さぞかしプレッシャーであったろう。

このステージを含め、この演奏会にはステージ毎の技術スタッフが置かれている。 「縄文」担当の宍戸誠氏は、終ステで同じ荻久保作品を一曲振ったのだが、 それを耳にした時に、鈍感な私ははたと気づいたのだった。

荻久保氏には申し訳ないが、この「縄文」の力演は、 彼のたゆみない下振りの積み重ねによるところが大きかったのではないかと・・・。 筆者は本演奏会の内情を知る者ではなく、 宍戸氏をOBメンバーズ演奏会で一度聴いたことがあるに過ぎない人間だが、彼の深いアナリーゼには、心から敬意を表したい。

インターミッションを挟んでの第3ステージは、100周年記念ステージと題しての、 ア・ラ・カルト・ステージである。 力を抜いて聴ける気楽なステージであることを聴衆一同願っているところに、 おあつらえ向きというか、主催者側としては、まさに狙い通りのステージ進行となったが、 必ずしもこのような表面的なマネジメントでなく、更に刺激(?)を求める向きにも楽しめるよう、素人玄人(←表現が適当でないかも)共に飽きさせない仕掛けが隠されていたのだ。

NHKアナウンサーの柿沼 郭氏による滑舌が絶品な司会は、耳に心地よく、アナウンサーだから当然とも言えるのだが、 その物腰柔らかなステージマナーと流暢で軽妙な語り口は、かつて濃厚なグリーライフを送り、 早稲田グリークラブを知り尽くしている彼だからこそ出来る業(わざ)である。

指揮者も老若入れ替わり立ち替わり、過去100年の様々なエピソードを振り返りながら、 柿沼アナの絶妙な合いの手によって、リラックスしたムードに場内を満たしてゆく。

小曲の一曲一曲を振り返ることはしないが、 多田武彦氏や既出の荻久保和明氏の作曲による単曲での委嘱初演も取り混ぜ、校歌歌詩ではないが、「進取の精神」の気風を終ステでも忘れていない。

また、タクトを振った指揮者皆様は、グリー在団時は学指揮であり、 これを基点にして、合唱界だけでなく各界で活躍中の方々。 年相応の指揮振り。今更語るまでもないが、背負ってきた人生というものは音楽に出るものである。 それぞれに皆、味がある。

学指揮時代のキレは年を重ねると共に、若さの持つナイフのような鋭利さを若干失いながらも、 その類希な音楽性は、深い洞察と共に地下へ根を下ろしてゆくというのだろうか。

そして後半は、現役グリーメンがステージに参加。総勢250名近くに膨れあがる。大人数の男声合唱は、例年東京六連等で聴くことは可能であるが、 どうしても(失礼ながら)烏合の衆となり果て、音楽もモザイク状となりがちであるが、同じ遺伝子を持つこの二百余名は、それとは異なり、一定のベクトルで共通する。

大げさに言えば、この邂逅こそが奇跡であり、そこに客として立ち会うという体験。 これは何を意味するのか。 事実上のメインであった2ステの成功を最大の原動力に、 演奏会自体の立体的好印象を、深く人々の記憶に焼き付けることに成功した早稲田大学グリークラブ。 演奏会の目的は達して余りあるものだったろう。 彼らの新たなる一世紀を、遥か遠くここ群馬の地から、時間の許す限り、今後も見守ってゆきたい。

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早稲田大学グリークラブ創立100周年記念演奏会(その1)

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11月 232008
 

◆日時 2008年11月22日(土)16時45分開場、17時半開演

◆場所 サントリーホール大ホール

◆プログラム
〜オープンニング・ステージ〜 指揮;佐藤 拓 “Hototogisu”(委嘱初演)  作曲;ヨーナス・タムリオーニス
〜第1ステージ「北斗の歌声、未来への架橋」〜 指揮;松原千振 Sop;竹内葉子 pf;岩瀬 彩
       ”Hymne”(賛歌) 作曲;シベリウス
       ”Helletsused”(幼き日の思い出) 作曲;トルミス
       ”Bridge Over Troubled Water”  作曲;ポール・サイモン 編曲;ホーカン・スント

〜第2ステージ 男声合唱とピアノのための「縄文」〜 指揮;荻久保和明 pf;前田勝則
       1.透明 2.曙 3.行進 4.波の墓 
       作曲;荻久保和明 作詩;宗 左近

〜第3ステージ 100周年記念ステージ〜 総合司会;柿沼 郭(NHKアアナウンサー)
       1.最上川舟歌 2.ふるさと 3.なごり雪 4.音楽(委嘱初演) 5.帆船の子(委嘱初演) 6.島唄 
       7.遙かな友に 8.この道を行く 9.早稲田大学校歌

我々前橋男声合唱団は来年で創立20周年であるが、この伝統あるグリークラブは創立100周年を迎え、その記念演奏会を聴きに行ってきた。

筆者は16時半に現着。既に100人以上の客が並んでいる。 この時点で、この演奏会の盛会は約束されたものだったのかも知れない。

キャッチフレーズは、『「次」の100年、始めています』

そして、プログラム中には、100周年を記念してか委嘱初演作品がラインナップされている模様。 パンフ末尾掲載のメンバーリストには、何と185名! 老壮青全ての世代が取り揃えてご用意いたしました、という感じ。 しかし、昭和60年〜平成一桁卒団の年代(現30代後半〜50才)の参加率は著しく低いのが目を引く。

プログラムは全4ステージ中、北欧物が二つ。 このうちの一つで、オープニング・ステージとして配された、”Hototogisu”という曲。 リトアニア人作曲家のタムリオーニスが、今回の記念に献呈したものだという。

「めづらしき 声ならなくに ほととぎす ここらの年を 飽かずもあるかな」 という、古今和歌集の中の一首に曲をつけたもの。 現代における世界合唱の重心の一つに北欧が挙げられるが、その流れの中で新たな試みとなった。

指揮の佐藤氏は20代後半ながら、このテキストの深遠さに怯むことなく対峙し、 合唱団を無難に統率した。 柔らかなベース系の響きと、決して力業に走らないテナー系。 80年代後半の早稲田グリーを知る筆者にとっては意外な展開。

時には平行5度や8度と虚ろながらも荒々しく、 更には7th、9thといったジャジーな匂いも漂わせながら、 年輩のOBには、きっと親近感の薄いだろうそういう音形や和音を粘り強く表現していた。

続く第1ステージは「北斗の歌声、未来への架橋」。 指揮は、北欧及びバルト諸国で実績を蓄積し、日本国内ではフィン・ウゴル音楽の第一人者として定評のある松原千振氏。 早稲グリとの接点は、過去の定演などで既に何回かあったようだ。

小曲はシベリウスと、トルミス、そして何故かポール・サイモン。 北欧の曲はよく難解だといわれる。 客の反応を観察しても、曲の良さがあまり伝わっていないように感じた。

元々、シベリウスの枯淡な色というものは、指揮者や演奏家にとっても、 少々手こずるだろうことは理解できるが、少なくとも、歌いたがりのグリーメン達を前にして、 孤高さや玲瓏さというものを上手に引き出せないようでは、第一人者の名が泣くのではと思えた次第。

トルミスはまずまずの好演。 時折、西欧への憧憬か、ロマン派の曲調を帯びたかと思うと、再び北欧独特の民族的(民俗的?)な調子に回帰してゆくという、豊かなニュアンスを含んだ名曲。

ソプラノ歌手(筆者はアルトだと思っていた)との掛け合いは聴き応えがあったが、 サントリーホールの特色なのか、響きが散逸してしまうようで、 合唱に負けてしまっていた印象が強い。 スマートさは際だっていたが、もっと野性味剥き出しで歌っても良かった気がする。

終曲の「明日に架ける橋」は、ご存じポール・サイモンによって一世を風靡した一曲。編曲者が北欧人だというのが唯一の北欧つながりの要素。 確かに、次の新たな一世紀に向けて送るエールという意味合いでの選曲であったろうが、 ピアニストはテクニックは抜群で良い音を出しつつも、合唱に寄り添う気持ちが希薄。 演奏上も、明らかに齟齬を生じた場面があり、若干顔をしかめた。

指揮とピアノ、そしてグリーメン達の間の有機的結合度が浅いと感じられたステージであった。
(つづく)

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再び音取りについて(その2)

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11月 222008
 

その昔、小団で、あるメンバーが全く音がとれずに、ほとほと困ったことがある。音形の上下に合わせて、彼の出す音は一応同じ方向に上下しているから、いわゆる典型的な「音痴」ではないのだ。

1音とか1音半とか、正解の音から微妙にズレてしまう彼の音。なかなか理解できなかった。

万策尽き、困り果てていた私は、同じパートメロディを私が歌って吹き込んだテープを、ある日彼に渡した。

そうしたら、その日以後テープを繰り返し繰り返し聴いたらしい彼は、めきめきと音を自分のものにして、正確に歌えるようになったのだ。(とはいえ、私の歌唱上の欠点をも真似ていたのだが・・・汗)

どうやら、彼はピアノ等の楽器のように、無機的(に聞こえたのだろうねぇ)な音では、音取りが出来ず、もっと人間的な根源的な触れあいによってのみ音がとれたのだ。

これには瞠目した。そう、それは母親の歌に合わせて口を動かす幼児のような・・・。

音取りの方法は、限られたものではなく、その人のタイプに合ったものがある場合もあるということである。

さて、前回の続きだが、表題の話。

当然、団を構成するメンバーが、どのような音楽的素養を持っているかで、音取りの手法は選択されなければならないが、小団の場合、絶対音感を持つ人間がほとんどいない(というか未確認)から、『移動ド唱法』が適当であると考えている。

まぁ、「固定ド唱法」との優劣については、さんざ議論されていることだが、どのみち一長一短であるしねぇ。

従来、前橋男声合唱団では、合唱における歌詩と音の不可分性に鑑み、中でも外国語曲の音取りにあたっては、便宜上の措置として、「A」音、「La」音及び「Ma」音等を使用して譜読みを行ってきた。

しかし、次期レパである「チャイコフスキー歌曲集」の音取りにあたり、今後、長期的なソルフェージュ能力を涵養するため、下記について試行したいと思っている。

 1.原則、全員が移動ド唱法による音取りを実施することしかるに、これを正確に体得した後に歌詩付けを行うこと

 

 2.上記唱法による譜読みを鉛筆等で、事前に楽譜に移動ド音階を記入しておくこと(読唱できない方のみ)

  →楽譜の冒頭にある調性を示す記号(シャープまたはフラット記号)が幾つか並んでいますが、このうち、一番右側にある記号に着目し、

    ・その記号がシャープであれば、その位置の音階を「シ」

    ・その記号がフラットであれば、その位置の音階を「ファ」

  で読み替えるというわけだ。 

 3.転調等により、移動ド唱法が完全に適用できない場合は、更に一部読み替えで対応のこと

なお、ソルフェージュ能力とは、一般に次のことを意味するが、移動ド唱法は、特にA.及びC.の強化を図るもの。

A.読譜力
 楽譜を読んで音をイメージし表現する力
B.聴音力
 音を聴いて、楽譜に記すことができる力
C.音楽理論
 音楽理論と実際の音の関係を理解する

もちろん、ソルフェージュ力の向上自体が目的ではなく、あくまでも合唱を深めるための一手段。

従来の聞き覚えだけでは、限界があるだろうし、多大な時間を浪費する。むしろ、ソルフェージュに無頓着であればあるほど、音取りの効率はますます低下してゆくだろう。

この方法に慣れれば、(そう!所詮は「慣れる」問題なのである!)初見での歌唱も夢ではないと思われる。(正確に言えば、全員は無理だろうから、同唱法をマスターするメンバーが出現するだろうことは想像に難くない)

私には絶対音感はないのだが、今までこの方法で取り組んできたし、特に、音に対する劣等感を持たれている方にはオススメだと自負している。このように、少々の努力で、得られる果実は決して少なくないと思う次第。

C.の楽典に関連して突っ込んだ話になっても、移動ドをマスターしていると、理解も早いものなのである。(簡単な話では、ドで終わる曲が多いとか・・・転調時の解決パターンとか、果ては対位法や和声学にまで・・・)

ともかく、若年層の加入により意気上がる分、その若年層を中心に音楽的基礎を固めることが重要と考えるところである。よって、中年壮年の皆様にも、ぜひこの際奮起いただきたい。

そして、長期的な戦略を持って、団の未来を描いて行ければと強く思っている。

 

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再び音取りについて(その1)

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11月 212008
 

この9月に音取りについてちょっと触れた。(こちら)

まぁ、その時は楽譜浄書ソフト「Finale」のフリーソフト版の「Finale NotePad」を最大限利用して音取りに活用しようという主旨だったのだが、そんなソフトはあくまでも補助的手段にすぎない。

結局は自分で感じたり、理屈づけるなどして、とにかく自分のものとしなければ、いつまでたっても音は取れないものだ。

我々合唱団員にとって「音取り」は合唱に取り組む際、言わずもがなパスしなければならない必須のチェックポイント。

オーケストラなど器楽系であれば、個人的に音取りを事前にしてかるのが通例なのだろうが、合唱では、なかなか事前に全員が音取りをして集まるということは少ないようだ。

どうしても、この「音取り」。今まで送ってきた人生の中で、音楽と接し方が人それぞれなので、音との得手者と不得手者がいてしまうのはやむを得ない。

それを左右する音感に関し、現役の合唱団員を類型化すれば、次のようになるだろう。

0.一度音を聴けば、即覚えてしまう方
1.絶対音感を持つ方
2.絶対音感を持たないが、相対音感が感じられる方、理解できる方

3.0.1.2.のいずれにも含まれない方

 

0.という方が、この世に確かに存在する。ただ、楽譜は読めない場合が多い。ま、それは別格として・・・。

1.については音取り時は問題なし。ただ、臨時記号が多い楽譜では、苦戦する場合も。(ただ、絶対音感があるからといって、人を感動させる事とは別問題。)

2.合唱経験者は大半がこのあたりだろうし、未経験者でも、通常の音楽教育を受けていればここだろう。蛇足だが筆者はこの部類に属する。

3.←このような方に、私は今のところお会いしたことがない。

・・・だから何をしたいかというと、音取り技術を団内で確立すること・・・これである。

 

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水上温泉・ひがき ホテル ラウンジコンサート開催!!(その3)

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11月 192008
 

そのあとは、お待ちかねの宴会。この日は既に夕食を済ませており、二次会と いうことになったが、10月下旬の練習で入団した飯島研史さんの歓迎会をも兼ねる。

終演が押した(MCの話が長かったわけで…汗)こともあり、温泉を心か ら愉しむ・・・といった余裕もなく、早くビールを喉に流し込みたい一心で22時前には宴会場に集まってくる。

浴衣だったりジャージだったり、皆それぞれの スタイル。ここは、ホテル側が我々のために用意してくれた特別室だ。

指揮者とピアニストの先生方の長風呂を待つ間、数度乾杯の練習をさせていただくことに する。(笑) この間、ホテルの担当スタッフである菅野正浩さんと譜めくりをしていただいたピアニストの日垣歩美さんがご挨拶においでになられた。

団員一 人一人にお酌をしていただき、そして、なんと!過分な差し入れまで!メンバー数名からも酒とおつまみの支給がっ!たいへんありがとうございました。

さて、先生方をこうして 待つこと数十分。練習なのになぜかヘロヘロになって、10時半過ぎに正式に開宴。中曽根指揮者は飲み会というと、毎回欠かさずだ が、上原先生は昨年秋の第4回演奏会以来ではなかったか。

周囲は、昼間にマネージャー連中で買い出しした乾き物系が無造作に置かれている。え?何?オレの所にはつまみがない?ま、酒があれば何とかなるさー。

 今回主役の飯島研史氏。 入団以来本番まで日数が少なかったということもあるが、幸か不幸かいきなり今日の本番を迎えてしまった。楽譜も一部渡していな かったという執行部の不手際があったにもかかわらず、オンステして、なおかつそれなりに歌いきってしまうという大型新人ぶりを発揮。

既報のとおり、職業は お医者様なのだが、この日、彼の仕事が常に待ったなしであることを思い知ることになった。午前中に私の携帯に飯島さんから一報が入り、緊急オペが入り、集 合時間に間に合うか微妙ということなのだ。

結局、彼は間に合ったのだが、一仕事終えての本番となった。今のところ研修中ということもあるのだが、専門科は 未定であるらしい。埼玉県深谷市がご出身で前橋市在住。ぜひ歌って踊れる(?)医師として、(オペ中は歌わないように!)前橋男声合唱団としてご活躍いただきたい。

そうこうしながら宴会の方は、恒例の自己紹介タイム!古参の団員の事は大概のことは知っているつもりだったのに、実はまだまだ全然知らなかったんだ なぁ!と、改めて認識させられる時間である。

指揮者からの辛口の講評や、上原さんの久々の酒も手伝って珍問答も続出し、大笑いできる時間となった。飯島さ んも、呆れたことだろう。(汗)

最近の若年層の加入により、飲み会の席が賑やかになったものだ。一部に無茶 な飲み方をする輩もいたようだが、概ね良い雰囲気のうちに皆、杯を重ねてゆ く。20人で団の宴会…昔は、こんなに集まって賑やかに飲めるなんて思わなかったな…と、しばし団長と懐古モード。

それはさておき、宴たけなわの翌午前二時。老壮青のうち、「老」は先に寝入ってしまうのが通例のように思えるが、その「老」が一番元気だったかも知れない。そんなこともあり、団内最高齢の岡信和氏の一本締めで中締めとさせていただいた。

これで、一応お開きなの だが、恐怖の(?)三次会は、一部、朝食の時間まで続いたようだ。まぁ、確かに楽しくて酒をとことん楽しみたくなる気持ちはよー くわかるが、公共交通機関で来られた方ならともかく、早々に血中アルコール濃度は醒めないことは、衆知の事実だ。マイカー利用が多数の場合の宴会運営に は、団として特別注意せねばならないだろうし、メンバー個人レベルでの自覚も更に必要なのだろう。

下の画像は、翌朝朝食、絶不調の団員達に比べ、絶好調の先生方・・・。

↓それにひきかえ、ひっそりと静まりかえる団員達!(爆笑)

相変わらずの雨模様ではあったが、雨に洗われたからか、温泉街の外周を彩る 紅葉は、一層輝かしく燃え上がるようだ。煙立つ靄が、山裾に絡んで、この町の 渓谷美を盛り立てる。

帰路、みなかみ町内で、「曲水」と呼ばれる、目の錯覚から登り勾配を水がさ かのぼるように見える…という隠れた名所(?)を見学した。うーん、なかなか 興味深い。今度測量してみるか!?

(その1)はこちら

(その2)はこちら

ホテルのチェックアウトは午前10時。この時点でダウンしている者二名。ホテル担当者様に、もう少しの間面倒をみて下さいと頼んで、筆者もひがきホテル を辞した。

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水上温泉・ひがき ホテル ラウンジコンサート開催!!(その2)

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11月 192008
 

(その1)からの続き


やがて20時15分となり開演。ステージ脇から入場し板付。ホテルの担当スタッフの菅野さんからのご紹介の後、

「斎太郎節」

を歌う。
いわゆる”つかみ”である。

エンヤオットの勇壮な掛け声に乗せて、テナー系メロディが新鮮な歯切れの良い宮城県民謡を再現してゆく。

掛け声が去っ ては近づくようなデクレッシェンド・クレッシェンドの波。ハーヨイショッ!の合図でソロが登場、曲をリードしてゆく。

続くベースの先打ちの掛け声で曲調に 変化が生じ、各声部のユニゾンへの集合とともに一旦降下しながらも、終盤でのE-durで華々しいコーダ。(・・・とまぁ、歌唱風景を描写しようとする と、いつもこんな風に長くなってしまうわけで・・・)

演奏後、MCに立つ筆者。斎太郎節で上のGisを張ったトップのために、若干長めにトークで引っ張るよう要請されていた。

しかし、お客様の反応を見極め ながら話を進めなければ、会場内の空気はなごまないものだ。客が我々を前にして何を知りたいかそして何を聴きたいかをそっと探るように、少々弱気の進行と なったかも知れない。(冗長だったかもなぁ)

そして、続けて、

「上を向いて歩こう」

と、男声合唱の仕組みを解き明かす題材としての

「見上げてごらん夜の星を」

・・・。ステージを進めるにつれ、親しみのある曲ということもあり、お客様が リラックスする様子が手に取るようにわかる。特に「見上げて・・・」は、ひと パート毎に歌ったからか、この曲は過去最高級の出来だったろう。(久々にハモったのだから!)

しかし、この時点で明らかに時間が押している。指揮者紹介と ピアニスト紹介もそこそこに、(失礼!)

「Night and Day」
「Memory」

と、二曲を立て続けに歌う。合唱祭での経験値がモノを言ったか、無難な出来ではあったが、バリトンにメロディが回る箇所が多い同曲。人数が他パートに比し 少なかったことことで、ややボリューム感に乏しかったような印象が残る。

そして、終曲の

「ふるさとの四季」

・・・どうにか歌いきることはできたが、曲の単品を散りばめたコンサートという特性上、選曲として終曲に持ってくるのはどうだったろう。

確かにメイン ディッシュではあったのだが、15分という他曲に比べ圧倒的に長い一曲。それにしては、20人というまとまった人数ながらも、歌自体は第4回演奏会に比べ 平坦だったようだ。いささか、昂揚感に欠ける演奏だったか。

強弱のメリハリ、フレージングのまとまり、表現の豊かさ等々、長時間歌ってきているはずの副レ パートリーの割には、今ひとつの感がぬぐえない。

クレッシェンドのタイミングがやや早すぎたり、デクレッシェンドのタイミングが早かったり、フレーズを充 分延ばして、素早いブレスでつないでゆくべきレガート唱法などは基本中の基本だ。なんと言っても基礎体力。これがないから、どんな曲でも終盤ヘタる。それでは、音楽が途中でしおれてしまう。今後も精進しなくては!

ともあれ、お客様には喜んでいただけたのは事実だ。アンコールの

「君といつまでも」

が終わっても、何度もアンコールの声がかかるほど。そして止まない温かい拍手。我々もいつまでもこの雰囲気に浸っていたかったが、時間がオーバーしている こともあり、これで完全にお開きとさせていただいた。

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水上温泉・ひがき ホテル ラウンジコンサート開催!!(その1)

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11月 192008
 

2008年11月15日(土)。群馬県みなかみ町にある「ひがきホテル」にお いて、ラウンジコンサートに出演した。

・斎太郎節

・上を向いて歩こう

・見上げてごらん夜の星を

・ミュージカル「昼も夜も」より
  “Night And Day”

・ミュージカル「CATS」より
  “Memory”

・「ふるさとの四季」全曲

の六曲を演奏した。(指揮:中曽根敦子 ピアノ:上原良子)

一年以上前から構想されていた本イベントである。ひがきホテルでは 既に恒例となっているラウンジコンサート。

我々は69回目の出演者となったわけだが、同ホテル・ホームページによれば、68回以前の錚々たるお歴々は主に 室内楽や声楽のソリスト。どうやら、音楽大学で器楽や声楽を専攻されていた方々が中心のようだ。

そもそも、今回のラウンジコンサートは、小団側がホテルの 募集に対して応募したものだ。

ホテル側としては少々慣例を破って、思い切って我々の出演を認めたのだろう。それは、開演直前に担当スタッフからお客様への 説明の中での「初の試み」というフレーズからも明らかだ。

この日に眺めることのできる、利根川の清流に映える紅葉を楽しみにしていたが、朝からどんよりと曇り、みなかみ町に入る頃には、わずかだが小雨も降り出 す有様。しかし、町のそちこちには、紅葉狩りの観光客が繰り出しなかなかの賑わいを見せている。

メンバーはホテルに15時15分に集合し、至近の「水上社会体育館」へ徒歩で移動。ここで体操と発声練習を行うのだ。

水上は、河岸段丘の温泉街だ。崖の 上部まで息をはずませながら登る面々。これだけで、かなりのウォーミングアップになったのでは。

練習会場は、文字通り、体育館というだだっ広い総板張りのフロア。体操・呼吸の後、指揮者直卒の発声練習は、主としてファルセットの練習を念入りに行う。日のかげりと共に、体育館は底冷えがしてくるようだ。ベース系は高音部の発声練習では、普段は1オクターブ下げて歌っていたのだが、今回は同音歌唱を 徹底するよう指示された。

ほどよいウォーミングアップが済み、エンジンがやや掛かり始めたところで、ホテルに戻る。行きと違って帰りは、瞬き始めた温泉街のネオンがあちこちに。 ふと、誘われそうなる気持ちを断ち切って(?)、何とか全員戻れたようだ。

客室で一息入れた後、宴会場に移動して夕食。結構立派な大宴会場。お膳に用意さ れたボリュームたっぷりの夕食に舌鼓。豪勢な料理を目の前にしながら、アルコールを一緒に口にできない口惜しさ。

こんな宴会モード・スイッチオンが当然の 空気の中、なんだか調子が狂う…。(汗) 筆者は、腹が膨れると歌うのが困難になるので控えておいたが、お代わり所望の猛者も!まぁ、食わなきゃ戦はでき ぬ。それも一理ある。

19時前になって再集合。声出しのあと、一旦集合写真を記念に撮影。次にス テージ練習を本番会場で一通りこなす。

・・・ひがきホテルのラウンジでのコンサート。そこは、白い大理石が敷き詰められ、柔らかな照明で輝くような瀟洒なステージ。漆黒のグランドピアノがよく似合う。

ホテルの建物から南側に張り出しているので、我々の客 室からもステージの様子が眺められそうだ。ここの響きは、独特である。

もちろん音楽専用で作られたわけではないだろうから、響きの動向が手に取るようには 分からないが、石張りである故の心地よい反響を伴うものの、一方で客席側の天井が広く、こちらは音響が拡散してしまうのではと思えた。

実はこのラウンジ。ステ練中は閉鎖されていた。我々の練習が終わった途端開場となったのだ。入場してくるお客様にもプログラムがホテルスタッフから渡さ れる。

このステリハ、夕食帰りのお客様達にきっと立ち聞きされちゃうんだろーなと思っていたが、このようにきちんとシステムが確立されており、ホテル側の 演奏者に対する配慮を感じた。

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OD演奏会再放送!

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11月 142008
 

本日早朝、NHKのBSハイビジョンで、「オルフェイ・ドレンガー(=OD:スウェーデン王立男声合唱団)」の2005年10月の来日公演の模様が、またオンエアされた。ODは、19世紀半ばに設立された、世界屈指の名門男声合唱団である。

既に三年前の演奏会でもあり、以前にもBS2で放送済みであるが、私にとってはこの春より私のテレビの視聴環境が変わったこともあり、再度鑑賞を試みた。

アンコールを含めて全11曲。80名のタキシードに身を包む男共。ゲルマン風の骨格と肌の色は、やはり見慣れたアングロサクソンとは違う。

また奏でる音は、ナチュラルな倍音を基本とした北欧風の透明感溢れるハーモニー。表情豊かに、小さなジェスチャーを交えながら、聴衆を飽きさせない。この辺は、外国の様々な舞台芸術で通底するものを感じる。

なお、日本特有の筋肉質な男声合唱とは全く趣を異にすることを強調しておきたい。

我々とは違い、持てる力を最大限に発揮していくというやり方とは一線を画した・・・、何というか、我々日本人が失ってしまった、人間が元来持っていたところの歌う力・・・。それを呼び覚まして持っている人々と言ったらいいのか 。

見れば見るほど、聴けば聴くほど、惹き付けられ、同時に、羨ましさがつのる。

ご当地日本の曲からは、
 間宮コンポ六番から「第二番」
 池辺晋一郎「刈干切唄」
 武満「さくら」
の三曲が譜持ちで歌われた。

指揮者ロベルト・スンドの解釈はなかなか良いところを突いているように感じるが、どうしても、柔道着を着た外国人が、国技柔道に取り組んでいるという印象。そして、結局聴き手が一本負けして、日本人として釈然とできない状況に似ているかも。

コンポでは、ベース系が若干喉声気味にシフトさせたように聴こえたが、故意にだとしたら、ロベルト・スンド、、、いや、やはりOD恐るべし。

しかし、朝イチの演奏会鑑賞もいいかも!夜型の私は、夜中にこそが、感覚が鋭敏になるものと信じて疑わなかったが、意外に朝は感性が研ぎ澄まされているような気がする。

それは、スッと腹の底に落ちてゆくような・・・、そんな感覚。

ODは1984年以来二度目の来日公演。噂では2010年〜2011年頃の再来日が計画されているらしいが、詳細はまだ闇の中だ。

なお、見逃した方、ご連絡下さい。ダビング10の範囲内(であるから、私の永久保存分を除いて9枚まで)で相談に乗りますよ!

 

【追記】11月21日(金)13時〜 BShiでまた放送予定!

 

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