本日早朝、NHKのBSハイビジョンで、「オルフェイ・ドレンガー(=OD:スウェーデン王立男声合唱団)」の2005年10月の来日公演の模様が、またオンエアされた。ODは、19世紀半ばに設立された、世界屈指の名門男声合唱団である。
既に三年前の演奏会でもあり、以前にもBS2で放送済みであるが、私にとってはこの春より私のテレビの視聴環境が変わったこともあり、再度鑑賞を試みた。
アンコールを含めて全11曲。80名のタキシードに身を包む男共。ゲルマン風の骨格と肌の色は、やはり見慣れたアングロサクソンとは違う。
また奏でる音は、ナチュラルな倍音を基本とした北欧風の透明感溢れるハーモニー。表情豊かに、小さなジェスチャーを交えながら、聴衆を飽きさせない。この辺は、外国の様々な舞台芸術で通底するものを感じる。
なお、日本特有の筋肉質な男声合唱とは全く趣を異にすることを強調しておきたい。
我々とは違い、持てる力を最大限に発揮していくというやり方とは一線を画した・・・、何というか、我々日本人が失ってしまった、人間が元来持っていたところの歌う力・・・。それを呼び覚まして持っている人々と言ったらいいのか 。
見れば見るほど、聴けば聴くほど、惹き付けられ、同時に、羨ましさがつのる。
ご当地日本の曲からは、
間宮コンポ六番から「第二番」
池辺晋一郎「刈干切唄」
武満「さくら」
の三曲が譜持ちで歌われた。
指揮者ロベルト・スンドの解釈はなかなか良いところを突いているように感じるが、どうしても、柔道着を着た外国人が、国技柔道に取り組んでいるという印象。そして、結局聴き手が一本負けして、日本人として釈然とできない状況に似ているかも。
コンポでは、ベース系が若干喉声気味にシフトさせたように聴こえたが、故意にだとしたら、ロベルト・スンド、、、いや、やはりOD恐るべし。
しかし、朝イチの演奏会鑑賞もいいかも!夜型の私は、夜中にこそが、感覚が鋭敏になるものと信じて疑わなかったが、意外に朝は感性が研ぎ澄まされているような気がする。
それは、スッと腹の底に落ちてゆくような・・・、そんな感覚。
ODは1984年以来二度目の来日公演。噂では2010年〜2011年頃の再来日が計画されているらしいが、詳細はまだ闇の中だ。
なお、見逃した方、ご連絡下さい。ダビング10の範囲内(であるから、私の永久保存分を除いて9枚まで)で相談に乗りますよ!
【追記】11月21日(金)13時〜 BShiでまた放送予定!
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