
さて、恒例ではありますが、年末を迎え、前橋男声合唱団のこの一年を振り返ってみたいと思います。正直に言えば、順風満帆とは言い難い一年でした。しかし同時に、団の存在意義や今後の方向性を、これまで以上に深く考える契機に満ちた一年でもあったと言えるでしょうか。
実働団員の漸減という現実
まず避けて通れないのが、団員数の問題です。
今年、漸減していた実働団員はついに12名となってしまいました。男声合唱という編成上、人数の減少は音楽的にも運営的にも直接的な影響を及ぼします。練習の成立、選曲の幅、本番への責任――いずれも、人数が少ないからこそ突きつけられる現実です。
一方で、この状況は「続ける理由」「続ける意味」を各団員が自分自身に問い直す時間を与えたとも言えるでしょう。惰性では続かない規模になったからこそ、一人ひとりの覚悟が、これまで以上に団を支えているのです。
9月「上州うた合戦」が示した深い意義
そうした中で9月13日に開催された 「上州うた合戦」 (昌賢学園まえばしホール小ホール)は、県内11団体が集う祭典的歌い場でした。
当団は、
-
Bella Notte (映画「わんわん物語」より)・
-
夏の終りのハーモニー
の2曲を披露。本番は8分間にわたる渾身の演奏で、久々の外部ステージ機会として団員の集中力と表現力を発揮しました。
イベント全体は観客投票や合同ステージもあり、単独演奏だけではない“場としての共有感”が印象的でした。また、演奏後の他団体との交流はたいへん意義深かったです。群馬県の合唱界にとって歴史的な一日との声もあり、当団にとっても刺激ある機会となりました。
群馬県合唱祭欠場という苦渋の判断
一方、10月の群馬県合唱祭を欠場した判断は、団としても重い決断でした。人数、完成度、準備期間などという、小団がかつて合唱祭を欠場した際の団内部の都合どころではない大きな問題が生じていたからです。
この期に及んで、群馬県合唱連盟に対してはここ何年も絶望しておりますので何も期待はしておりません。ただただ一会員としての活動を妨げるようなことだけはして欲しくなかったのですが、今回「公平」の名を騙った実質「不公平」な合唱祭の参加要項改定がなされたのでした。強調しておきたいのは、これに抗議して欠場を選択するという文脈ではなく、単にリスキーなイベントに成り下がったので、残念ながら参加することが困難となったという事です。(詳細はこちら)
これに抗議したい意思は現時点で留保していますが、一団体では非力でありますので、同志を得ながら、県連の規約に立ち返って「会員ファースト」であるべきことを回復すべく、今後も論陣を張って参りたいと考えておりますところ。
11月「オープン練習DAY」初開催の手応え
そうした流れの中で、11月に初開催した「オープン練習DAY」は、新しい一歩でした。演奏会でもなく、見学会でもなく、「一緒に歌ってみる」ことを主眼に置いた試みは、団としても未知数でしたが、結果として大きな手応えを得ることができました。(詳細はこちら)
男声合唱は外から見ているだけでは分かりにくいところがあります。実際に声を出し、ハーモニーの中に身を置いて初めて、その楽しさや難しさが伝わると思うのです。この取り組みは、今後の団員募集の柱として、継続的に育てていく価値があると感じているところです。
12月 ボイストレーニング参加で得た刺激
12月には、男声合唱団鶴音さん主催のボイストレーニングに参加させていただきました。外部の指導、外部の団体、外部の視点――どれも、内向きになりがちな小規模団体にとっては貴重な刺激でした。(詳細はこちら)
発声や身体の使い方といった技術的な学び以上に、「まだ伸びしろがある」という実感を団員一人ひとりが持ち帰れたことが収穫だったと振り返っています。また、鶴音さんメンバーの皆さんとの懇親会での交流も楽しいひとときでした。今後の群馬での男声合唱を、どのようにして盛り上げていくことができるか、来年以降がいっそう楽しみとなりました。
来年へ向けて
2025年は、前橋男声合唱団にとって「問い直しの一年」だったと言えるのでしょう。人数が減ったからこそ見えたもの、活動を絞ったからこそ深まったもの、新しい試みを始めたからこそ開けた可能性というものが、理屈より前に我々の手応えとしてあったからです。
そもそも、こんな風に男声合唱を続けてこられること自体が、幸せなことだと思っています。そして、同じように思ってくれるメンバー達の存在。家庭や仕事などの様々な制約の中で、陰に日向に様々な都合をつけたうえで、毎週土曜日の夜6時に相まみえるという日常に思える非日常…これはもう、毎週が奇跡の連続なのかも知れませんね。
さて来年は、今年得たこれらの経験を点ではなく線にしていく一年にしたいと考えています。男声合唱を続ける意味を、地域の中で、そして団員自身の人生の中で、もう一度確かなものにするために。
本年も前橋男声合唱団を見守ってくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
まえだん動画チャンネル随時更新中!
まえだん facebook随時更新中!
まえだん X(旧twitter)随時更新中!
まえだん Instagram 随時更新中!


コメント