1月15日・初練習!

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皆様、2022年もよろしくお願い致します。

年末年始で中三週間ほど空きましたが、本日15日は「初練習」となります。いわゆる第6波のウェーブが来襲中の折ということになってしまいましたが、相変わらずの感染症対策を整えた体制での練習を続けて参ります。

今年は特に、11月27日に予定される11回目の自前演奏会に向け注力してゆく所存ですが、何しろこのコロナ禍、その毒性は低下しつつあっても、肝心な世間(民意)がまだまだ落ち着きません。これでは政治や行政も、その打ち出すところの政策や施策は、どうしても安全側に振れざるを得ないでしょう。もちろん文化行政も然りで、我々の練習場確保さえ覚束ない状況は当面続くものと覚悟はしています。しかし、活動継続の危機と戦い続けることによるストレスは思ったよりも大きいものがあります。今まで合唱活動を行うために、難なく保証されていた環境が危機にさらされ続ける中、世情に対しては日頃より一層アンテナを高くしながら情報収集し、臨機に対応していかねばならないわけですから。

コロナ禍の2年で実働メンバーは漸減しています。今頑張っているメンバーもモチベーションを維持するのは並大抵ではないでしょう。練習に参加すること自体、例えば家族の同意基準も従来より厳しくなっているはずです。(聴き手であるお客様からすれば泣き言にしか聞こえないわけですが・・・)

昨年11月に開催したミニコンサートにも、人数制限下ながら多くのお客様にご来場いただきました。皆さん、私達の活動を応援して下さるお客様でした。そして、明らかに我々の奏でるつたない演奏に対して何かを期待し、何かを求めてわざわざご来場いただいていること、これが手に取るようにわかりました。一方でこうして、いろんな事情を抱えながらも、これまた何かを求めて練習に勤しむメンバー達。運営を預かる者として、どんな状況下でも合唱活動の灯を消すことはないと、強く思いを新たにしたところです。

コロナ禍のもとで展開された様々な制限や要請・・・これに伴うトレードオフの議論対象として「経済」が引き合いに出されるのが常ですが、「芸術文化」の背負う部分も少なくないと考える所以です。そして、先の大戦で得た教訓を今こそ思い起こすべきなのかも知れません。

結びに、夏目漱石の「草枕」から有名な一節を掲げておきます。これ以上、住みにくい世の中になりませんように。(以前、どこかのエントリで掲げましたね・・・)

まだまだ苦難の日々が続きそうですが、とにかく、1年間よろしくお願い致します。


山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画(え)ができる。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらする唯の人である。唯の人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
越すことならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか寛容(くつろげ)て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするがゆえに尊い。
住みにくき世から、住みにくき煩いを引き抜いて、難有(ありがた)い世界をまのあたりに写すのが詩である、画である。あるは音楽と彫刻である。(以下略)


 

 

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