11月 112006
 

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秋色日に日に濃くなる10月29日 (日)。
群馬県民会館大ホールにおいて、約1200人のお客様を集め、
「群響とコーラスファンタジア」(群馬県教育文化事業団主催;指揮=青島広志氏)が催された。

また、前日28日夕刻には、青島氏直率による第二回合同練習が行われていた。
少々話は長くなるのだが、この足掛け二日間について、
時間を追って技 術面・運営面の両面から振り返ってみたい。

10月28日(土)17 時30分。
本番前日のこの日、団員100人超の出席 の中、第二回合同練習が青島氏ご出馬のもと行われた。

練習会場は第一回と同様、群馬県生涯学習センター多目的ホール。
青島氏はこの日、藤岡市で群馬交響楽 団との通し練習に臨んだ後、
この合同練習のためにとって返した格好だ。

ラフな出で立ちで現れた青島氏に一同が目を白黒させながらも、
モーツアルトの 「Ave verum corps」で練習が始まる。
冒頭部を一通り歌わせた後、氏はこうのたまわった。

「ソプラノ・・・、 もっと大人っぽい声出ない?」

それに対するソプラノ諸君の反応は「???」。
この演奏会の 大枠が決定づけられた瞬間だった。

青島氏が当合 同合唱団の実力を瞬時に感じ取り、
この日と翌日の練習における重心位置が決まってしまったのだと私は今振り返っている。

オーケストラと一緒に演奏する場 合、
ほとんどが主旋律となるソプラノの実力というものは、合唱団にとって死命を制するものだ。
極論すれば、男声が土壇場でどんなに練習しても、たかが知れ ているというのだ。

この合同練習と明日のリハーサルで残された時間内で到達可能な練度が、
きっと青島氏にはイメージできたことだろう。

指揮者が一瞬にして最終判 断を下したこの時ま でに、
小団単体としては最大限の底上げを図ってきたが、
合唱団全体として必ずしも十分な準備が出来ていなかったことは客観的に否定できない。
これはマネジ メン トの不備に由来するのだが、これについては後述したい。

そして、この著しくサジェスティブルな一言の後の練習時間内において、
格別これ以上示唆的な指示は 青島氏から出されていないことが、その何よりの証明であろう。

その後の練習では、本番さながらに青島氏の曲目解説に時間が割かれ、
知識を吸収したい盛りの 高 校生諸君は目を輝かせ、我々男声の年寄部隊面々も、
めったに聴くことのできない講話に耳を傾けるが如く、
興味深くありがたいお話を伺っていたものだった が、
実は、この時間こそが青島氏にとっては大事なリハーサルの時間であったことが、
本番を初めて迎えて認識されたのだった。

実際の曲目中の注意や指示といったものは語尾の処理や強弱問題、
あとは「・・・っぽく」とか、観念的な指示に終始し、
おそらくは高校生の帰路の治安面に気を遣っただろうか、20時前には合同練習 は切り上げられた。

私としては、練習内容が音楽的に充実していたかと問われれば、首を傾げざるを得ないものだったが、
氏の当初の判断を是とすれば、やむを得ない練習進行であったと思う。

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振り付け指導をする青島氏

 

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熱心に振りを習得する団員達

前述したが、青島氏が判断を下した時間以降、練習会場の空気が一 変した。

練習中、青島氏の作曲家や曲目を巡るこぼれ話に反応する合唱団からは笑いが絶え ず、
雰囲気としては最高 であった。

アンコール予定曲である「さんぽ」歌唱時に、合唱団に対して振り付けを要請、
振り付けを交えながらこの歌を歌い終えたとき、
会場内の不思議な昂 揚感は最高潮に達したのだった。

しかしながら本割りの五曲については、第一回合同練習時より、
感覚的に(これはあくまでも私の主観)改悪されたと思われる 曲想が導入されたり、
全般的に歌いにくい氏のタクトはどうしようもないにしても、
「オレンジの花」での男声部のテンポ変化への対応の遅さ等には最終的な解決が図られぬまま、
技術的には甚だ心許ない状況であった。

また、マネジメント的にも様々な問題を抱えながら、
本番の日の朝を迎えることとなるのであった。

 
(本番レポ)へつづく

 

 

 


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 Posted by at 21:47

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