ジョイントコンサートを終えての雑感【マネージャーとして】(その1)

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ジョイントコンサートが無事終わった。団としてあらためて・・・という意味もあるが、若干私信モードも兼ね、関係各位に心から感謝申し上げたい。

演奏会終了後の挨拶には、必ず私は「無事」と付け加えてしまう。なぜなら、それだけ、直前まで薄氷の上を歩くような時間を送っているからだ。開催前は、無事では済まないかもしれないと心配していた裏返しでもあるのだ。

そして、周囲の人達に計り知れない迷惑と心配をかけてしまっている。彼ら彼女らこそ、きっとドキドキハラハラだったのではないか。そんな多くの人達にかろうじて支えられ、演奏会がなんとか無事に終わったのだなぁと、一週間後のこの時分にようやく実感するのだから、全く都合の良い奴である。

生来、いい加減でズボラな私は、物事が切羽詰るまで、なかなか本腰を上げられない性分だ。もうこれは変わらない…この年までこの体たらくなのだから、きっと死ぬまで大化けすることなど絶対にありえないのだろうと思う。

先日など、妻に、そろそろ取り組まなくていいの?などとたしなめられるや、「オレは直前にならないとやる気が出ないタイプなのさ~♪」などと、開き直る始末であったから、末期症状かもしれない。そう言えば、昨夏だったか、オレに似てるなと苦々しく思いながらも、「オレはまだ本気出してないだけ」などというタイトルの邦画が封切られてた記憶が・・・その理屈・・・いや屁理屈、結構知らず知らずに使っていたりするものだ。

普通の人なら、一度痛い目に遭えば、少しは身に染みるのだろうけど、私は感覚が麻痺しているのか甘えに過ぎるのか、なかなか学習しないのだ。私の芯の部分は、実はもうグズグズで、社会的にお手上げな人間なのである。

いや、ここからは正直に書こう。誰一人信じないだろうけど、本当に告白しておく。なぜ、切羽詰まるまで放置しておくのか?それは、切羽詰ると、この世の者とは思えぬほど美しい女神が降臨し、私に手を差し伸べてくれるのである。(爆笑)

(こいつ狂ってると直感された方、退場はこちら・・・笑
 Googleに飛ぶだけですが・・・)

そして、どうでしょう、女神はたちまち白い霧になって私を包み込むや否や、曇りきって雲の巣の張っていた私の頭脳は、たちまち覚醒されるのだ。(クスリじゃないですから・・・為念)

とてもこなせそうもない原稿があっという間に片付いたり、電球マークが頭上に点灯するほどのナイスなアイデアが浮かんだり、チケットやちらしのデザインの質が、飛躍的なグレードアップを果たしたり、ステージの進行シナリオが突然スラスラとまとまり、結果、なんとか丸く収まってしまうのである。

とはいえ、決して100点が急にとれるわけではなく、落第必至だったところが、何とか及第点に達することができる程度であるのだが。(たまには100点をお願いします、女神さま・・・)一般人並に、期限に普通に間に合うよう、周到にに準備するような、そんなゆるーい仕事の仕方では、女神は決して現れない。だから、実はものぐさぶってはいるが、ただただ、その眉目秀麗な女神への逢いたさに、私は自ら切迫した状況を故意に作り出しているのである。

そんなどうしようもない私だが、この合唱団で、マネージャーとなって久しい。平成6年就任なので、年数にするとちょうど20年である。よくも、こんなテキトー人間をこれほど長期間、この重要な役職に据えっぱなしにしたものである。この間、7回の自前演奏会をはじめ、他団との2回にわたる交歓演奏会と、3団体の演奏会への賛助出演、数多の中小お座敷系コンサートにわたるまで、全ての演奏機会に関与し、曲がりなりにも、なんとか取り仕切ってきたと自負はしている。

確かにヘビーな雑務ではある。そんなに大変なら、他の団員に任せればいいのではという提言は何度もあったし、「手伝うよ、何でも言ってね」と、あたたかく声を掛けてくれる団員も沢山いた。

もちろん、合唱の歌唱部分だけでなく、マネジメントについても、他の団員達と共同で行っていくことが、メンタルハーモニーを育む上でも重要であることは理解しているつもりであるが、他の団員達は、通常練習に遅刻したり欠席したりすることが多く、忙しい身である。だから、敢えて、雑務をお願いすることが心情的にできなかったのだ。

私の本音は、今でもさほど変わらない。「雑務はオレがやっとくから、あなたにそんな時間があるのなら、練習出席できるようにしてよ」と。ついでに言えば、「そんで、早く楽したいから、歌を充実させて、マネジメント手伝ってよ」と。まさに、正真正銘のモノグサ太郎なのである。

今は人数も増えて、出席率の高い団員も多くなった。だから、近年は自然に雑務の一部を他のマネージャーとシェアしやすくなり、大いに助かっているが、出席率の低いマネージャーには、今も重い仕事は分け与えないようにしている。(本業の仕事では、否応なく部下には業務を強制しますけどね)

だから、年を重ねる毎にこの思いを深化させていった私は、逆説的だが、この合唱団の中で、出席率一位二位を争う存在となってしまった。いや、別に争ってなんかいないけど、そして特に誇らしくも思っていないが、結果としてそうなっただけなのだ。

(その2)につづく

 

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