2009年1月31日(土)通常練習

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12月から始まった「チャイコフスキー歌曲集」も、今日で歌詩付けを終える。
終えると言っても、公式練習のことであり、
実際には、個人的な地道で孤独な訓練が、団全体を支えることは疑いようのない事実である。

着手前から、大きな難関として「ロシア語」の習熟を不安材料に挙げる人が多かったが、
元々、ロシア語に対する知的興味を多かれ少なかれ抱いていた団員が少なくないようで、
基礎項目であるアルファベットや母音や子音の発音等々、理解は予想以上に早い。

人間で言えば、まだまだよちよち歩きの段階(いや、まだ立って歩いてないか)だが、
地道に努力して参りたい。

■場所 前橋中央公民館(46スタジオ)

■出席人数17名(T1:3 T2:5 B1:4 B2:5) 出席率71%

■練習内容
 1.体操・呼吸・発声
  ○体操
   今日も、ラジオ体操+ストレッチに加えて頭脳体操を。
   今日が初めての人は足踏みが止まってしまって、脳みそ大混乱!?
  
  ○呼吸
  ○発声練習

   普段、言われるがままに行っている呼吸〜発声であるが、
   「抑揚」というものを意識してみることは重要である。

   なぜなら、我々人間は、動物的本能で、一本調子よりは抑揚のついた調子に心を動かされる特質をもつから。

   当然それは、小節単位であったり合節単位、または小曲単位、曲単位、演奏会単位と、
   様々なスケールの「抑揚」として設定すべきなのは周知のとおり。

   団員一人一人が表現者として、「抑揚」というものに留意していきたいものである。

  ○カデンツ

   ・パート単位で声を集める意識を持って。
   ・パート内で隣人の声を聴き合い、溶け合わせるように。

    本当は、自分が核の声質であるか、その間を埋める声質であるか、自覚できると良いのだが・・・。

    そうすることで、技巧的な石垣が組み上がってゆくはずだ。

 2.アンサンブル

   【曲目】「チャイコフスキー歌曲集」より
      ”憧れを知る者のみが” ”ドンファンのセレナーデ” 以上2曲

   さぁ、再び、楽しいロシア語の時間だぁ!
   今回も、また歌詩付け。後半の二曲。

   語学といえば、日本語訳と首っぴきで、辞書を片手にあくせくするのが定番だが、
   今回初体験のロシア語曲、当面、原詩の訳や背景等は、団としては公開しない方針。

   (個人的にはどうぞお調べ下さい)

   なぜならですね、もちろん曲を作っていく過程で、詩の解釈は貴重な一段階であるが、
   時に、それは曲を感じることのさまたげになる事が多々あるから。

   特に”憧れを知る者のみが”など、日本人好みの叙情的な作品。
   こんな曲ほど、詩の日本語訳を知ることで、みすみす浅い解釈に堕する演奏例は枚挙に暇がない。

   チャイコフスキー自身は原詩の意味を熟知した上で、
   その詩に音楽を感じたからこそ曲を付けているはずだから、
   今日の今だけが、我々がチャイコフスキーの感覚を肌で感じられる素晴らしい時間なのだ。

   ロシア語のワクワクするような語感。
   そして、意味不明だが、何度も頻出する単語が幾つかあるのに気付いたり・・・。
   そんな、一見中途半端な練習状況・・・この時間を大切にすべきだと主張したいのである。

   詩の意味を知ることが悪い事であると言っているのではない。
   私を含めた一般人は、詩の日本語訳を知ることで、安心してしまう場合が多い。
   そして、これを良いことに、それ以上感じようとしなくなる傾向はないだろうか。

   いわゆる、知った気になる・・・という奴である。

   今回の場合を例に取れば、曲にたっぷり触れることなく日本語訳を知ることにより、
   チャイコフスキーと我々との間に見えない壁を自ら作ることに他ならないと思うのだ。

   ある人は、詩の意味や背景を知ることは、歌う際の「感情移入」に役立つと主張するかも知れない。
   しかし、曲に内在する抽象性を感ずることなく、
   果たして、その感情移入は意義あるものになり得るのか?
   

   「知ること」と「感じること」の背反性。

   同じ知的行為であるが、この二つを混同しないよう強く心に留めるべきだろう。

   あるテノール歌手が渾身の一曲を歌ったのを聴いた後に抱く感慨として、
    「あの難所のハイCを楽々張ってたよ、すげぇなぁ」
   などと、一番に言っちゃう人は要注意である。(笑)

   前置きが長くなったが、今週も次の順番で歌詩付けを行った。

    1)楽譜にカタカナが振ってあるが、不正確で甚だ歌いにくいので、
     指揮者から微妙な修正を楽譜に書き込む。

     楽譜の発行者の方に直接苦情を伝えることはしないが、
     このカタカナは非常に歌いにくい。

     しかも、ルビ振りが中途半端で不十分。
     どんな歌い手を想定しているのかわからぬが、自らが実際に歌って確認していないことだけは確かである。
     大変失礼ながらも、こんな楽譜を売って良いのか?とさえ思うほどだ。

     (私がもっと分かり易い楽譜に修正して、1000円増しで転売したろか・・・嘘)

    2)全員でリズム読み

     ・原則として、母音は深い響きで。(日本語の幼い発声は禁物)
     ・この段階から喉を開けて発語できると良いね。(Dictionの訓練だぁよ)

    3)譜割等、不明な点や疑問点を団員単位で挙げてもらい、修正。

    4)実際に音を付けて歌唱

     ・母音と子音をきちんと識別し、母音は音価分充分伸ばす。
     ・リエゾンを活用。   

   まぁ、以下、練習場でしか得られない細かい情報ばかりで、
   練習日誌としては逐一記載することは不可能なので、欠席者はリカバーすべく、
   必死で勉強してください。(マジ)

   (↑とはいえ、みんなでフォローしますので!)

■連絡事項
 (事務局より)
  ・次回練習は2月7日。(練習場所は同じ)
  ・東京混声合唱団演奏会案内
  ・中森浩太さん歓迎会確認

 (指揮者より)
  ・歌詩を各自確認のこと(音がとれてない人、音を取るように)
  ・次回はチャイコフスキー歌曲集歌い込み。

 ※練習時間中の一部の時間であったが、
  2007年(平成19年)春以来休団していたT1吉川氏が(再)見学においでになり、
  次週からの復団に意欲を示してくれた。人数の少ないトップには朗報であろう。

 

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