去る9月2日(土)から3日(日)にかけて、小団強化合宿が行われた。会場は、3年前と同じく「榛名湖温泉 ゆうすげ元湯」。毎度お世話になっている良宿のひとつである。
榛名湖といえば、群馬県人の心のふるさとでもある。コバルトブルーに輝く静謐な湖水は、多くの芸術家たちを魅了してきた。そして、榛名山を構成する外輪山の中でひときわ印象的な榛名富士は、見事な流線形を呈し、湖面に照らし出された姿は、人々の心を捉えて離さないのだ。そのお膝元で、再び我々が合宿を張る!
さて、冒頭に、宴会場の看板を掲載したのは、もうですね、、、まえだんとして宴会ができるのが嬉しくて嬉しくて仕方がなかったわけでして、畳の宴会場まで用意していただき、しかもご一行様だなんて呼ばれて、もう相当舞い上がっていたからなんです。(「男性合唱団」という表記になってなくてホッ)
3年前は、まだコロナ禍の渦中で、なんとなく悪いことをしているような、そんな世相の中でひっそりと実施したものでしたが、今回は違う!!もう、堂々とですね、そりゃもう、徹夜で呑んでやるゼ〜だなんて息巻いて、酒瓶かついで榛名山を登って参りました次第でござんす。笑
とはいえ、楽しいイベントの前には苦行が待っているものなのですよ、世の中というものは。はい、13時までにはメンバーが予定通り三々五々、笑いをこらえるような表情でもって集合しました。そうです、笑いをこらえる…ここがポイントですね。その後、17時まで猛練習を繰り広げました。さすがに、レパ全曲はさらえなかったですけど、これまでの練習の総決算的な総点検みたいな。とはいえ、広く浅くではなく、広く深く!これ。
(↑画像は、柔軟体操メニューの一つ「肩入れ」。股関節ストレッチですね)
大体において、夜の宴会が楽しみで仕方が無いという思いがより強いのは、ともすると中曽根先生の方なので、否応なく一層気合いの入った練習と化してしまうのだ。当然、通常練習よりテンション高めなのである。宴会をニンジンとしてぶらさげられた団員は、弱いのか強いのか、猛然とダッシュして突進するのであるよ。うーん、これぞ、まえだん!
所変われど、我々の練習メニューは不変だ。まずは体操から入る。そして呼吸訓練でさらに身体を暖気。自分の身体と交感しながら四肢、指先に至るまで、筐体となるよう身体をつくっていく。そしてようやく発声へ。ppから音色に気を遣いながら響きを拡げていく感じ。会場はデッドな空間なので、この辺の登り勾配の差配は慎重に。1時間もの間じっくり取り組んだのち、カデンツで全体の音色を整え、アンサンブル練習に至るのだ。
このあと、アンサンブルは、既出の曲達を総ざらいだ。まずは無伴奏曲が対象。この間に、仕事の都合で遅れたメンバーが続々終結、やがて実働団員全員揃ってのアンサンブルが実現。やり繰りして山を登って来てくれたメンバーに感謝。(今晩はきっと呑もう!)
あ、練習風景の画像がありませんね。なぜって、かなり入れ込んで練習に打ち込んでいたからですよ、画像がないのが、その証拠でございますことよ、オホホホ!でも、実働団員全員が勢揃いして、この時間を共有できたことは特筆に値すると思っているし、あとになって効いてくるはずだ。メンバーの最大人数による練習共有時間の極大化。DX化が進もうとも、これだけは当面変わらぬ真理だろう。
さて、練習が佳境を迎え終盤へと入っていく。16時半を回ると、時計に目をやる回数が増えてゆくものだ。そうだ、もう内心、温泉とキンキンに冷えたビールに気持ちは持って行かれている。しかし、そんな素振りは一切見せずに、中曽根先生の火を噴くような指示を確かに受け止め、初日の練習は熱気の中、終了時刻となったのだった。
最後の画像は、暮れてゆく榛名湖と、外輪山のひとつ「掃部ヶ岳」。
(その2)につづく
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