KYなどという言葉が世の中を席巻し、他人とのコミュニケーションにおける様々な場面で、空気の重要性がクローズアップされ、時には空気を読めない人を非難するという、それこそそんな空気は、今もこの日本中を覆っているように思えてならない。
KYについての議論は別途行うものとしても、合唱演奏会本番当日の空気というのは、いやはや本当に水物なのである。
いくら、ストイックで堅実な練習を積んできて、演奏が見事に成功すると思われても、本番当日、何か些細な物事をきっかけに、それは恐ろしいほど、天と地・・・、いや水と油ほど演奏そのものが変わってしまうものだ。
それは例えば、本番当日の天気が朝からどんよりとした曇り空であったなら、何もせずにそのまま放っておいたら、夕刻の本番開始時には、空の色のようなどんよりした演奏になってしまうものなのだと私は捉えている。
だから、とりわけ本番当日のテンションの保ち方には気を遣う。自分自身のコンディションはある程度コントロールできるものだが、やはり何と言っても、合唱団全体としてのテンションについては特別だ。
朝イチからテンションを高くしては、本番までもたないだろうし、事前に行われるステージ練習じゅう、ずっとテンション低めでも、よくないだろうし。ギャグをかましたり与太話で笑わせて、リラックスしたムードを作るのも良いが、それがダラダラしたものに転化していってもらっては困る。
皆さんは、「所詮人間は感情の動物であるし、さもありなん」と、もしかしたら今回の話に納得されてしまうかも知れない。
しかし、本エントリで私が言いたいのは、だからこそ、逆に空気をコントロールしてしかるべきだということなのである。
また、本番当日に行われるイベントが、そういった空気や雰囲気といったものを変えていくきっかけとなる場合もある。
例えば、集合直後の点呼で、団員が返す返事の仕方や、全員で行う体操での声の出し方など、些細な事象でテンションが高まることがある。それと、普段はおとなしい団員の気合がいつもと違うことを肌で感じられたりすると、きわめて自然に、自らの気持ちに伝播して一緒に高揚してゆくことが多い。これらは、皆さんにも心当たりがあるのではないだろうか。
(「その2」に続く・・・)
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