2011年7月9日(土)から10日(日)にかけて、榛名湖温泉「ゆうすげ元湯」にて、強化合宿が行われた。
初日の9日はまずまずの好天。連日の蒸し暑さに目が眩みそうになりながらも、榛名湖を目指す。登り切ってみれば、気温差6〜7度はあったろうか、そこは爽やかな風が吹き抜ける高原だった。
13時に集合し、点呼をとる。20名を越える参加を得、いつものとおりラジオ体操から体を念入りにほぐしてゆく。指揮者直率の発声練習では、ファルセットを多用するMixed Voiceを主体とした組立て。
そのあとのアンサンブルでは、「雪と花火」「アニソン」と、じっくり練習を行う。 さすがにこの時期、音が明らかにとれていないケースは少なくなったが、パート内の音色の擦り合わせをはじめとして、 次のレベル以降の課題が鈴なりである。
総じて、どうしても自らが歌う実感を味わうことをいまだに優先しがちである。つまり、それはついつい「がなってしまう」ということを意味する。そこを指揮者に指摘されたからといって、自分の音量を控えるだけではダメなのだ。
いわゆる『独善的な声』である。小団にも聴かれる声であるが、えてして、いわゆる”良い声”なのである。
私を含め、合唱経験者と呼ばれる人たちは、頭ではわかっていても、なかなか自らを変えようとしないものである。いったん占めた山の中腹の小さな高みをなかなか降りようとしない。
中年以上の方なら、学生時代のような力業はもはやなかなか繰り出せないと知るべきだ。若年層なら、そういう癖をつけると、そこの中年のように成り果てることを悟るべきだ。どうせ自分を優先するのなら、より長く歌い続けることを考えるべきだろう。
さて、厳しい初日の練習を終えると、そこには濁った色の温泉が待っていた。露天風呂につかって疲れを癒すと、解放感に満ちてゆくのだった。そして、待ちに待った(?)、チキチキ大歓迎会が始まろうとしていた!
(つづく)
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