6月 252011
 

早いもので、本ブログを立ち上げてから、丸3年が経過した。
前任者の路線を踏襲し、「練習日誌」をメインコンテンツとして、
再出発をはかったのが2008年6月のことであった。

それ以来、サーバーを二回ほど移転して現在に至るわけである。
当初、生来ものぐさである私に「練習日誌」を毎回詳述できるわけがないと見越して、
敢えて「気ままな」という形容詞を冠しておいたことは正解であった。

今となっては、毎回の練習風景を記事に起こすことはむしろ希である。
なぜこうなってしまったのかと問われれば、
やはり、私の本当に書きたいことと異なっていたからであろう。

本来、団の役員を担っているからといって、何でも書いて良いわけはないが、
いろいろと自由に書かせていただき、団員各位には心から感謝している。

さて、私の筆は、様々なカテゴリを通して多岐な話題に触れることになった。
本家ホームページとの融合や、過去記事の取り込み等、積み残された課題も多い。

中でも「演奏会レポ」は、「練習日誌」よりアクセス数は格段に多く、反響も大きかった。
ただ、私としては極力自分に正直に、率直に記したつもりである。

日本人は、長らく村社会の仕組みの中で、
他人を表立って批判しない社会システムを作り上げてきた。
この狭い日本という島国の中での農耕社会としては、
相互扶助を基盤とすることで、一定の秩序を保ってきたのだ。

クラシック音楽ならまだしも、合唱演奏会批評がこと日本国内ではその機会に乏しい中で、
このようなエントリが目立ってしまうのは無理もない。

「前橋男声のブログでの演奏会評は、ちょーヤバイ」

Twitterなどで巷間そのように噂されていることは知っている。
しかし、人がゼロから何かを 論じたことに対して、
コメントしたり反応することはいかにもたやすいことだ。

ヤバくてもそうでなくとも、悪く言うか言わないか、煽っているかいないか等々、
それは読み手の感じ方に過ぎない。
その事実や事象をえぐり、真理に迫っているかどうか、・・・これだけである。
ただ、私の書きっぷりが未熟で、そこに遙かに届かぬ水準であることは口惜しい限りである。

多くの方は、公の場所(ネット上)で堂々と他人の演奏を批評することは、
外国の方ならいざ知らず、日本人の心としてはあんまり好きではないとお感じになるだろう。
どんな相手であろうが相手を尊重するのが世界に誇る日本人の心だと。

だが、その日本一流の心遣いが力を発揮する場合とその逆になる場合があると思うのである。
その人の良さにつけこむ輩が現に存在し、いろんな問題を引き起こしているではないか。

今の合唱の世界を俯瞰するに、(とはいえ、私でさえ日本全国津々浦々聴き歩いたわけではなく)
声さえそこそこ良ければ、あとは易きに流れ、どうにかなってしまうだろうという、
いかにも希望的観測に満ち、まさにお手軽な空気が横溢しているのではないか、
そういう現状認識が、私の演奏批評の基本的な部分を占めている。

ある特定の作曲家や指揮者がもてはやされ、有り難がれ、
言葉は古いが翼賛的な評価で満ちあふれる昨今である。
そんな箱庭のように狭い日本の合唱界で馴れ合っていて何が始まるというのだろう。

物事や現象を正確に描くには多角的な視点が必要であるのではないか。
では、こんなブログがあっても良いではないかというのが、思いつきではあったにしても、
演奏会批評を始めたきっかけであったと記憶している。

ただし、そこを私個人ではなく、前橋男声合唱団の名を借りてというところが狡猾だと、
もしそういう指摘があるとすれば、これに対しては、私は全く反論の術を持たぬ。

澤谷夏樹氏は数年前に、音楽批評のことを「不躾でいかがわしい行為」であるとたとえ、
批評の目的を、『音楽を「所有」すること』であると看破している。
つまり、音楽批評は、作曲者や演奏者が持つのと同様の 「音楽の所有権」を、
聴き手が主張するための方法論で あるというのだ。

他人の悪口を連ね、上から目線で小難しい言葉を並べるいけ好かないブログ・・・
不本意ながらも、一般的にこのような印象を持たれる可能性については否定しない。

念のため繰り返すが、読み手の好き嫌いは仕方のないことである。
本ブログの主旨が、読み手の好みに合わぬ・・・それだけの話であろう。

そして私も、聴き手の側から、眼前に展開される合唱の所有権への飽くなき欲求を自覚している。
澤谷氏の主張するように、元来いかがわしさを内包した音楽批評を遂げるために、
今後も、もっとも効率的な戦術を編み出すこ とに腐心してゆくことだろう。

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 Posted by at 12:21

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