(その2)の続き
昼間のボランティア演奏に続いて、これからが夜の部である。本日の打ち上げと団の忘年会を兼ね、先日入団された鈴木誉道(たかみち)さんの歓迎会があわせて高崎市内で開催される。名残惜しいが、ここで施設をあとにし、各々息を切らせながらバス停へと急ぐ。
往路と同様、JR本庄駅南口ゆきのバスに乗り込むのである。ここいらも、群馬県と同様、自家用車が主な移動手段である土地柄である。16時48分発・・・という時間から、我々だけの貸し切り状態を想像していたが、往路と同様、数名のお客様と、居合わせることとなった。
しかし、行きのバスと違ったのは、ひとステージ終えての解放感に浸っていたことだろう。若干理性の制御が効かなくなっていたか、悪ノリしたメンバーが歌い始めると、(実は私を含め、歌う気満々であった者多数と思われる)すると、他のメンバーもこれに続き、男声合唱が始まってしまう・・・。それが静かな輪を形作り、黄昏時のバス空間全体に染みこむように広がってゆく。
ひょんなことから、前橋男声合唱団バスジャック(?)ライブ開演!
さすがに、大音量とはならなかったが、一曲歌い終える毎に、居合わせたお客様から暖かい拍手をいただいたことは、たとえお情けであったにしても、我々にとっては大変思い出に残る体験となったのであった。
運転手さんは、終始一顧だにもせず、黙々と運転していた。バスの降り際に料金を支払いかけながら、騒いだことを詫びるべく声をかけると、「いいえ、とんでもない、良かったですよ」と、にっこりと微笑んでくれたのだ。
こんな運転手さんを雇っている朝日自動車(株)は、何と素晴らしい会社だろう!
・・・とはいえ、たまたまお目こぼしで歌わせて頂いたことはよく理解している。絵に描いたような公共の空間である。TPOをわきまえて行動しなければならないのは当然であろう。
その後、JR高崎線で高崎に移動し、待ちに待った宴会へ!(電車の中では歌いませんでしたよ!)団長挨拶の後、中曽根常任指揮者の乾杯の音頭で歓迎会兼忘年会の幕が切って落とされる。この一年を振り返れば、なんといっても、「第6回演奏会」が無事開催できたこと。賛助団員も募集してのタンホイザーは忘れられない一曲になりそう。
それと、短期間ではあったけど実働団員数が30名に達したこと。その後休団者が出て、割っている状況なのだが、来年はこの大台に再挑戦したい。
そんなわけで、各島で、盛り上がる面々・・・。(下の画像)
宴もたけなわな頃、新しく入団された鈴木誉道(たかみち)さんから、ご挨拶頂いた。(下の画像)
鈴木さんは、元々群馬のご出身で、お仕事をリタイヤされて再び群馬に戻ってこられたという。それまではお仕事の都合で全国を回られていたようである。数年前から群馬交響楽団合唱団に参加され、数々の大曲を歌われてきたということで、経験も十分積まれた即戦力である。
先般行われた「第6回演奏会」においでいただき、興味を持って頂いたのことである。ご本人のお言葉をそのまま記せば、当初はレベルが違うというか気圧されるものを感じたので、すぐに入団は考えなかったが、
一ヶ月を経過してもとらわれる思いが消えなかったことが大きい・・・と。
確かに、演奏直後の昂揚というものは、時に人を思いもよらぬ行動に駆り立てるやも知れぬ。そういう勢いで入団して、抜けられないで結局定着した(?)メンバーもいなくはないが、いやはや、その達観には感心したものであった。
声質は中音域に張りのある澄んだ響きをお持ちである。ということで、パートはバリトンに過日決定済みである。
「バリトン万歳〜!」「バリトン=エリート!」「名門!」などという掛け声がかかり、宴会も最高潮に。
ん? この流れは?
やっぱり歌だろ歌!
途中、セカンド・カルテットも一曲披露。全員で○○曲披露。一曲歌う毎に、隣の部屋からも拍手が!下の画像は、その幸せな時間をちょっとだけ切り取った一瞬。
このあとも、「歌」が続くよ!
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