2011年の活動納め 〜2011年12月17日イベント〜(その2)

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(その1)からの続き。

12月17日(土)は、小団にとって一年十ヶ月ぶりとなるボランティア演奏であった。

さて、前橋男声合唱団ご一行様は12時丁度にJR高崎線・本庄駅南口を発車する、埼玉県神川町神泉支所行きのバスに乗車。

メンバーは15名だったが、他のお客さんは5名ほどいらっしゃって、いつもと違う状況に明らかな困惑顔だ。しかし、我々も乗車料金をきちんと払って乗車する歴とした客である。何の遠慮もいらぬはずだ。

そんな中、我々の団長は鏡である。お年寄りとか妊婦ではないのに、下の画像のように、お客様に席をお譲りになって、終始立っていたのだから。(下の左上画像)

途中乗車してきた、部活を終えたらしい女子中学生が、あまりにも異常な光景を目の当たりにして、目を白黒させていたっけ・・・。

 

今回は演奏前ということで、プッシューと音を立てて泡の出るヤツを飲み始める輩はいなかったが、実は、乗車前のコンビニで、逡巡していたメンバー多し。(笑)まぁ、筆者もその一人な訳だが・・・。

そういう残念さを滲ませている者も、徐々に表情は和らいでゆく、楽しいバスでのプチ旅行である。絶好の好天の中、本庄の市街地を抜け、やがてバスは神川町の田園風景の中を進む。遠く西上州の山並みをのぞむ車窓から眺める感覚は、なにやら懐かしい。

バスといえば、床が油の染みこんだ茶色い板張りで、擦り切れかかった青っぽい起毛の長椅子。通常時から立錐の余地もなく、人いきれと排気ガスとが入り混じった独特の匂いで充満していたのを思い出す。母親の手に引かれながら、よく乗ったものだ。

私の物心ついた頃は既に車掌は同乗しておらず、お目当ての停留所に近づくと、降車を予告するブザーを鳴らすためのケーブルを引っ張りたくて、母親に抱っこをせがんだことが、まるで昨日のことのように思い起こされるのだ。

そんな物思いに耽りながら、一時間足らずで目的の停留所に達する。

←停留所に到着し下車。

その後、5分ほど歩くき、急坂を登り上げると、本日の本番会場「和泉の会」がある。(下の画像)優しい陽射しが差し込む、素晴らしい環境の中で、入居者の皆様が穏やかに過ごしている。

13時半頃から、いつものように体操と発声練習を行い、一通りのリハーサルをこなす。その後、予定通り、15時半過ぎから、ボランティア演奏を実施した。

曲目は以下の通り。

・にっぽん昔ばなし

・ウルトラセブン

・ともしび

・見上げてごらん夜の星を

・Sailing , Sailing

・「ふるさとの四季」抜粋曲

 《「ふるさと」で全員斉唱》

・White Christmas

・水戸黄門
 

入居者の皆さんの一所懸命聴こうという熱が、終始伝わってくるようなステージであった。司会担当の筆者も、その熱に動かされて(?)、ついつい長く解説を加えてしまうのだ。

最後列には、お近くにお住まいの一般の方もご来場下さっていたが、お馴染みの方もちらほら・・・。遠いところ、お越し頂いたお客様、どうもありがとうございました。

今回は、ぶっつけ本番的な要素があり、司会者もプログラムを間違える等、若干混乱をきたした点もあり、やはり、練習していないことは、うまくゆかないという当たり前の事が露呈された次第。

でも、全員で「ふるさと」を歌う時間帯は、目頭が熱くなってくるのだ。親父やお袋とどうしても、重ねてしまうからなのか。我々の今日あるのは、この方たちがいらっしゃったからだ・・・そう思うと、 涙腺は緩まざるを得ない。

そして、皆様の大好きなテレビ番組である「水戸黄門」を高らかに歌って、ステージを締めくくりました。(関西大学グリークラブ秘伝の一曲を若干改編してお送りしました。) 

この場を借りて、お世話になった理事長様をはじめとしてスタッフの皆様、御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

下の画像は、曲を歌っている最中、黄門様に扮したバリトン・S井氏が、お客様の間を練り歩き、喝采を浴びている様子。 

 

終演後、メンバー達は話の長い筆者の背中に怨嗟の視線を浴びせながら、定刻発車のバスの時間に遅れないよう、ダッシュで着替えて 撤収と相成った。

下の画像は夕闇迫る「和泉の会」の施設(尖塔のある建物)をバックに、30km先の高崎市の忘年会会場へと急ぐ前橋男声合唱団団員面々。

 (つづく)

 

 

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