第66回群馬県合唱祭に参加して(その2)

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(その1)に続いて、本年10月16日の第66回群馬県合唱祭について。以来、我々の定演に専念していたこともあり、(その2)が今頃となってしまいました。毎度周回遅れですみません。

さて、3年ぶりに行われた「第66回群馬県合唱祭」だが、先のエントリで、憂慮すべき事項に気付いたと記した。当然、運営に批判的なことを記すことになるのだが、いつものことながら、こういうエントリを起こすと、すぐに「前橋男声がまたなんか文句言ってる」だけ、先行して広まるのだけれども、肝心な内容、しかも事の重大性がなかなか広まらないので、そこかよ!と、毎度歯痒さを感じるのだが、どうにかならないか。笑

ま、それは、当方の書き方も悪いのでしょうよ、ハイハイ…などと凹んでもいられず、さっさと見出しを。

 

(見出し)
#1.主催者がプログラム記載の曲名を勝手に改変
#2.ステージ並びのバミリが距離不足
  (全日本ガイドライン)
#3.作詞と作詩の混在混同



(詳細)
#1.主催者がプログラム記載の曲名を勝手に改変

正直、これが一番深刻である。なぜなら、著作権法に触れる疑いがあるから。

以下便宜上、『 』でくくるが、正式名称はあくまでもカギ括弧の中である。画像1をご覧頂きたい。今回、アンサンブルAKDという混声合唱団が演奏した、

『Woman “Wの悲劇”より』

これが、プログラム記載(画像1)では以下のとおりである。
 
『Woman “Wの悲劇”から』

画像1 第66回群馬県合唱祭(今回)プログラムでの記載①

???
これを見て、意味がよく分からないと思われる方も多いだろう。実は、「より」の部分を「から」に置き換えているのだ。要するに曲名として、

『Woman “Wの悲劇”より』・・・○
『Woman “Wの悲劇”から』・・・×

ということ。
ちなみに今回当団では、『Smile』と『A Whole New World』という2曲を演奏したが、参加申込時(画像2)には各々を以下のとおり記入して提出している。

『Smile(映画「モダン・タイムス)より』
『A Whole New World(映画「アラジン」より)』

画像2 第66回群馬県合唱祭申込用紙記入内容(前橋男声合唱団)

しかし、これらが、プログラムでは、以下(画像3)のとおり化けてしまっている。「より」を「から」に置き換えているのですね。

『Smile(映画「モダン・タイムス)から』
『A Whole New World(映画「アラジン」から)』

画像3 第66回群馬県合唱祭(今回)プログラムでの記載②

どうやら、プログラム編集の段階で参加団体から届け出のあった曲名中の「より」を「から」に一括置換している模様なのだ。機械的な置換であれ、プログラム印刷校了前前に申込団体に改変する旨連絡して確認しておけばその時点でわかる事実なのに。

ちなみに、遡ること7年前、2015年開催の第59回群馬県合唱祭のプログラム(画像4)でも、すでに小団も著作権に触れる形でサラッとやられている。

『男声合唱組曲「中勘助の詩から」より ふり売り』

『男声合唱組曲「中勘助の詩」から ふり売り』に改変して記載されたのだ。ご存知のとおり、多田武彦の作品で、『男声合唱組曲「中勘助の詩」』はこの世に存在しない。

画像4 第59回群馬県合唱祭プログラムでの記載

著作物の一部である曲名、題名を、主催者が勝手に改変するのはもうやめたらいかがか。それとも、著作権者の許可を取ってあるというのだろうか。
 
そもそも、合唱祭の参加申込書には、曲名記入が求められており、事前に、演奏曲目を申告する手筈となっている。当然、我々は正式名称を記入して申し込んでいるのだが、このように改変されてしまっては、逆に、我々演奏者自身がそのように認識もしくは改変してしまっている張本人であるかの誤解を聴衆等に与えてしまう。(アンサンブルAKDの諸君は、恥ずかしい思いをきっと今もしているだろう。)改変しているのは、主催者なのである。演奏者に対して一言あっても良いのではないか。

元々参加申込書の注意書きには、「組曲○○」よりと記入せよと、具体的な指示が書いてあり、滑稽さに拍車がかかっている。一体何をやっているのだ?我々は記入時に忠実にこれに従っているに過ぎないのに、やがて合唱祭当日にはこれとは異なるプログラムを目にすることになるのだ。もちろん、当団へ改変する旨の事前連絡などは一切なかった。(アンサンブルAKDにも連絡無し)

画像5 合唱祭参加申込書フォーマット

【当団関係の群馬県合唱祭での曲名改変状況=まとめ】

  演奏団体
第66回
合唱祭
(2022年)
Woman “Wの悲劇”から Woman “Wの悲劇”より アンサンブルAKD
第59回
合唱祭
(2015年)

男声合唱組曲「中勘助の詩」から

ふり売り

男声合唱組曲「中勘助の詩から」より

ふり売り

前橋男声合唱団

過去の合唱祭や、お母さんコーラス大会、合唱コンクールのプログラムを見返してみるに、どうやら2010年(平成22年)くらいを境に、これ以前が「より」、以降が「から」で統一されている。関東合唱連盟レベルでも、そのような傾向があり、おそらく、上部組織で何らかの判断なり通達があったのだろう。

 
わかったわかった、百歩譲って「から」に統一で良いよ。引用元である曲集名の記載だし、公文書の類いでは、「より」は原則「から」に統一するのが普通であるし。だったら、申込書フォーマットにもこれに沿った指示内容に変更すべきだ。
 
しかし、曲名の一部となっている「より」には手をつけちゃ駄目よ!一体、この改変に誰がGoサインを出したというのだろう?どのような組織的な意思決定がなされたのか大いに関心があるところだ。主催者である群馬県合唱連盟と(公財)群馬県教育文化事業団の見解を伺いたい。

良いですか?
むしろ著作権法を擁護すべき性格の主催者が、悪意の有無にかかわらず、そういう行為は御法度でしょ!これが一つ目の話。

 

(その3)に続く。。。

 

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