2月 102021
 

群馬県が財産として管理する県有施設10施設の存廃問題が昨年来論議を呼んでいる。中でも、築50年を迎えた「群馬県民会館」(ベイシア文化ホール)への対応は、その焦点となっている。これについて、在前橋のアマチュア文化団体の末席を汚す当団としても、少々自説を述べてみたいと思う。

◆これまでの経緯

発端は、群馬県が昨年2020年1月に設置した「県有施設のあり方見直し委員会」(以下「見直し委員会」という。)なる組織が、10月7日に群馬県議会行財政改革特別委員会に対し、県有施設10施設の見直しの中間報告を行ったこと。
https://www.pref.gunma.jp/contents/100171405.pdf

中でも「群馬県民会館」は多大なコストを支出してまで維持する必要性は低く、県有施設としては廃止を検討すべきという方向性が示されており、内外に波紋を投げかけているというのだ。

もともと、県民会館の行く末については、一定の結論が出ていた。今から5年前の2015年(平成27年)の第7回群馬県文化審議会において、既に築46年を経過し、その存在意義を問われつつあった群馬県民会館について、「群馬県民会館のあり方検討部会」(以下「あり方検討部会」という。)の設置が決議された。そして、部会の中で足掛け二年にわたり突っ込んだ議論が繰り広げられた末、条件付きながらも、その存続を容認すべきことが報告書としてとりまとめられ、2016年(平成28年)には同審議会からの答申が知事(大澤知事=当時)になされるに至った。
https://www.pref.gunma.jp/contents/100012377.pdf

これを受け、文化行政担当課は条例の改正や、予算として県民会館の大規模な補修を盛り込むなど、着々と施策展開を図ってきたが、なぜ、一旦ケリのついた話が、ちゃぶ台返しをされようとしているのか。それはもちろん、2019年(令和元年)7月の選挙で知事が替わったからである。

新政権が前政権の施策を否定することは、古今東西ありふれた話ではある。

元々、群馬県政を日頃ウォッチしている方ならいざ知らず、今回のようにセンセーショナルに報道されると、どうしても唐突な感じを受けてしまうが、山本知事は、当選して3ヶ月足らずの2019年10月には、次年度予算の編成方針の中で行財政改革を断行するプロジェクトに言及しており、萌芽は既に見られていたのだ。続く翌2020年の群馬県議会の第一回定例会においても、県有施設の見直し方針について触れるなど、あくまで正当な手順を踏んだプロセスを、この日を想定したかのように着実に踏んでいたのだ。(行政対応としては、当然であるが)

唐突か否かはさておき、一方で、前橋市内の文化団体を中心に、「群馬県民会館を守る会」「群馬県民会館の存続を願う会」の2団体が結成され、ネット上でブログを開設したり、リアルでは2万人超の署名活動を集めるなど、県民会館の存置を主張の中心に据えながら活動を繰り広げ、県民の中にも今回の論点の存在が静かに浸透してきている。

また、どうやら群馬県議会も、このような県民世論の形勢を見て、昨年末の第三回定例会(後期)において、県民会館の存続の請願を趣旨採択し、慎重な検討を求めることを全会一致で決議するなど、県民会館の存続支持へ傾斜を強めているようだ。
(ただし、慎重な検討を求めているだけで、明確な存続決議をしていないということは、知事との真っ向対立を避けている・・・このことには注目すべきであろう。大人の対応とも言えるが、すなわち、知事への迎合も視野に入れた、玉虫色が滲んでいる点には留意すべきだ。)

前置きが長くなったが、このような経緯や背景を一旦押さえておき、次回以降、二つの論点で自説を展開してみたい。

(その2)へ続く

 


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 Posted by at 22:43

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