2008年10月4日(土)通常練習

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今回の練習は久々に19名という比較的多い人数での練習となった。

前橋男声合唱団の練習効率上の問題点克服へのアプローチ上、「最大人数で最大時間を共有する」という単純かつ明快な正攻法が真理であることを証明した練習でもあった。

その問題点とは、誠にありがちな課題ではあるけれども、少人数合唱団が合理的・能率的に練習熟度を上げていこうとする場合、効率的な最少人数らしきものが存在する。

もちろん、カルテットやダブカルを目的とする場合は別だが、そのラインは概ね1パートあたり4人だ。

今までの練習で、ベース系を中心に実現できていたが、団の過半である下三パートで出席数16人を数えた今回は合唱が遙かに安定し、この仮説(?)を満たさなかったトップの三名にとっても、良い練習になったことだろう。

こうして考えるに、平均出席率70%程度の小団にとって、常時、練習場在場16人を求めるには、16を70%で除して、23人の実働団員が必要であるということになる。

その意味で、先週の佐藤大悟氏のセカンド加入は意義ある出来事だ。ただし、トップの三名体制という依然脆弱な状況は今後も続くわけで、予断を許さない状況に変わりはないのだが。

さて、今回の練習では、ボロボロだった前回に比べ、もちろん練習熟度が若干上がったこともあるが、なんといっても20人クラス以上での練習というものは、練習中に受ける指示に対し、歌い手側も多少の余裕を持って柔軟に対応ができ、音取りの甘さによる音ズレや多少のピッチのぶら下がり等、初歩的な拙さもすぐにリカバーが可能である。

少人数時にできなかった際に何度となく感じられたある種の停滞感や閉塞感に対し、その安定感が卓越するため、曲づくりの進捗も著しく向上するものだ。

したがって、今回のような充席率が今後も続くようであれば、第5回演奏会を最終目標としつつも、これから迎える数々の本番機会に対する数々の憂いは、地道にメンバーが共有時間を重ねるに連れ、雲散霧消してゆくことだろう。

■場所 前橋中央公民館(47スタジオ)
■出席人数19名(T1:3 T2:5 B1:6 B2:5)
■練習内容
 1.体操・呼吸・発声
  ○リセットの必要性
   ・歌唱運動を続けていると、一定時間経過後、体の特定部位に力が入ってくる。
   ・それを自己認識して、何か調子が悪ければ、一旦リセットしようとする態度は重要。
    (妙な声が出ているのが聞こえたり、変な響き方などで気がつくことが多いと思われる)
   ・しかし、リセットして元の体勢というものが自分のものになっていなければ無意味。
   ・正しく歌唱できるための原位置を確立することは、歌い手にとって必要である。

  ○呼吸練習の陋習(ろうしゅう)について
   ・合唱経験も長くなってくると、呼吸〜発声練習に刺激がなくなってくるもの。
   ・目の前の練習を切り抜けるための小手先の術を覚えてしまうものでもある。(苦笑)
   ・典型的な例は「Ha-」音。 (↑呼吸を喉で支える癖をつけるべく鍛えているようなもの)
   ・今からでも遅くないので、喉ではしっかり開けることだけを考え、喉で制御せず、
    お腹だけでコントロールしてみよう。
   ・外気と内気が直結したときの宇宙の深遠さ、感じてみなよ。
   ・息を吸ったから、すぐに吐き出すという本能的な動作にささやかな反逆(?)を試みよう。

  ○発声練習
   ・ハミング
   ・声出し数本(以下省略)

  ○カデンツ
   この時点で15人!淀みない倍音も響き、近年稀に見る状況でアンサンブルに突入ダァ!

2.アンサンブル
本日を含め、合唱祭という演奏機会まであと二回という中、早い時間に多数のメンバーが集まれたことは、本番に向けてみんなの気持ちが同じである何よりの証し。自然に気分も昂揚してくる。

前回、ピアノ伴奏にやや面食らって後ずさりした感が否めなかった我々だが、今日ずらりと居並ぶ仲間達と力を合わせて歌う心地よさ。


確かに荒削りである。まだまだ歌になってなんかいない。

でも、実働メンバーの多数による声の温もり・・・、これを感じたかった、長い間・・・ずっと待っていた。もうどこにも行かないで欲しい、この感覚。

上原先生の紡ぐ伴奏も絶妙だ。先回における、我々の練度の低さを見透かしたように冷たく突き放すような音色であったものだが、今回は違う。今回も我々をリードするのは同じだが、高みへといざなう調べに、練習場の空気もやがて熱気を帯びてゆく。

ピアノの間奏部は、こう歌うのだと、我々に優しく教え諭すようだ。さながら、寄せては返す汐の満ち引きを目の当たりにしているようだ。

繰り出される指揮者の指示。初歩的なものはまだまだ多いが、すぐに改善できるようになった。みんなで一緒にやればできるのだ。

そろそろ、指揮者も一段上の引き出しに手を掛けつつある予感がしている(それは久しぶり!)。練習後には、僅かながら、自信めいたものが自分の中に小さな一角を占めているのを認めることのできた、実り多い練習であった。


【曲目】”It’s Broadway Musical”より「Night And Day」
今回も、一曲通す。時間計測の意味もあり・・・。大悟ちゃん、タイムキーパーありがと。

どんな破綻が訪れるかと思いきや、何の何の。何とか歌いきる。意外! とはいえ、「歌いきれる」イコール「歌になっている」ではない。

以下、例によって指示項目を列挙。だんだん、再指摘箇所は割愛する方針で。 前回は全く耳を傾けられなかったピアノの流麗さに膝を叩いたメンバーも多かろう。 聴くことは歌うことに勝れり!

・(全)35小節 I think of〜 cresc.きちんと。
・(T1,T2)41小節、whereverのアクセントを意識。音型に惑わされぬよう。
・(T1)44小節、勝手に先に歌わない。縦を意識して。
・(B1,B2)76小節〜メロ。レガートに。音符を充分長く。let me spend など。
・36小節等、メロディの出だしは乱暴にならぬよう。
・(B1)冒頭。開口は縦に。
 一段目イントロ終了時にrit.がかかるので、 タイミング注意(指揮を見ろということ)
・(T2,B1)Night and day 〜 雰囲気を変える。22小節のyou are the oneからでは遅い。
・(T1,T2)21小節オブリガード。同上。
・(B1)44小節、ピアノの左手と同音。ベースに代わって上2声を支える役割。
・(B2)60小節メロディ。もっと人がガラリと変わったように。音楽が動くところ。
・(B1)65小節、唐突な入りは厳禁。前のメロディからの流れを受けて。既出。


【曲目】”It’s Broadway Musical”より「Memory」

・(B1)18小節 テンポは少し急き込むが、落ち着いて支えること。
・(B2)21〜22小節、ノンブレを徹底。
・(B1)21小節、warningは、ワーニングではなく、ウォーニングに近い。
・(全)26小節、発声を発散させずに、もっとレガートに。丁寧に。
・(T2,B1,B2)15〜16小節、メロディのリレーに細心の注意を。
・(B1)31小節、T2と一緒の意識が希薄。
・(T1)53小節、If you〜 常に高めに。絶対に気をつける。終幕に向かう「良い所」。
・(T2)13小節、高めに

【曲目】斎太郎節
【曲目】上を向いて歩こう

■連絡事項
(事務局より)
・次回練習は10月18日。合唱祭の前日となる。練習場がいつもと違うので注意。
・合唱祭当日の概略説明。集合時間は現地11時。予定の確保をお願いしたい。 詳細は18日に説明予定。
・打上げ兼佐藤大悟さん歓迎会を予定。(佐藤喜マネから出欠を後日伺う予定)

 

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