1月 012006
 

今更ながらだが、いわゆるネット社会に我々は生きている。そこそこの経済力さえあれば、家 から一歩も外に出ずに生活できてしまう。

さすがに、どっぷりそういう環境につかる訳にはいかないが、世界中の商品をネットショッピングで取り寄せる事が、 ごく普 通に行われ、我々庶民にもそういう生活様式が徐々に浸透してきている。

そんな中、合唱という 趣味が不変(普遍ではなく)性を守り続けていることは、実は特筆に値する事なのかも知れない。

何十年前と同じく、メンバーが一つの決められた場所に三々五々集まることなしに、絶妙なハーモニーを奏でることなど出来ない のだから。

そして何より、何世紀も前から、音楽の創造というものは自由な感性によって大きく支えられ、それによってのみ成し得る事象であるから。

物や情報があふれかえり、物事の本質というものが甚だ見えにくくなっている。物量の氾濫により、本来なら感性というものの価値は相対的に上がって然るべきだが、その感性が呑み込まれてしまうほどの勢いである。

我々は自己の存在を確認するため、自らが生きた証を求めるため、そして、自らの内なる精神を具象化 するために、「表現」という、ひじょうに人間的な創造活動にいそしんできた。

この21世紀という時代に、我々は自らをいかに理解し、正確に表現して、伝えていくか。そしてこの時代を生き抜くために、物事の本質を、強い意志を持って能動的に捉える研ぎ澄まされた感性が必要なのである。

我々現役の企業戦士は、定年後になって初めて自由な時間を手にすることだろう。その時になって、あらためて男声合唱に取り組もうとしたとき、そうは思っ てみても既に、 肉体的な訓練には耐えられない可能性が高い。

この期に及んではもうトシだから仕方ないと、ひとりごちるしかないのだろうか。

振り返ってみれば、既に、我々はあれこれ言い訳をしながら合唱とつきあっている。晩年に至ってまで、自己正当化多き人生とはしたくないものだ。できることなら、合唱の前では裸の自分でいたいと思う次第である。

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