今年の群馬県合唱連盟イベント予定 ←理念を持って日程を組んでいるのか

この記事は約6分で読めます。

 ■1/25   声楽アンサンブルコンテスト(群馬県民会館)

 ■3/22   合唱講習会(渋川市中央公民館)

 ■4/12   定期総会(群馬県民会館)

 ■5/6    群馬県おかあさんコーラス大会(群馬音楽センター)

 ○7/4,5   おかあさんコーラス大会関東大会(さいたま市文化センター) 

 ■7/26   群馬県合唱コンクール(笠懸野文化ホール)

 ○8/1    おとうさんコーラス大会(千葉県多古町コミュニティプラザ文化ホール)

 ○9/26,27 関東合唱コンクール:中学・高校・大学(山梨県立県民文化ホール)

 ○10/11  関東合唱コンクール:一般・職場(宇都宮市文化会館)

 ■10/18  群馬県合唱祭(渋川市民会館)

 ◎10/24,25 全日本合唱コンクール:高校・中学(石川県金沢歌劇座)

 ◎11/21,22 全日本合唱コンクール:大学・一般・職場(札幌コンサートホール)

本家ホームページ・ニュース欄にも記したのだが、上に掲げたのは、2009年(平成21年)の合唱連盟関係イベントの日程である。なお、◎は全日本、○は関東、■は群馬県関連のイベントを意味する。(ただし、NHK学校音楽コンクールの予定は本稿執筆時不明)

毎年、団長宅に年賀状として、群馬県関連レベルだけの行事予定表が、送られてくるわけ。こうして、関東~全国レベルのイベントを加筆してみると、なんか受け取り方が違うでしょ!?

以前、合唱祭の開催時期が、大した理由もないのに6月から10月に変更となった際、定期総会に出かけていって異議を唱えたことがある。(その詳細はこちら。)

これについては、少なくとも私の中では未解決であり、機会があれば、連盟役員の方にお尋ねしたいと今でも思っている。

私は、合唱連盟の事業目的を達成するために、そのイベントスケジュールというものは、あるビジョンのもとに、もっと実践的(実戦的と書いてもいい)な日程を組んで然るべきだと思っている。

例えば、
「コンクールでの関東突破を今年も実現させる」でもいいし、「合唱祭で史上最高の参加団体数や入場客数を実現する」とか、「技術力アップ」という抽象的なものでも…もちろん、欲張ってこれら複数を挙げても何でもいい。

必ず、そういう理念を持って、スケジューリングに臨むべきである。そうしないと、各イベントがただ孤立して開催されるだけで、有機的な日程とはならない。そして、イベント終了後には、目標が達成できているか総括点検し、次年度へのフィードバックを行う。各イベントは目的でもあることは間違いないが、時には手段としても活用すべきだ。

事業として成立している上掲の県内イベントのうち、中でも合唱祭事業は、参加団体を稼げることから、連盟のドル箱として、重要な収入源である。しかしながら、他県と同じく、合唱祭のあり方というものを再検討する時期に来ているだろうことは既にopinion欄等に書いた。ただ、その話は別の機会に論じるとしてとりあえずおき、合唱祭事業が必要だという前提で話を進めたい。

結論から言えば、もっと親身になって、コンクール日程に配慮すべきであると主張したいのだ。もちろん、その結果、最大の利益を得るのは、コンクールで勝ち進む一握りの合唱団に過ぎなくなるだろうが、県内の合唱振興の裾野を広げるという連盟実施事業の目的にも合致するはずだし、それによって、コンクールに無関係の合唱団にも有形無形の恩恵が降り注ぐだろう。

別にコンクールだけを至上とする意図はないのだが、ご存知のとおりコンクールの日程というものは、もし全国にまで出た場合など、7月から11月までの約5ヶ月という長丁場を戦い抜く過酷なものとなる。しかも、小中学校・高校合唱部はこれに加えてNコンの日程も重なってくるだろうし、秋の運動会や、模擬試験の日程をも考慮せねばならぬ。彼ら彼女らの過密スケジュールたるや、普段仕事に忙しいことを誇りたがる我々だが、そのお気楽スケジュールとは比較しようもない。

昨年富岡東高校(以下「富東」)が群馬県で初めて合唱コンクールの全国大会に駒を進めた。後継の下級生達が主力となる今年~来年と、富東は当然ながら全国上位入賞を目標とするだろう。それだけでなく、群馬大会や関東大会で敗れた学校群も、富東撃破を目標として全国を意識しながら捲土重来を期してくるに違いない。その時、連盟として彼らに何を支援できるのか。

やるべきことは山ほどあるけど、どうせ、何も出来やしないのだろう?であるのなら、せめて日程ぐらい考慮してやれよ。

今までは、どこかの団がコンクールに出ることを想定しなくとも、本当に関東を突破するような実力の合唱団が出現しなかったから、合唱祭を10月あたりにのうのうと開催していてもどうにかなってしまっていたが、これからは違う!10月11月まで、県内の合唱団数団が戦い続けていることを念頭に置くべきなのだ。

全国がもはや夢でなくなった今、本気で戦略・戦術を練らねばならぬ。早急に策を立てねば、折角の全国も、昨年だけの偶然と、後世揶揄されることになる。

まず第一歩として、群馬県予選の前に本番機会を増やすことが肝心だ。その重要な本番機会の一つとして、合唱祭を6月開催に戻し、コンクールの群馬県大会への効果測定の場としても活用できるようにすべきである。そして同時に、その有効な測定手段として、合唱祭での録音媒体(有償でも無償でも)配付も復活させるのだ。

本来、理念なきスケジュール改変をしたのだから、無条件で、旧に復するのは当然であるのだ。

確か、2004年(平成15年)に開催時期を変更した表向きの理由は、なんと「忙しい合唱団ができてしまうからイベントを分散させる」ということだった。全く噴飯ものの理由であるが、とりもなおさず、それは、おかあさんコーラス関東大会へ出場する一部の団体の意向を受け入れたことに他ならない。

それでも、まだスケジュールが過密だというのであれば、思い切って、おかあさんコーラス群馬大会を3〜4月に前倒し実施する。他県で実施済のところも多いし、少なくとも今年のGW中よりマシではないか?

合唱講習会(3月開催)の開催タイミングも再考し、技術向上のための効果的な日程を組んであげられないものか。更に、山形県のように、地域別・学校等級別の講習会への改編も検討したらどうだろう。(それに、技術力アップの手段は、別に講習会形式に限るわけではあるまいに…)

我々のような社会人合唱団は、各々の参加目的を胸に抱いて従来通り合唱祭に臨めばいい。おかあさんコーラス群馬大会を勝ち上がった複数団体にとっても、きっと良いチューニングの場となることだろう。

コンクールの日程を優先し、合唱祭を6月開催に戻すことが、現在の群馬県の事情には合っている。何しろ、昨年初めて全国出場を果たした位だから、間違いなく群馬県は合唱後進県なのである。他県がとうにやり終えた仕事を地道に積み上げることから始めるのだ。

コンクール支援以外の有効な手段を立案できるほどの企画力が有ればいいが、それなら、ここまで迷走はしていないだろうし、何といってもコンクール支援の方が手っ取り早い。

短期的には、学校合唱部を中心とした積極的なコンクール支援を行い、有力な合唱団を割拠させ切磋琢磨させるという「戦術」。そして長期的には、コンクール全国大会に常時出場できる実力を定着させることで、人口漸減社会の中で、将来の合唱人口を確実に担保してゆくこと…これこそ「戦略」である。

富東が全国出場を決めた際の、団員である彼女らのはしゃぎようを、私は実際に目撃したわけではないが、その一途で純情な眼差しで真っ直ぐに音楽と向かい合う姿勢は、誰でも容易に想像できるだろう。これに思いを致すならば、心を動かされない者はいないに違いないのだ。

今年の干支の「丑」のように、最初の歩みは緩慢でもいいから、私は将来の常勝群馬県を、そして、合唱人口を多く擁して歌声がそこかしこに沸き起こるような群馬県を夢想する。

しかし、関東突破の橋頭堡を今年も確保すべく確実な支援を行うこと・・・これだけは絶対に群馬県合唱連盟が中心となって、今年は為さねばならぬ目標として掲げるべきだと強く思う。

《参考》
全国の54府県地区の合唱連盟のうち、ホームページを設置している38連盟の中から、
合唱祭開催時期をリサーチしたので参考に掲げておく。(群馬県はカウントせず)

 ・5月(3)
 ・6月(25)
 ・7月(1)
 ・8月(1)
 ・10月(2)
 ・11月(1)
 ・12月(1)
 ・未開催(4)

6月が圧倒的である。
だから、多数派に迎合せよという訳ではないが、
この25府県地区の中には、きっと6月開催の合理的な理由を見いだしているところもあることだろう。

 

友だち追加


前橋男声合唱団動画チャンネル随時更新中!!
前橋男声合唱団 Facebook随時更新中!!
前橋男声合唱団 twitter随時更新中!!

 ← Click!!
br_c_1117_1 ← Click!!

 

タイトルとURLをコピーしました