2005年10月2日(日)通常練習

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日   時 平成17年10月2日(日)午後1時~午後4時40分
場   所 群馬県生涯学習センター・音楽練習室
参加人数 トップテナー セカンドテナー バリトン ベース
1 2 4 2
 ウォーミングアップはバリトン上原氏が担当。呼吸・発声を中川氏が担当し、 途中発声を指揮者である中曽根先生にバトンタッチし、曲目練習を中曽根先生に指導していただいた。
ウォーミングアップ

 順番により、上述のとおりバリトン上原氏に 担当してもらった。まずはラジオ体操第一。その後、腕を上に思いっ切り押し上げて体を伸ばしたり、脇腹を伸ばすなどして屈伸を行った。また、肩を上下・前 後に伸ばすことにより、肩甲骨の周りの筋肉を和らげる運動等で身体をほぐした。小生実は肩凝りがひどく、肩甲骨の曲げ伸ばしはとても気持ちがよかった。 (個人的なことで失礼。)そして恒例となった、腕を組んで7秒目に向かって最大限の力で押す・引くというのを行った後、片腕を上に引き上げ、もう片方の腕 で下に押さえつけて、やはり7秒目で力をマックスに持っていくというのを取り入れた。その後中川氏にバトンタッチし、今度は椅子に座って片足を上げ、両手 で下に押し下げ、5秒間筋力を最大に保つ運動を行った。それからこれも恒例となったV字腹筋を行った後、最後に、肘をついて横向きになり脇腹を持ち上げる という試みを行ったが、確かにV字腹筋では脇腹の筋肉は盲点となり、それを鍛えるには効果的な運動である。上原氏といい、中川氏といい、多種多様な体操・ 運動を知っていて、小生妙に感心させられてしまった。

呼   吸  清々しい空気をたっぷり吸っ て、遠くに高く息を飛ばすようなイメージを持って呼吸を行った。このように想像力をはたらかせるだけで、随分息の飛び方が違ってくるようだ。歌っている時 も清々しい空気を吸って・吐くイメージを持てると、また一味違った発声ができることであろう。
 前回同様、吐く時に逆に下腹を膨らませて、腹筋で支える練習を行った。

発  声  まずはハミングで鼻に響かすことから始めた。ひとりひとり声をみたが千差万 別。他の人の声を聞いて、「ああした方が良い・こうした方が良い、今のは良かった・今のはここが良くなかった。」と声を聴き取る耳を鍛えるのも大事だし、 他の人の良い部分を盗むのも、自分が成長する一助になる。こういった試みは今後も間を見て続けられるとのことだ。
 ベース系は、元気は良いのだが声が散り気味。もっと集めてもらいたいとのこと。逆にテナー系は勢いがなく、力む位でも良いので、もっともっと攻撃的に声 を出してもらいたいとのこと。

曲目練習 内     容
特記事項  今日、「Traditional Spirituals」の我団オリジナル の翻訳が配付された。英語の翻訳を試みようという好き者、もとい、物好きなトップY氏が、現役英語教師のベースK氏の助けをいただいて、独自で翻訳したも のだが、この曲を歌うにあたって、少しは参考になればと思う。しかし、あくまでもちょっと直訳に髭が生えた程度のもので、この詩で訴えたいことというか、 本質的な魂の部分というかは、各自が想像力をはたらかせて、自分で感じ取ってもらいたいものである。

Soon Ah Will Be Done
 言葉のひとつひとつがブツ切れになってしまっていて、テンポが詰まってしまっている。特に「Soon ah will be  don’ a-wid de troubles ob de worl’」のところがそうだ。もっと大きなフレーズの流れを感じ取って欲しい。クレッ シェンド・デクレッシェンドがついているところは「troubles」に向かって目標が定まって歌われていて良いのだが、何も記号が付いていないところに も、歌詞の中に最も訴えたい部分というのがあるはずなのだから、自分で考え、目標を定めて唄い、音楽を作り出してもらいたい。
 「God」が至るところに出てくるが、「ア」の口の形で「オ」、「オ」の口の形で「ア」、これを足して2で割った位の母音の発音をしてほしい。今は 「オ」に近くなり過ぎている。ピッチや音色を合わせるだけでなく、母音に関しても、『自分は「ア」、自分は「オ」、いやいや自分は「ア」と「オ」の中間』 などと好き勝手に発音するのではなく、周りとよく聴き合って、出した瞬間に合わせてもらいたい。しかも、「God」=「神」で、この曲の中で一番と言って 良い程の大事な言葉なのに、べちゃっとしてだらしない発声になっている。もっともっと深い声で。魂の奥底から出る深みのある声で!!
 「Goin’」の「イン」が言えていない。
 「wan’」の発声が発散し過ぎ、横に開き過ぎ。他にも特に「ア」の母音をもっと縦に。(縦、縦、立つんだジョー!)
 「live」の「ヴ」、「wid」の「ドゥ」の語尾が発音できてない。
 全体として、テナー系がもたついて言葉が追いついていない感じがする。(すみません、私のせいだと思います。今日はろれつが回りませんでした。練習不足 です。反省!)

GUIDE MY HEAD  出だしの「mp」、もうちょっと音量を押さえて。それで、音量を押さえる と、浅くなってしまう。もっと縦に!(縦、縦、立つんだジョー!)
 8ページ下段の「race」でユニゾンになるところは、ベース系にとっては「D」の音は高いため、以前は不自然で突拍子もなく無理矢理出している感じ だったが、初めから「D」の音に照準を合わせて準備しておくことにより、自然な流れの中で音が鳴っていて、今日は良くできている。
 ソロの入る部分の「Hum」は喉で潰し過ぎているので、「Ah」の入りが苦しくなり、「Ah」に余裕がなくって、幼く浅くなってしまっている。もっと 「Hum」を力まずに「あくび」のように楽に出せば、「Ah」もそれに続いて「あくび」のように深い声になるはずだ。「Hum」が長くて苦しいのはわかる が、苦しくなったら基本に立ち返って、喉を開口したり、腹筋を使ったり、姿勢を作ったり、その他、とにかく苦しければ苦しい程、基本に!!
 「Ah」のクレッシェンドを効果的にするためには、もうちょっとクレッシェンドを遅らせた方が良い。「Ah」に入ってすぐでなく、2小節目から一気に膨 らませるのが一つのテクニックだ。ただ、クレッシェンドを聴かせる為に、こわごわと「Ah」に入ったのでは意味がない。丁寧に、音量を抑えて「Ah」に入 ろうという気持ちは大事だが、小さくし過ぎて全く聞こえないようでは×。
 10ページ下段から11ページ上段に掛けての主旋律の流れをここに示しておくと、まず、最初の「Guide my heart while I run  this race,」はバリトンとベースが主旋律、次の「Gu」はトップの「Gis」のオクターブ下の「Gis」の音が主旋律となるはずなのだがどこ も歌っていないので、トップが主旋律と考えて良いだろう。その後の「(Gu)ide my heart」から11ページに入った「while I  run」までがトップが主旋律、「this」がセカンドが主旋律、「race」はバリトンが主旋律でベースもオクターヴ下を歌っているので主旋律と考えて 良いだろう。次の「Guide my heart」がバリトンとベースが主旋律、続く「while I run this race」はトップが主旋律で ある。このように主旋律を歌うパートがあちこち動くが、この辺りもキチンと把握して、それを意識して歌うのとそうでないのとでは、大きな違いが出てくるの で、細かいことだが注意しておいてもらいたい。
 「in vain」でひとまとまり(一つの単語と考えて良いであろう)であるというのは前回の練習でも出たことだが、「in」と「vain」の間で途切 れてしまっている。ブレスしてはいけないのは当然であるが、音色も変えないでほしい。特に最後の部分の2分の3拍子に入る前の「in vain」で、バリ トンが「in」と「vain」の音の高低の差が大きいので、「vain」で急に発声が胸に落ちてしまって、途切れる感じになりがちなので気をつけてもらい たい。

雑   感  全体として、発声が散り気味だ。もっと集めなくては。ステージに立ったら、 ホールのどこか1点に向かって声を集めてぶつけていくようなイメージを持つようにとの先生の言葉が印象的であった。
 指揮者から言葉でいろいろな指示も出るし、タクトや表情でも無言の指示がある。しかし、歌う側の我々も、ただその指示を受けるだけ(受動的)ではダメ で、こちらからも、「こう表現して歌ってみるが指揮者としてはどんな風に受け止められるか?」、「ここのところは訴えたいことはこうなので、こんな発声を してみたが、指揮者としてはどうか?」といった感じに、もっと自分からアピールして、お互いにいろいろな玉を投げ合ってキャッチボールをしていくような感 じで曲作りをしていきたいという先生の言葉が胸に響いた。もちろんこれは「Traditional Spirituals」に限ったことではないのだが、 特に、「魂」を歌うこの曲は、やはり、自分なりに何かを感じ取って、自分なりに表現や発声を工夫して、心の底から歌い上げなければ本物の 「Traditional Spirituals」にはならないと思う。今日配付された翻訳にしてもそうである。ただ読んで、「オレ英語が得意じゃないか ら今まで良く意味がわからなかったけど、ああ、こういう意味だったんだ。」で終わってしまっては意味がない。「ここはこういう風に訳した方が良いんじゃな いの?」とか、「こう訳されてるけど、更にその言葉の裏には、こんな意味が込められてるんじゃないの?」とか、「本当はこんなことが言いたいんじゃない の?」など、どんどん解釈を広げていってもらいたいものである。そして、更に突っ込んで、「だから、こんな風に歌ってみた、こんな発声をしてみた。」と、 進んで行ってもらいたいものだ。
 さて、合唱祭本番まで、練習は後1回となった。曲の完成までは道のりはまだまだ遠いというのが本当のところであるが、決して停滞はしていない。着実に進 歩はしている。この調子で本番までに一歩一歩前進して、「Spirituals」=「魂」のこもった演奏を本番では披露したいものである。
 


更新日 05.10.04

 

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