12月 192008
 

※一部、混乱を招くと思われたので、斜字部分を2008年12月21日加筆しました。

合唱団というものが社会学でいうところの「コミュニティ」のうちの一つの形態であることは論を待たぬ。コミュニティは、人間関係を基礎として成り立つので、その中で様々な助け合いや共感、時には対立を生むことは、むしろ自然な現象である。

社会の中で我々は良好な人間関係を保つために、様々な道徳、慣習、倫理等にすがって生きている。当然、合唱団の中にもこの価値基準は入り込み、合唱団員達は、合唱団内での日常的なシーンにおいて、特に強く意識するわけでもなく、臨機応変にそれを適用しながら合唱ライフを送っているものだ。

ただ時に、我々は普段から心がけてはいても、不義理というものを犯してしまうことがある。そんな時、その合唱団員が合唱団という枠から出て一社会人として振る舞っている時と、合唱団内で活動している時とで、同種の不義理を犯したとしても、取る対応が異なって表れるケースがままあるのだ。そして、それは小団だけでなく、どこの合唱団でも見られる一般的な現象であるようだ。

例えば練習の出欠についてだ。(特定の個人を非難する意図なし・・・また為念)私がマネージャーを拝命して以来15年近く。団の出席率について統計をとってきているので間違いのない話だが、練習欠席者の二割程度は、何の連絡も寄越さないという現象である。

それも、特定の人物に偏っているというのではなく、在籍した団員の六割は、最低でも一度以上は、連絡せずに練習を欠席している。ちなみに、在籍団員の九割以上が、無連絡での遅刻経験を持つ。ただ、合唱団の枠から外に出た場合、特に会社を休む場合等、立派な一社会人が、同様に連絡をしないことはまずあり得ない。これは一体何を意味するのか。

一方は仕事であるので生活基盤に直接影響するが、もう一方は趣味であり、これを失っても大きな影響はなく、欠席時における連絡の必要性もこれに追随して希釈されるという推論が、少々極端だがすぐに思い浮かぶ。

自らの生活における数々のカテゴリの優先順位が確立されているとでも言おうか。しかし、このような著しい自己中心的な考えを、一社会人が抱くとは到底思えぬ。あとは、同好の士への甘えであろうか。仕事上であれば我慢も出来るが、その他ではしたくないというのであろうか。それもあろうが、いずれにせよ、自己中心的な見地から脱したものではない。

ひとかどの社会人が、なぜこのような行動をしてしまうのか。

あくまでも仮説に過ぎず実証できないのだが、それは合唱をする上で何に重きを置くかという点だ。合唱をするには、言うまでもなく、自分が他者を必要とするだけでなく、他者も自分を必要とする。集団で何かに取り組む場合、チームワークというものは、スポーツにおいてはその価値は一般的に見いだされているが、合唱においては比較的軽視される風潮があるのではないか。

こう考えると、出席至上主義のようだが、私はそれを主張しようというのでは断じてない。

その道具たる声というものがメンタルに大きく左右されるという性格を持つ以上、発声・歌唱技術を習得する以前に、自らを律し、パートとして律し、合唱団として律するという訓練が合唱練習においては避けて通れない。これを前提とする限り、合唱団には一定の規律や全体を俯瞰する視点というものが必要であろう。

勿論、出席できるに越したことはないだろう。前回の記事でも、未経験者が団に即効的に貢献する術は毎回の練習に出席する事だと書いた。しかし、それより遙かに重要なのは、全員による規律の遵守である。

会社と同様に、否応なく出席せねばならないというのではなく、出席しようが欠席しようが遅刻しようが、その連絡を持つことにより、合唱団の空気というものを良好に維持することの方が、ずっと大切だということである。

その規律の一つとして欠席時の連絡を挙げるとすれば、合唱団にとっては、音楽の高みを目指す上で、それは当然なされなければならない行為であるのだ。

その事に気付くには、人によっては多少の時間を必要とするかも知れない。だから欠席連絡しない方を問いつめる意図はない。(しつこいですな・・・)【←今回加筆】

合唱団という集団内に規律が求められる理由とは、このように技術的要請によるもので、会社組織等においてそれが求められる理由と完全一致しないが、実は突き詰めれば同質のものである。

ぐだぐだと、理屈っぽく考えてきたが、そもそも、社会の真部分集合に過ぎない合唱団内において、一般と同様の価値基準を適用しないことに無理がある。

だから、敢えて団の規律としてお題目化するよりは、普通の生活慣習だから当然すべきものとして理解した方が、すんなり受け入れられ、単純に団内環境の向上に資するのかも知れない。

「朗らかな楽しい雰囲気は、行き届いた規律の中からのみ生まれる」
(「合唱事典」〜音楽之友社)


※一部、混乱を招くと思われたので、斜字部分を2008年12月21日加筆しました。

 


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 Posted by at 23:50

  No Responses to “会社と同様、合唱練習には否応なく行かねばならないのか ←欠席連絡できないほどに出席にこだわり過ぎるのは本末転倒 (題名一部変更12.22)”

  1. 前橋男声合唱団、練習納め (o^ ^o)♪

    今日こそは、練習開始時間(6時)に間に合うと思っていたのに‥ 夕方から急な仕事で、高崎駅付近まで荷物の引取りに行くことに。 さすがに師走の土曜日は、車が大渋滞  (@_@, ドウニモナラン‥ 倉庫に戻って、荷物を下ろしたり、なんだかんだで、結……

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