早いもので、二年間待ち焦がれたこの日を迎えることとなった。前橋男声合唱団第7回演奏会当日である。
草創期から混乱した10年間を振り返れば、この団が、ここまで自前の演奏会を繰り返すことができるとは、全く予想だにしなかったと言っても言い過ぎではないだろう。私のような古参の団員にとっては感慨深いものがある。
前にも書いたが、10代から80代までのいろんな境遇の男共が日々集い、ま、言い換えれば、いい歳こいた素人のオヤジ共が、いかにも真面目に合唱に取り組み、こうしてワクワクしながら、演奏会の火蓋が切り落とされるのを待つなんていう、男声合唱はなんて素敵な趣味であろう。
普段は、自らの生業に正面から立ち向かい、その中で生み出した時間を使って、合唱音楽を通じ、全体で事を為そうとする時の楽しさ、深さ、そして、合唱を続けることの難しさを身をもって味わってきた。それは甘くもあり、苦くもあった。
我々の存在はちっぽけで、奏でる音楽は瞬く間に過去のものとなってゆく。しかし、今日はスポットライトを浴び、美酒に酔いしれる・・・、こんな日がたまにあってもいいだろう。
心を込めて、皆様のために、そして自分のために歌いたい。
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