2008年11月8日(土)通常練習

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15日に迫った「ひがきホテル・ラウンジコンサート」。本番前の最後の通常練習となった。

今日はトップが2名、バリトン3名と、本番通りの練習とはならなかったのは残念だが、指揮者にとっての、音楽と隣り合わせに生きる場合の処世訓といおうか、重要な示唆があった。

これをどのように個人が受け止めたか、気に掛かるところではあるが、その受け止め方によって、今後の音楽に対する考え方に大きな違いが出ることだろう。今後、練習が順調に進捗していった場合、顧みるべき印象的な練習となる・・・そんな気がしてならない。

 

■場所 前橋中央公民館(47スタジオ)

■出席人数17名(T1:2 T2:6 B1:3 B2:6) ←T2,B2 Excellent!!

■練習内容

1.体操・呼吸・発声

○姿勢について

人は見た目が9割。そんな本を2〜3年前に読んだことがある。

喋りはうまいのに信用できない人・・・無口でも説得力のある人・・・・

↑この差はどこにあるのだろうか。それは、我々がステージ上で晒す歌唱姿勢にも通ずる。

顔つき、目つき、息づかい、客との距離、そしてその場の空気等々、実際の歌や言葉以外の膨大な情報が持つ意味の大きさ!

姿勢の重要性。言い尽くされた話ではあるが、今一度自らの姿勢を点検しよう。

○歌唱運動は全身運動です

・この日はお腹が使えていない様子が見て取れた。(二週間空いたしなぁ)
・歌を歌うと言うこと。どうしても、直説的に、我々素人は喉で歌おうとしてしまう
・しかし、我々がまず心がけてきた「喉開け」。これ一つ取ってみても、喉周りだけで歌うには筋力が絶対的に足りないのだ。
・口筋、頸部筋、背筋、腰筋、臀筋(お尻)、括約筋(Ketsu no Ana)、大腿筋(太もも)、脹脛筋(ふくらはぎ)、etc 指先からつま先まで使うべき筋肉は幾数多。
・例えていえば、『歌唱運動は、走り幅跳び、重量挙げ、スキージャンプ等々で全筋肉を駆使するが如く、高度な精神力(集中力)をもって為す全身運動である』
・前橋男声のメンバーは、まだまだ全身を使う余地があるよねぇ。
・この日は、[i-e-a-o-u]の母音でドミソミドの音型を発声練習したのだが、

 ※五種類の母音を
 ※五度の跳躍音形で
 ※ブレスを滞りなく流しながら、
 ※口腔内の空間を確保し(ポジションを保持し)
 ※明瞭に発語しレガートに歌う

と、まぁ、最低でも五項目の仕事をせにゃならぬ。その五項目を実行するために必要な数々の動作が自らの中でプログラムされてなければならぬわけで、

そりゃもう、この発声練習にガッツリ取り組めば、全身運動ビシバシで、それこそヘトヘトになると思われ。(←マジ)

・そこまで皆さんが陥らず、結構涼しい顔で発声練習をしているという事実!なんとならば、

「既に発声が身に付き、そのための身体が完成している」または「その全く逆で、ほとんど使えてない」

の、どちらかなんだろなぁー。(汗)

・12月以降、歌は全身運動であることを今更ながら認識せざるを得ない・・・そんな発声練習メニューを考えられたら良いと思ってます。    

 (発声練習って、本質的には、学生時代の「体育」の授業に近いものであるべきかも?)

○発声練習
 ・ハミング
 ・声出し数本(以下省略)

○カデンツ
 ・下のE-durから。意外にB2が柔らかく根音を響かす。なかなか秀逸。それを忘れずに。
 ・ただ、先行するB2が音楽を狭く決めてしまいがち。

小団ではカデンツァを低声パートから高声パートに向かって声を重ねてゆくのだが、先に出すパートがレンジの狭い声を出すと、次のパートは乗りにくく、ハーモニーも広がりにくい。極力、バスは倍音に富んだ音を出そう。通常の合唱の中でも、B2の「先打ち」のパターンは多いので、特に留意したい。

 ・バランスやピッチそして音色。結局は歌い手のセンスに帰す。

2.アンサンブル

【曲目】「斎太郎節」

 ・(全) エン〜 → 腹を使って。アタックが足りぬ。

【曲目】「上を向いて歩こう」

 ・(全)終段 「よるー」の掛け合い。音楽の流れを重視して。

【曲目】「見上げてごらん夜の星を」

【曲目】「君といつまでも」

 ・(全) 拍頭に、歌詩の助詞部分が来る。この場合、どのように歌うべきか、個人的に考えるべし。 

【曲目】「ふるさとの四季」

  ※以下は上原先生を迎えてのセッション。

 朧月夜
 ・(全) 淡し → 「あ」音、少しだけ子音化して。しかし丁寧に発語のこと。
 ・(B系)冒頭メロ ぶら下がる傾向。常に高めにキープ。(←忘れない)

 鯉のぼり
 ・(T2,B1) メロディ。勝手に個人で歌わず。パートで、全体で。

 夏は来ぬ
 ・(全) 来ぬ 「き」・・・つぶれぬよう。

 村祭
 ・(全) ドンドドンドン・・・d音を強調。それだけでなく「o」音を深い音で。

 ラストの故郷
 ・(全) ”雪”の後のフェルマータで力を抜いて、身体をほぐす。それだけでなく、「間」を使って、なるべくイメージをリセットする。

【曲目】”It’s Broadway Musical”より「Night And Day」

 ・(B1)冒頭  ブレスを深く
 ・(T系)    Ah-は、喉を開放して。
 ・(B2)冒頭  Uh- 上の人が、やや音量が大きいので、主体的にコントロールして。
 ・(T1)34小節 前小節までの雰囲気を保って歌うべき。
 ・(全)33小節 アクセントのある母音で延ばすのがルール。<where
 ・(T1)44小節 ポジションを作って息を流すこと。<In the〜
 ・(T系)82小節 入りはB系の音量を感知して。

【曲目】”It’s Broadway Musical”より「Memory」

 

 ※本番前にあたっての指揮者からの示唆事項

 ○たまたま、自パートが一人だった場合、全ての音を歌う必要はない。寧ろ、合わせることに心を砕くべき。

 ○T系を中心に、譜を離せない状況。(もちろん、最近入団した人はやむを得ない)そういう状況下で、そのT系に、勝手に歌う傾向が見られる。是正して欲しい。

 ○楽譜には、演奏すべき音楽の重要な部分は何も書かれてない。「何を読み取るか」が問題なのである。そんな楽譜に、何ヶ月もの間、一所懸命かじりつく意義は、本来薄いものだ。普段、合唱歴の長さを誇る方々は、こういう時こそ、真価を発揮して欲しい。

 ○本当の意味で、音楽を楽しんで欲しい。

■連絡事項
 (事務局より)
  ・11月15日のタイムスケジュール。集合時間は現地15時15分。
  ・楽譜の製本の仕方。

 

 

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