群馬県民会館の件(その6)

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存廃の岐路に立つ群馬県民会館、市民団体が存続求める訴え

 群馬県民に親しまれてきた前橋市のベイシア文化ホール(群馬県民会館)が存廃の岐路に立っている。開館から半世紀。老朽化や財政問題などから、あり方が見直され、県は来春以降の利用をストップさせている。廃止も視野に検討されており、利用者からは「文化レベルの低下につながる」「音楽や芸術を楽しむ大きなホールが前橋からなくなり、どこにいけばいいのか」と懸念の声があがる。

 県民会館は1971年に開館。明治100年事業として、最高裁判所や警視庁などを手がけた建築家岡田新一氏が設計した。御影石を大胆に使い、2千人規模の大ホールをそなえる。開館当時は「関東一」といわれ、県民がさまざまな発表やハレの日に集ってきた。

 ただ、建物も設備も老朽化。大沢正明知事の時代に耐震補強やホールの性能の維持などを含む、約30億円をかけた改修の話がもちあがった。

 2019年、山本一太知事が就任。厳しい県の財政事情や少子高齢化といった社会情勢の変化を背景に「県有施設のあり方見直し委員会」をつくり、多額の改修費がみこまれたり利用者が低迷したりしている10施設が、廃止や縮小を含む議論の対象になった。県民会館もそのひとつで、人口減少、利用状況、駐車場不足、バリアフリー化など多角的に話し合われたという。

 21年の最終報告書では「大ホール及び付帯施設のみの利用に縮小し、当面の間、施設を存続させる」との方向性が示された。この方針に基づき、県は22年度から3年間、前橋市まちづくり公社を指定管理者とし、大ホールに限って使う運用に切り替えた。

 来年3月に期限を迎えるが、改修か廃止か、結論は出ていない。ただ山本知事は、継続的に利用者の安全を確保することが難しいなどとして、来年4月以降の利用停止を打ち出した。県は、前橋市と連携して協議をすすめていくことになった。

 危機感をあらわにするのが、音楽家らのグループ「県民会館の存続を願う会」と、市民有志らでつくる「群馬県民会館を守る会」のメンバーだ。今月12日、記者会見を開き、こう訴えた。

 「県都前橋からホールがなくなり高崎ばかり」「全県的な適正な配置を考えるべきだ」「高崎市内の施設ばかり利用すれば、地域の分断が進む」「県民不在では」「古くなったからといって、簡単になくなるのは残念」

 存続を願う会の山田哲夫会長(82)は前橋第九合唱団の団長で、毎冬県民会館で開くコンサートが楽しみだった。来年は利用できないとなると、別を探すことになるが、近くの市民文化会館(昌賢学園まえばしホール)は客席数のニーズがあわない。高崎芸術劇場や群馬音楽センターもあるが「高崎に乗り込むことは気がひける」という。

 さらに山田さんは「東毛地域から音楽を楽しもうと前橋の県民会館にきていた人が、高崎に行くとなれば、さらに30分余計にかかる。高崎ばかりに文化施設が集まり、地域偏在が生じる」と批判。守る会の鈴木創代表(48)も「廃止されたら文化レベル、都市力の低下につながる。30億円かからない方法を」と訴える。両団体は12日、前橋市や文化芸術の専門家、利用者を含む多くの県民の意見を聴き、全県的な文化振興の視点で検討するよう請願を県議会に提出した。

 山本知事は13日の定例会見で最終方針は決めていないと強調した上で、「つぶしたいわけじゃない。ノスタルジーはわかるし、文化の殿堂だった時代もあっただろう。だが、いまの時代にあっていない。お金がかかる。県民全体の利益を考えると、廃止を含めた議論をしなければいけない。なくなって前橋市民が困るなら、市も真剣に考えるべきだ」と話した。請願は9月県議会で審議される。(高木智子)

ソース:https://www.asahi.com/articles/ASS9F462WS9FUHNB00DM.html?iref=pc_ss_date_article

群馬県民会館に関する情勢が急を告げている。

指定管理者である「前橋市まちづくり公社」に対して、大ホールに限った管理運営を県が委託して以来、最終の3年目を迎えた今年度、いよいよ存廃の方向性が注目されているのだ。

既に群馬県民会館の件(その3)等で論じたように、県内各市町村に自前のホールが整い、県民会館が相対的に前橋ローカル化してしまった現在、基礎自治体である前橋市に移管すべきというのが合理的ではないかと考えるところ。

2024年2月に、新たに小川晶市長が就任し、その後の県と市の協議内容は具に判明していない。市は存続を希望しているものの、「県が適切に判断するはずだ」との自信があるのか無いのかわからぬコメントをし続けている状況。確かに、究極、県の文化的施設を県がどうしようと、市に口を挟む道理はない。だが市が存続の方向を打ち出すのであれば、一定の負担(人的?経済的?)を覚悟すべきなのではないか。

上掲報道でもあるように、存続を希望する方々の気持ちには共感するが、問題が提起されて早4年。これまでの間、活発な市民的議論が展開されたと言えようか。なかでも、高崎市との比較論は非建設的であるしナンセンスだろう。なぜなら、高崎芸術劇場の建設は、市全体で群馬音楽センターの存廃を含めて喧々諤々の議論を重ねて出した結論であり、文化的自治の結晶であるから。高崎市民の総意として欲した施設を実現しただけ…これである。高崎市民から見たら泣き言にしか映らないのでは?

そんなに欲しけりゃ、自分達でどうにかしな!そういう時代なのだろう。
今からでも遅くはない。ここまで強く要望するのであれば、もう県などには甘えず、前橋市民文化会館、同大胡シャンテに次ぐ第三の文化施設の必要性について市を挙げて議論すべきではないだろうか!

 

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