■出席人数21名(T1:5 T:3 B1:6 B2:7) 出席率78%
(1)発声練習
普段は使わないだろう中音部にも、ファルセットでの発声を強要する。 当然、声はしわがれて情けない声と相成るわけだが、 隣の人との声の融合しやすさは悪くはないのではないか。 そして、決して胸に落とさず、息を後頭部方向に回しながら高い響きを得るために、 なかなか有効であることも確認できた次第。
しかしながら、どうしてもまだまだ腹を使えないメンバーも散見される。 「ファルセット」というだけで、口腔内の容積確保に汲々となり、 斜腹筋と動作が連動していないのだ。 この辺が、まだまだ小団にとって初歩的な課題として立ちはだかっているが、
特に下降音型で、胸に落としがちである小団にとっては、 こういった地道な練習こそが重要なのである。たとえアマチュアであろうとプロであろうと、技術力というものは不断の努力に支えられるものである。辛い事からは目を逸らして、果実だけを味わおうというのは、所詮無謀というものである。
(2)アンサンブル
翌日にふじなみ・コーラスとの合同練習を控え、形としては混声合唱の男声部の練習といった様相であったが、ここ数年取り組んでいる「ふるさとの四季」は男声合唱版を小団は使用しており、 11月のジョイントでも、混声版は使わない。
一方のふじなみ・コーラスも、混声版を用いず、女声合唱版を使用して、日々の練習に励んでいると聞く。すなわち、本番では男声版と女声版のミックスが上演されることとなるわけだ。
確か、以前オンステしたAround Singersのステージ(2005年3月)の際、傘下の女声合唱団群との混成(混声)合唱団が組織され、 北村協一氏が「ふる四季」演奏に当たって同様な運用がなされたことを思い出す。
各地での演奏機会も多くなり、すっかり定番曲として定着した感のある同曲だが、単なる小曲の寄せ集めにとどまらず、源田俊一郎による秀逸な編曲により、 実に粋な合唱曲に仕上がっている。注目すべきは、小曲の中に実は当初から内包されている、次の季節への気配とでもいうべきものが、源田によって見事にアレンジされていることだ。
今回、指揮者からは、「紅葉」から「冬景色」への転回の中では、どうしても、色鮮やかな楓や蔦の織る錦の情景を引きずりがちであるので、「冬景色」の楽譜冒頭に記されているように”淡々と”歌うよう指示があった。
曲も後半になると集中力を欠くきらいがあるだろうから、 「冬景色」への移り変わりで、一つだけ心を清冷なものにあらためることは、 季節の移ろいを表現することにも役立つだろう。
さて、かなり歌い慣れたはずの11曲メドレーであるが、 歌うたびに少しずつ違った感慨がわき上がる。指揮者の指摘は時に我々にグサリと突き刺さるが、あの時、その時とはまた少し入れ替わったメンバーと歌声をともにする歓び。
そして、歌の中に消えゆくこの一刹那・・・。我々にとってはまだまだ手に負えない大曲ではあるが、 今後もこの佳曲を歌い継いでゆきたいと思う。
■連絡事項
(事務局より) ・次回練習は翌9月5日。(練習場所付近は道が狭く、注意のこと)
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