ジョイントコンサートを振り返る(その1)

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そもそもジョイントコンサートなるものは、 構成する複数団体にとってメリットをもたらすものでなければ開催の意義は少ない。 今回の演奏会も、同じ中曽根氏を戴く合唱団同志という共通要素だけでは成立しなかっただろう。

まずは、前橋男声合唱団としての事情に触れてみる。

小団としては、昨2009年11月に5回目の自前演奏会を開催したところであり、 前回第4回演奏会が更に二年前の2007年11月開催からのインターバルを経て、 隔年での自前演奏会開催に自信を深めつつあるというのが現実である。 当然、次回第6回演奏会を2011年11月に開催とするいうのは、団としての大方針でもあるのだ。

このように、演奏会の定期化を視野に入れた中、中間年とも言うべきこの時期での演奏機会は、 自前演奏会成功へ向けた布石として重要な位置を占める演奏会となるはずで、 小団にとっては、喉から手が出るほどのものであったのだ。

また、「ふじなみ・コーラス」側にとっても、 2007年のファミリーコンサート(伊藤先生追悼演奏会)以来、ワンステージを持ったことがなく、 内外から単独演奏会を欲する声が高まりつつあったこともあり、 双方の利害がここに一致をみたという訳なのである。

それにしても、既報の通り、「ふじなみ」による1000人という動員力たるや驚異的である。 チケット半券の精査は未了であるが、来場されたお客様の多くが、 「ふじなみ」メンバーを供給源としたチケット流通システムによって訪れたと思われる。

確かに、前橋男声には藤岡市在住のメンバーは皆無であるし、地の利に乏しいことは事実である。 しかし逆に、他地域、とりわけ前橋高崎において、 過去にその半分の500人程度の動員実績しか持たぬ我々が、圧倒的な動員力を発揮できるだろうか。

そこには、女性個人が地域に根を張る人的ネットワークの強さと、 対する男性の、日頃仕事等で築いた強靱に見える人脈の意外な脆さが垣間見える気がしてならない。

大観衆の前でパフォーマンスを披露できるという一点において、小団にとっては大いなる僥倖であったが、 単にそれに酔って流されるだけでなく、マネジメントにおける課題として取り組まねば、 ジョイントコンサートにおける真の意味でのメリットには深化し得ないことことを、 我々は知るべきではないだろうか。 (つづく)

 

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