2年振り 第52 回群馬県合唱祭に参加!(その2)

この記事は約4分で読めます。

 

(その1)からのつづき

このあと、12時半までに直前練習は終了。掛け持ちする合唱団に合流するため、急ぎ練習場を後にするメンバーも。

我々は昼食を摂りながら音楽センターに移動。そして、一旦集合し直し、義務づけられた午後の部(Bブロック13時~)に出演する団体の演奏を鑑賞するため客席に陣取る。

私は諸準備で手を煩わせており、縁のある「ふじなみ・コーラス」と「混声合唱団すいせい」など数団体の演奏を聴くにとどまった。

我々に与えられた義務を果たしたあとは、いよいよ自分たちの本番である。音楽センターロビー東側に設置された所定の場所に集合。指揮者とピアニスト、そして遅れて到着するはずの団員とも予定どおり合流できた。

そして、16分間のリハーサル。2曲を通し終わってから、 指揮者の気になる箇所だけおさらいを。

どうやら、低かったテナー系のトーンも修正されつつあるようだ。その楽観的な空気は、どうしても「好演」を期待させるものへ変化しやすいものだが、この期に及んでは多くを望まず、自分たちの練習してきたとおりに本番も歌うだけである。

更衣の後、舞台袖へ移動。床を革靴で鳴らさないよう気をつける。この間、約15分間の待機。いつもの心地よい緊張感。何度でも味わいたい感覚だ。そして ステージへ。

 やや暗めとも思わせる照明の中、ピアニストが椅子の高さを調節したあと着席すると、指揮者から開譜の指示。団員全員とのアイコンタクトのあと、ピアニストに視線が移る。

曲は”Night And Day”。純白の指揮棒がゆっくりと振り下ろされ、優しく流れ出す僕らのメロディ。イントロでのピアノの半音での反行進行が気持ちを高ぶらせる。そして第一声。

 Like the beat beat beat of the tomtom…

ベースの通奏低音に乗せて、歌詩のとおり、Beat Beat…と続けることで、団員の鼓動が聞こえてくるようだ。同時に私の心も躍動してくる。

そして自然に主題フレーズの  Night and day, you are the one….へ流れるように滑り込む。更にOnly you …と続け、爽やかに風が吹き抜けるような感触。音楽にのめり込んでゆく耽美な一瞬。

何度も囁きたい魅力的な一節でメロディ・パートを歌える幸せを強く実感しながらも、半面、バリトンの課題であったバランス感覚。全体の中で、どの程度の音量で歌うのが最大の効果を引き出すか・・・これなど、まだまだ歌い込んでいない未熟さ以外何物でもない。

dolce espr.の箇所など、全体的にレガートさが絶対的に不足。当然、合唱が流れず、寧ろ軋むような細切れの音楽を引きずっているよう。音価以上に十分に音符を伸ばしての歌唱訓練が、今後一層必要であろう。

更には類似箇所での歌詩の取り違え等を数箇所暴露したが、今後の歌い込みで克服されるであろう。そして、Night and day…の第一主題を繰り返し変奏しながら音楽が進んでゆく。

課題であった終盤のAnd its torment…のベース系によるオクターブソロも、難なくまとめられた。コーダで突然、テナー系のヘタリを感じたが、なんとかラストのAs-Dur になだれ込めたようだ。

徐々に記憶が遠くなるよな感覚を覚えながらも、お次の”Memory”。何度も鍛えられたテナー系のパートソロから曲が始まる。それに呼応するベース 系。 掛け合いから初めて四声が縦に揃うチェックポイントを通過。まだ音量はメゾピアノ程度だ。

そして、内声へメロディが移り音楽がやおら動き出す。前半の聴かせどころ。三声によるオクターブ以上のハモリの中に包まれて歌う心地よさ。内声メロの本領である。

再度四声に糾合される頃には曲は一つの高みを登る。そして歌詩も、and a new day has begun…とあくまでも前向きだ。

突然の転調後ピアノによる間奏。自然に目頭が熱くなってくるような魅力的なインテルメッツォだ。

後半部への我々に とっての糧でもあるこの部分を私は毎回ひそかに楽しみにしている。その後、再度の内声メロから曲は最大のピークに。touch me it’s so easy to leave me…と、歌詩をピアノの音色に織り交ぜながら空間にいちいち縫いつけてゆくようだ。

そしてやはり、あくまで未来志向の言葉とハミングで曲は閉じられた。後奏から徐々に冷静さが取り戻され終演・・・。

さて、筆勢が衰えてきたところで、さぁて。飲みに行くぞ!!

(その3)へ続く。

 

友だち追加


前橋男声合唱団動画チャンネル随時更新中!!
前橋男声合唱団 Facebook随時更新中!!
前橋男声合唱団 twitter随時更新中!!

 ← Click!!
br_c_1117_1 ← Click!!

 

タイトルとURLをコピーしました