平成21年度群馬県合唱連盟定例総会議決に関する考察(その1)

この記事は約6分で読めます。

毎年恒例の県連総会であるが、今年は年会費の値上げが議案として上程され、既に可決成立→施行されたようです。

私は議案書をひととおり読んでみましたが、特に、年会費の値上げの部分は、変更理由が一応列挙されてはいますが、理由の体を為しておらず、まさにツッコミ所満載でありまして、よくこれで年会費の値上げが認められたものだと思います。

総会に出席した団長に、この会費値上げ議案に関する補足説明があったかどうか照会してみましたが、事務局側の説明は、ほぼ議案書内記載の通りだったとのこと。

それでは、議案書の年会費値上げの部分を全文ご紹介します。(文中、改行・太字・下線は筆者)

———————————————————————————
【議案第3号 規約改正】

1 「年会費値上げ」に関する規約の改正

第七章 会計
第17条 会費は、中学校年額5,000円、中学校以外年額8,000円とし、

改訂  会費は、中学校年額5,000円、中学校以外年額10,000円とし、

理由1 事業増による支出増 [声楽アンサンブルコンテストの開催]

理由2 事業増になってからの事業収支は常に赤字となっている。また、会場費の値上げや事業への参加団体数及び1団体の出演者数の減少もあって、今後更に事業収入減となることが予想される。

★5事業の収支

  17年 19年
・あかあさんコーラス大会 590,000 129,000
・合唱コンクール 20,000 -67,000
・合唱祭 520,000 490,000
・アンサンブルコンテスト   -264,000
・合唱講習会 -70,000 -91,000

理由3
 役員手当並びに各事業における係員1人辺りの手当も値下げして努力してきているが、赤字解消には至っていない。

理由4
 年会費を上げずに他の手段でこれを補うことを考えた場合、事業に参加する団体への入場券割当増や参加料・入場券料金の値上げ、等で対応していかなければならない。この場合、事業への参加を控える団体・団員が増えていく心配がある。また、東毛や北毛で開催する事業は中毛や西毛で開催する年に比べて、参加団体数が少ない現状がある。

——————————————————————————-
一読して、どうでしょうか。会費値上げの理由が、全く論理的でありません。

まず、理由1から見てゆきます。

一見、「事業増による支出増」とのことで、正当な理由に思えます。しかし、この事業増(「声楽アンサンブルコンテスト」)は既に19年度から発生しておりまして、本来、そんなことは、とうにわかり得た事なのです。

つまりは、新しい事業を始めてみたが当初の見込みが甘く、赤字が恒常化してしまったので、加盟合唱団にこの埋め合わせをさせようとする議案と言い換えることが出来ます。執行部の責任は追及されず、なぜに加盟合唱団が赤字を黙って補填せねばならないのでしょう?

当初から予測し得たことを、見落としていただけで、これは「理由」とはいいません。

しかも、ご存じの通り、アンサンブルコンテストは16人という人数制限があり、一般の合唱団単位としての出場に馴染まない場合が多いです。

個人的な見解に止まりますが、このアンコン・・・、合唱祭やコンクールとは違い、出場する方々だけによる負担の扱い、すなわち、「受益者負担の原則」とするのが、一番スッキリして理に適っていると考えるのは私だけでしょうか。

もちろん、団内の小グループが出場することもあるでしょうが、結局、団内が出場者と非出場者に分かれ、カネの問題は団内にまで及んでしまいます。(参加費用を団でもつか否か・・・等々)

確かに、アンサンブルコンテストの参加要領には、加盟団体のメンバーが出場した場合、参加費は700円で、非加盟の場合は、1400円となってはいます。(← 「一般」の場合です)

たとえば、どこぞの男声4人組が、前橋男声合唱団所属をかたって出場した場合、事務局では、どういう身元の確認を行っているのでしょうか?

きちんとしたチェックシステムも存在しないのに(あるのなら、誰か教えてください)赤字分を、加盟団体が背負わねばならないのでは困ります。

そういう特殊な性格の事業が赤字を出しているからといって、直ちに加盟合唱団が等しく納めている会費をもって充当する理屈は少ないでしょう?

それとも、アンサンブルコンテストを継続することで、一般の加盟合唱団がどんな有形無形の利益を得るのでしょうか?であれば、会費の値上げは致し方ないと納得できるでしょうが・・・。

よく、その辺の議論もせずに、値上げがすんなり通ってしまったのだと、不思議でなりません。

次に理由2です。

赤字がまるで他人事のような印象を受ける書きっぷりです。赤字の原因は何なのかの分析や反省もなければ、黒字化させる方策すら記述がありません。赤字が運命であるかのような現状認識の拙さには目を覆うほかありません。

しかも、平成17年度と平成19年度の数字だけを引用しています。全く科学的、分析的な資料とは呼べず不十分ですし、敢えて18年度と20年度の数字を伏せたというのであれば、有利な数字だけ出したというのでしょうか。もしそうなら、なかなか周到というか姑息というか・・・。ま、過年度の議案書の数字を確認すれば、すぐに事実は判然とするわけですが・・・。

もちろん、全ての事業で赤字を解消せよと私は主張したいのではありません。場合によっては、いくら赤字であっても、今後も継続する意義のある事業でしたら、執行部はその重要な一点を議案書に表現し切らねばならないはずですのに、一切触れずじまいです。必要な道路は造らねばならない・・・という巷でよく聞く議論と同じなのにです。

理由3に至ってはお涙頂戴モードです。したがって「理由」ではありません。無駄な経費の削減は当然。そして必要な経費は計上すべきであり、各々理由を提示すべきです。ですので、人情に訴えても、本件の理由とは呼べないのです。

とはいえ、21年度予算は、事務局長の手当は増額されています。事実と異なる重大な誤りが記載されていて、問題です。そんなことなら、最初から、この理由3なんか、敢えて書かなくて良いのにと思います。

最後に理由4
要約すれば、「ほかには、入場料や参加費値上げしか手段はなく、それを実行すれば、参加団体の減少を招いて、更に赤字となって悪循環に陥る」とのことです。

「んなら、アンサンブルコンテストやめれば?」

と、この期に及んで私などは、そう思ってしまいますが。議案書の浪花節中には、事業廃止の検討形跡は全く表現されておりませんが、会費値上げの前に、当然検討すべき選択肢だったはずです。

やめられないのなら、アンサンブルコンテストの事業の意義を、執行部はきちんと全団体が納得するように説明すべきでしょうね。

「理由」が明確でないのに、その場の雰囲気でいろんな事が変更されてゆくのが、群馬県合唱連盟であることは昔から筆者が言い続けてきたことですし、別に驚きはしません。

「合唱祭のテープの配付廃止」
「合唱祭開催時期を六月から十月に変更」
「合唱祭での聴き合う意義」

等々、理由が不明なまま強行されてきた事案は事欠きません・・・。(理に適っていないので、もしくは理由が不明なので、「強行」と記しました)

ただ、議案書自体は昔よりは随分マシになりました。参考資料も少しは添付されるようになりました。
しかし、肝心な論理的記述に乏しいのです。

まぁ、今回の総会の議事開始前の受付の段階で、審議予定の会費額10000円が徴収された模様です。
この時点で、既に論理的でありません。おいおい、せめて総会が終わってからにしろよと。

どうせ、更にその”理由”を彼らに尋ねてみれば、「開始前なら来る人が分散して混まないけど、帰りは、集中して混みますから・・・」なんて答えるのだろうナァ・・・(溜息)

総会議決の意味を軽く考え、なおかつカネの問題をテキトーに扱うという思慮の浅さの、何よりの証拠ではあるのですが。

 

友だち追加


まえだん動画チャンネル随時更新中!
まえだん facebook随時更新中!
まえだん X(旧twitter)随時更新中!
まえだん Instagram 随時更新中!

 ← Click!!
br_c_1117_1 ← Click!!

 

タイトルとURLをコピーしました