2009年2月14日(土)通常練習

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前日の13日に関東地方に春一番が吹き荒れ、 その余韻か、この日も群馬県では大荒れの空模様となり、交通機関に影響が出た。

このあおりで、埼玉から通う団員二人が高崎駅で二時間以上も足止めを食ったものの、 下車して決して飲みになど行かず、無事20時半過ぎに練習場に到達したことは、 誘惑を見事に断ち切ることのできた勇者として、永遠に語り継がれることだろう。

そんなわけで、今回特筆に値すると考えたので、こうして冒頭に記した次第。
(T1・K様、B2・T様。奴らきっと飲みに行ったぜ・・・などと噂してしまってごめん!)

■場所 前橋中央公民館(46スタジオ) ■出席人数17名(T1:4 T2:3 B1:5 B2:5) 出席率68%

■練習内容
1.体操・呼吸・発声
○体操
○呼吸
・姿勢の確認 胸郭を広く構えることは基本。経済的な呼吸のための第一歩。
 だから、ポケットに手を突っ込んでの発声はあまり感心しない。
・深呼吸 ・2吸8呼→瞬吸8呼 どこで支えるか。支えを意識。6拍目まではなるべくお腹がしぼまないよう。
 その時に、喉や顎や舌根に力が加わっていないか強い意識を。 呼気時、息は項(うなじ)を狙うように。
 (「喉を開ける」、「軟口蓋を拡げる」とほぼ同義)

・スタッカート 二人組を作って、みぞおちを辺りを拳で押さえて、鋭く押し返すようにお腹を使う。
○発声練習
・Nハミング N→Naへ開口。鼻腔で響きをつかんで、逃がさず開口。
・H音を子音にして母音の発音練習。 喉から歌い始めないために、ハ行を活用。息を回して発声してみよう。
・声区について
・ファルセットを支える訓練
・ほか、声出し数本。
○カデンツ


2.アンサンブル
なんだかんだと、四回目のロシア語講座。(いやいや、合唱の練習ですな) まさに、集中練習といった趣! キリル文字も、だんだん見慣れてきやした!(と書きながらアクビがっ・・・) 歌詩をひととおり(無理矢理?)付け終わって、あらためてCDにて全曲を鑑賞。

自分の中で明確にならなかったロシア語が、生きた音楽を聴き直すことで、 あたかも、幾つかの点が線としてつなげられてゆくようだ。 もちろん、それは幾多の点のうち、まだ数えるほどの少なさである。 その線を集めて面に変え、更に立体として、時間空間に縫いつけ織り上げてゆく作業。 ・・・などと、ミクロな一連の作業として例えると、その膨大さには目が眩む思いだ。

こうして漕ぎ出してしまった、ロマン派歌曲集という名の大海。 旅の序である今は、海の物珍しい光景が新鮮な刺激として目を奪いがちであるが、 やがて、ただただどこまでも青い海が広がり、退屈で単純な風景に成り下がるだろう。

しかし、団員全員でチャイコフスキーの紡ぎ出した調べを感じ続け、 その導く方向を見失わなければ、必ずや我々だけの新世界に到達することが可能だろう。(ワンピースの見過ぎですかね?)

【曲目】「チャイコフスキー歌曲集」より
※今回から「本格的な曲想付けのさわり(指揮者談)」が始まった。歌詩自体片言どころか、アルファベットの並びで悩んでしまう段階だが、 今後の練習の中で、消化してゆくほかない。

今は、カタカナが頼りだ。 全く、出版された楽譜の表記はあてにならないので、 いかに、自分流でアレンジしながら、正確に記し切るかが当分のカギだ。今回ばかりは、楽譜に普段何も書き込まない主義の団員も、メモせずにはいられないだろう。

《総論的な観点からの、指揮者指示事項》
1) 単語の語尾は、拍内で完結させる。(ただし、あくまでも暫定措置)
2) 全母音は、口腔内を広く保ち発声を。特に、u音は注意。
3) ユニゾン部では、ポジションを落とさない。(特にT系)
4) M-ハミングは、Oo(またはUh-)として発声。
5) 曲の構造を知るべし。

”何故?”
・(B2)3小節 アルペジオの分散和音。もっと最高音を意識しての歌唱を。
       普通に出せば、音がでかくなるだけ。さぁ、どうするか!?
・(全) ラストのハミング(→Ooに変更)は口腔を広く確保。
・(全)14〜17小節 明確な意図を持ったCresc.(<記号として故意に記入することを推奨)

”語るな我が友よ”
・(全)冒頭 A音は口腔内を広く。響かせて。
・(T2,B1)12→13小節 内声の動きがキー。動きを合わせて。
           これを外声も聴いて四部合唱になだれ込む。(34→35小節も同様)
・(全)18小節以降 かなりの確度でしゃべれるようになってきたが、 ここから24小節にかけて、
        「歌として押してゆきたい箇所(指揮者談)」
・(全)24小節 ポジションを落とさずに。(特にT系) сталоの語尾は、開口のまま。
       (パクッと口を閉じない!)お腹で切り上げる。

”憧れを知る者のみが”
・(T2,B1)冒頭 当然だが内声が命。кто は、зналにもっと近づける。リエゾンを活用。
・(B1,B2)19小節 音のぶつかりを念頭に。G7の和音を鳴らす。デリケートな和音を楽しむ意識で。
・(全)25小節 全パートで揃うタイミングを見計らう。
・(全)27小節 同上
・(B2)29小節 decresc.の表記を削除するつもりで。逆にкоに向けてcresc.を。
・(全) жажду は深く。
※この「жажду」ですがね。 指揮者がもっと深く!深く!と先々週から繰り返し指摘しているんでございます。
まー、当然、我々の発声面での未熟さはあるのですが、 それだけではないってことは、賢明な団員・読者各位には既にお察しのこととは思います。

曲調としても、明らかにこの単語の部分に重心が置かれている事が感じられます。即ち、この言葉がキーワードの一つであろうことは想像できるわけです。 指揮者の中に深いアナリーゼ(=曲の解釈)が未完成であるとはとても思えませんが、 たまには、指揮者に指摘されてしまう前にですね、団員がこのような事を感じているなら、 それを歌い手として自らの意思として、先に歌って表現してしまうことができたらなぁと、 クーデターみたいな事を常々思っている次第でして・・・。(笑)

(ちなみに最新情報では、昨日あたり、指揮者は新しい露和辞典を購入した模様。 今がチャンスかも!) ま、いずれやってやるぞっと!

”ドン・ファンのセレナーデ”
・Tmは「ツン」に統一したが、(先週) 音を失わないように。 弦をつまびくような感覚を失わないようにして欲しい。
(絶対に、口先だけにならずに、必ず、深い母音を伴うこと・・・先回指摘済み)
時間が無くて、この終曲は駆け足での練習となってしまった。


■連絡事項
(事務局より)
・次回練習は2月21日。(練習場所は同じ)
 (指揮者より)
・音と歌詩を更に各自確認のこと
・次回も、チャイコフスキー歌曲集歌い込み・・・まだまだやります!

 

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