12月7日(日)。この日は、2008年最後の本番機会となるが、特別養護老人ホーム「しんとう苑」において、小団によるボランティア演奏が行われた。
会場には40余名の入居者、職員皆様と、ご近所にお住まいの方々がおい でになり、アットホームな雰囲気の中、約45分という時間であったが、楽しいひとときを過ごすことが出来た。このような機会を与えてくださった職員の皆様 と、B2栗田氏に、この場を借りて感謝申し上げる次第である。
今回は19名(T1:3 T2:4 B1:6 B2:6)という陣容での演奏。直前に仕事や体調不良でキャンセル者が相次ぎ、どうにか体裁だけは取り繕った格好だ。しかし、そんな時こそ、みんなでフォ ローし合って、助け合って、、、我々自身の演奏をしようと一丸になれる…そんな前橋男声合唱団のことが好きである。
今回のプログラムを掲げておく。
○斎太郎節
○上を向いて歩こう
○見上げてごらん夜の星を
○「ふるさと」斉唱(会場のお客様と一緒に・・・)
○男声合唱のための唱歌メドレー「ふるさとの四季」全 曲
(アンコール)君といつまでも
《指揮:中曽根 敦子 ピアノ:上原良子》
それは、私のそれと は比べるべくもなく重く深いことを肌で感じるとき、私の感情の高まりは堰を切ってほとばしってしまうほどだ。涙を出し切ることで、私は素直に戻れる。浮き世に汚れちまったこの心が洗い流されるかのようだ!
「逆に皆さんに幸せにしてもらった」とは、私のMCの中で、衝いて出た言葉だったが、これは本音である。
皆さんに男声合唱を楽しんでいただけたら…と、そんな気持ちを抱いて私はこの地を訪れた。しかし、なんと小さな志であり、何という慢心であったことか。結局は裸になりきれなかった我々! それよりも以前に、出欠なんぞでドタバタしていた我々!
八百万(やおよろず)の神々に、じっと見つめられ、奏でる音楽を聴かれ、全てを、そして浅い底を見透かされた上で、深い沈黙を以て諭されたような、そんな演奏後の長い時間…榛名山の裾野から真っ赤な夕陽が射し込む「しんとう苑」の片隅で、私はただただ立ち尽くしていたのだった。
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