
12月13日(土)、冬型の気圧配置が強まり前日から冷え込みの厳しいこの日、小団は「男声合唱団鶴音(たづがね)」さん主催のボイストレーニングイベント(前橋市中央公民館(元気21)の3Fホール)に参加してきたので、以下報告したい。
今回は、ボイストレーニング(13時〜17時)から懇親会(17時半〜20時半)まで、いわゆる“フルタイム参加”。当団からは8名が参戦。団の公式イベントとして現場に臨んだ次第。9月の団員総会で、「男声合唱団鶴音さんとの連携」を活動の方向性の一つとして決議していた中、10月に直々にオファーを受け、「我が意を得たり!」と、意気込んでの参加となった。
会場には、一般の男声合唱団員や混声合唱団の男声メンバーだけでなく、
県立前橋高校音楽部(群馬県合唱コンクール金賞)
群馬大学附属中学校(合唱コンクール全国大会金賞)
といった、有力合唱団の若い世代の参加者も顔を揃え、総勢30名程度(未確認)。
そんなわけで年齢も所属もバラバラ。隣のバリトンメンに気さくに話しかけてみると、普段は混声合唱をしているが男声合唱は初めてとのこと。(年を尋ねたら、うちのセガレより若かったです)
それでも空気は和やかで、同時にどこかピリッとした緊張感もある。「歌が好き」という一点で集まった人たちの、心地よい集中力が会場を満たしていた。

今回のボイストレーニングで使われたテキスト曲は、男声合唱ではおなじみの「いざ起て戦人よ」。
指導にあたったのは、鶴音メンバーの湯浅氏。高崎コスモス合唱団でも活躍される実力者だ。その都度異なる形で立ち上がる実際の生の合唱音楽を即時に聴取分析した上で、御自らの声を題材(目指すべき響きとしてもダメな響きとしても)に、我々にわかりやすく解説してくださった。
* 全体合唱での音の作り方
* 各パートごとの発声や響きの回し
* フレーズの歌い回しや言葉の処理
* リアルタイムに変容する声(響き)の扱い
* 音(響き)の集め方
など、かなり細かいところまで踏み込んだメニュー。
最初はややバラつきのあった「いざ起て」も、終盤にはしっかりと輪郭が立ち、「なるほど、こういう響きになるのか」と納得できる演奏に。とはいえ、この日のパートバランスは、(たまたまながら)ひじょうに偏っており、
T1:T2:B1:B2=12:4:4:10
という外高内低といった状況。
私はバリトンでしたが、4名という、同胞のあまりの少なさに戦意が喪失しそうに!?そして、バリトン単独の練習時には、私の悪癖が出まくりで、一時的に私の個人レッスン風と成り果てることとなってしまいまして、皆さま失礼しました…汗
中でも、響きを会得する際に重要な契機となるハミングを原点としながら、その後母音を乗せ、歌詞を付けていく一連の流れが論理的にシームレスであるとの考え方に基づくのだろうか、歌詞を付けての歌唱で響きが落ちるのを感知した際には、ハミング唱に戻って確認させ直すという、一見地道で面倒な作業を厭わず何度も繰り返し、曲を丁寧に彫り込んでゆく様子がさすが!
また更には、着座でのV字腹筋。そしてその体勢での歌唱。この場面は、やはり響きが落ちたり、力んだりした際に、レッスン中何度となくメンバーに湯浅氏が強いたシーンであった。やはり合唱はフィジカル面が重要たることを湯浅氏が熟知している所以だろう。
私的には、このV字腹筋は学生時代における毎回の練習でのルーティン。つい先日も当団の鬼指揮者にV字腹筋しながらのソロオーディションに臨んで合格したので(!?)、腕に覚えがあったはずだが、練習終盤に来て腹筋がプルプル震えてしまって(笑ってしまって)いたこと、一応付け加えておきたい。
ここだけの話をすると、内容そのものが“目からウロコ”だったかと言われると、正直そうではない。
多くは、『当団の指揮者が日頃から指摘していること』と重なる部分であった。
ただし——
* いつもと違う指導者(とそのサジェスチョン)
* いつもと違うメンバー
* いつもと違う環境
この「違い」の中で歌うことで、普段の練習では気づきにくい部分を再確認できたのは、大きな収穫であった。新味よりも、再確認と再発見。でも、それは決して小さな価値ではないことを強調しておきたい。
さて、夜の懇親会には13名ほどが参加。さらに話が弾む。プルプルの腹筋にはアルコールがしみ渡るのだよ。
* 各団の運営の悩み
* 団員減少の現実
* 勧誘や広報の試行錯誤
* そして、群馬の男声合唱の未来
かなり赤裸々な団の内情話も飛び交い、「同じ悩みを抱えている仲間なんだな」と実感する時間でもありました。
団体は違えど、目指している方向は案外近い。そんな手応えを感じました。
懇親会後、酔いの勢いも手伝い、再びレッスン会場だった元気21の建物の1階に戻っての締めの演奏3曲を歌い上げる。これが、個人的にはいちばん心に残っております。歌唱中、酔ったオバサマが乱入し、一時は騒然。「もっと聴かせてェ〜〜!!」と叫びながらお連れ様に手を引かれ離れて行かれました笑。
イベント用の演奏ではなく、「ただ一緒に歌いたいから歌う」音楽。
もっと一緒に歌っていたかった——
そんな素直な気持ちが、自然と湧いてきました。
今回、主催者である鶴音さんはもちろん、参加人数8名の前橋男声合唱団とあわせて、どちらも“主力”としてイベントを支える立場であっただろう。しかし、鶴音さんは我々より平均年齢が20歳くらい若いのではないかと推測される。
誤解を恐れず言えば、我々は発声のスタンスは、20世紀風のBass系に重心がある若干暗め(敢えて良く言えば「深め」)なものであり、鶴音さんはもっと響きを重視し明確な発語と共に前面に押し出すスタンスであるように感じた。素材としてはお互いに補完し合い、高め合える関係となり得るというのが、私の強い印象である。
さて、やはり共通した課題は、『団員減少』ではなかったか。
今回の参加は、単なるボイストレーニングによる技術力向上にはとどまらず、今後を見据えた鶴音さんとの「関係づくり」の一面が大きかったと感じているところ。
* 男声合唱の合同ステージ
* 合同イベントや練習会
* 世代や団体を越えた交流
こうしたアイデアについて、今後も検討していくことでも大筋合意した次第。
群馬の男声合唱は、まだまだ面白くなる可能性がある!団体単位では難しくても、『面としてつながる』ことで見える違った景色があるのだから。
今回の経験を、小団の活動や団員募集、そして群馬の男声合唱全体の活性化につなげていければと考えている。
男声合唱に興味のある方、一度離れてしまった方も、ぜひ、またどこかで一緒に歌いましょう!また、今回をきっかけとした鶴音さんとの連携が、男声合唱好きの人達を再びステージに向かわせる地殻変動に繋がるのであれば本望である。
結びになりますが、あらためて男声合唱団鶴音の皆さま、設営から連絡調整まで、たいへんありがとうございました!今後とも特段のご交誼のほど、どうぞよろしくお願いします。
まえだん動画チャンネル随時更新中!
まえだん facebook随時更新中!
まえだん X(旧twitter)随時更新中!
まえだん Instagram 随時更新中!




コメント