2005年12月11日(日)通常練習

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日   時 平成17年12月11日(日)午後1時~午後4時30分
場   所 群馬県生涯学習センター・音楽練習室
参加人数 トップテナー セカンドテナー バリトン ベース
1 1 2 2
特 記事項  今日は見学者の方がお見えになった。詳細は当団HPの「ニュース」をご覧い ただきたい。声質はテナー系で高音域もよく出ていらっしゃる方なのだが、低音も良く響いていてとても音域が広い。しかも低音域になっても響き・ポジション が落ちないで、実に軽やかに声が出ていらっしゃる。小生などは、低音域を高いポジションで出すということがなかなかできないでいるので、羨ましい限りであ る。
 ウォーミングアップは順番によりバリトン上原氏が担当。呼吸・発声を中川氏 が担当。曲目練習は指揮者である中曽根先生にご指導いただいた。
ウォーミングアップ たまにはラジオ体操第二。ほとんど忘れてい る。というより小生は全然知らない。誰じゃ、第二をやろうなんて言ったの?!
 ストレッチや屈伸をゆっくり、ゆっくり自分のペースで行った。ゆっくりやることにより、より効果的に身体をほぐすことができた。
 肩甲骨を動かす運動を行った。上原氏曰く、肩甲骨を回すことにより、パンチのスピードが増すとのことだ。打つべし!打つべし!打つべし!縦、縦、立つん だジョー!(ここは、ボクシングジムか?!)

呼   吸  忘年会の季節である。今はあま り見られなくなったが、お腹に顔の絵を書いて、お腹を動かし、顔の表情を作る、いわゆる「腹芸」というのがあるが、歌において腹筋を使うのと共通したとこ ろがある。上腹と下腹の動きを別々に行うことにより、顔に表情が付くのと同じように、歌う時も上腹と下腹が別々に動くのが正解である。我々も早くそのレベ ルにまで達したいものだ。
部屋中の空気を全部吸い込むようなイメージで、遠くに息を飛ばす。
腹筋での支え。息を吐き切る際にはお腹の内側から外側に圧力を高めるべし。
スタッカートでは、圧縮されたエネルギーの高い・濃い空気を、口の中を縦に開けて、高い位置に保った受け皿にぶつける感じで。

発  声  深い声にしようとすると、声を飲み込んでしまう感がある。喉の奥を開けた(引 いた)分、逆に口の先を前に押し出すようにすると、声が前に飛んで行く。
 重心はきちんとお腹の下まで下げて、垂直に広げて声を出すべし。
 下降音形をドタドタ下りないこと。宝塚の大階段を優雅に下りる感じで。
 初の試みとして、リズムを刻む練習。前の人が叩いたリズムを次の人が受けて、また次の人に引き継いで行くというのを行った。合唱は一人でやるものではな いので、リズムに限らず、こういうやり取りはとても大切だ。小生がよく使う言葉「キャッチボール」と共通したことであろう。

曲目練習 内     容

今日の練習は全て「男声合唱のための唱歌メドレーふるさ との四季」

故郷
 ユニゾンが大切。レガートに、よくお互いを聞き合って合わせること。
 日本語を視野に!語頭を大切に。この曲では、1拍目に語頭が来て、3拍目に語尾が来るところが多い。3拍目はやや引き気味に。
 下降音形は、発声でも話の出た、宝塚の大階段を気取って下りていく感じで。

春の小川  7~8ページ42・43小節目の「ささやきながら」の下降音形は、響きを上に上に。「ながら」の「E(ミ)」「Fis(ファ ♯)」「D(レ)」辺りは、テナー系にとっては音が低く、また呼吸も苦しくなるところなので、どうしてもポジションが下がってしまう。注意すべし。
 語尾・助詞は単語の後ろに(単語の延長線上に)、乗っけるような感じで。
 ベース系は、全体の大きなフレーズ・流れを掴んで。
 日本語を綺麗に。

朧 月夜 「菜の花」の「は」、「里わ」の「わ」が、とっても恐い。音が下がるが吐き下さないこと。
 この曲では3拍目に語頭、1拍目に語尾が来るところが多い。その辺の日本語も視野に入れて。
 ユニゾンは発音もピッチも良く聞き合って、丁寧に合わせること。
 ベース系8ページ52・53小節目「山の端 霞ふかし」の「は」が上がりきってない。「霞」で音が急に下がるが、ポジションを下げないこと。9ページ 61小節目の「におい」の「い」も同じく。縦に開けた発声で。
 60小節目「かかりて」の「て」は、1番はフェルマータをしないので、次の「p」の「におい」は乗り遅れないこと。
 2番の最後、2括弧の「おぼろづきよ」の「よ」はクレッシェンドもデクレッシェンドもかけないので、同じ音量で歌い切ること。

鯉 のぼり  符点の付いた音符は、「短い音符」+「長い音符」でひとセットと考えてもらいたい。例えば「いーらーかのなーみーと」は「ー ら」、「ーか」、「のな」、「ーみ」、「ーと」で、それぞれひとセット。
 11ページ81小節目「こいのぼり」の「り」は、3拍きちんと伸ばすこと。
 ディヴィジョンした後のユニゾン・オクターヴユニゾンが合っていない。
 10ページ頭に「いさましく」と書いてあるとおり「いさましく歌う」べき曲なのだが、その割には、要所要所でユニゾンになるなど、音楽的には繊細な曲作 りがされている。そういった曲の味も出していきたい。

茶 摘  2分の2拍子なので4分音符は半拍なのは当然だが、例えば102小節目の「はちじゅうはちや」の「や」や、106小節目の 「しげる」の「る」が伸ばし過ぎ。
 「あかねだすき」は、茜色をしたタスキを掛けた綺麗なお姉さんがお茶を摘んでいるところをイメージして歌ってもらいたい。
 「茶」が、声の出し方が重いため、香りの逃げた古いお茶のように聞こえてくる。「番茶」でも「ほうじ茶」でも「抹茶」でも、ましてや「加藤 茶」でもな いはずだ。「新茶」だ!!

夏 は来ぬ  「うの花」の「は」、「垣根」の「か」、「早も来鳴きて」の「来」など、裏 拍に語頭が来ているところも多いので注意すべし。
 「早乙女」は、清楚で透きとおった、汚れのない乙女のはずが、発声が汚い。団員曰く「今の時代、こういう乙女がなかなかいないからなあ。」とのことだ が、何をおっしゃる、灯台下暗し!目の前でタクトを振ってくれているではないか!巳年生まれの清楚な乙女が!(巳年生まれは余計でしたかな?失礼。小生も 巳年生まれなので。ちなみにうちの娘も巳年生まれの4歳でして、末恐ろしい。)
 ベース系124小節目の「しーのびね」「たーまなえ」の「しー」、「たー」の2拍半をたっぷり唄い過ぎていて、テンポが遅れる。たっぷり唄う気持ちは大 切だが、音符の範囲内で。
 曲の最後の「夏は来ぬ」の2括弧「ぬ」はフェルマータをかけるので、指揮を見て、切るまで(最後まで)伸ばすこと。

わ れは海の子 最初のユニゾンは「堂々と」しているのだが、ディヴィジョンした時、しょぼくなる。
 走り気味。特に4分音符の半拍。例えば「われは」の「れは」、「うみのこ」の「のこ」、「しらなみ」の「なみ」。
 曲の最後(19ページの1段目)は、フォルテを持続すること。

村 祭り 「ドーンドドンドン」はおかまいなく、ぶつけること。
 曲の最後の「sforzando」、「mp」、クレッシェンドして「ff」は、大変よくできました。

雑   感  今年最後の練習が終わった。一年があっという間に過ぎて行く。一年前と比較 して、果たして自分はどれ位成長したのだろうか?考えてみれば小生もセカンドからトップに異動して約1年経つ訳だが。団としては、着実に成長していること は確かである。しかし個人としてはどうであろうか?努力が足りない部分があったのではないだろうか?甘えはなかっただろうか?上手くなりたいと望んでいて も、それだけ何か努力なり工夫なりしただろうか?自分に、及第点は上げられるかもしれないが、合格点は上げられるだろうか?一年を振り返って、時には厳し い目で、自分を見つめ直す必要があると小生は思うのだが、みなさんはいかがでしょうか?

 

 

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