東京農業大学第二高等学校(農二)吹奏楽部 第51回定期演奏会(その1)

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既に、風物詩となりつつある標記演奏会。つごう2日間にわたり3公演という大規模な吹奏楽演奏会である。 高校の文化部の中では、観客の動員数では県下一、二を争うほどだろう。今回、私は真ん中の演奏に当たる、12月14日(日)12時開演分を聴いたので、報告する。

~プログラム~ 
(指揮:樋口一朗、ドラムメジャー:渡辺貴裕)

第1部
○アフリカの儀式と歌 宗教式典礼(R.W.スミス作曲)
○喜歌劇「ロシアの皇太子」セレクション(F.レハール作曲)
○スペイン狂詩曲より「祭り」(M..ラヴェル作曲)

第2部
○恋はあせらず
○「追憶」のテーマ
○「サマータイム」
○「A列車で行こう」
○POPPO POPPO ほか

第3部 「IMPRESSIVE MARCHING!! 2008」
○ジョン・ウィリアムズ・メドレー “スターウォーズ”、”E.T.”、”1941″、”ジョーズ”、”ジュラシックパーク”ほか
○ミッション・インパッシブルより
○マーチング・ミュージカル ”West Side Story”より
○マーチング・チャイコフスキー

演奏会は、お馴染み「錨を上げて」でスタート。第1回定演での記念すべき第一曲目として、 以来、定演でのオープニングテーマとして定着している。 本日のステージ構成が、自称「カミカミ王子」こと顧問の三浦先生のMCで説明される。

第1部は、団員達も、皆、神妙な面持ちで演奏に臨んでいる。いでたちは、日本海軍の第二種軍装を想起させるようなまぶしい上着と、黒のスラックス。 クラシカルな純吹奏楽を、ややかしこまった雰囲気の中、重厚長大な響きが音楽センターを震わせる。

ステージ上は146名ものの団員が所狭しと担当楽器で占有しながら、ひしめき合うが、 そこから生み出される音楽は、腹の底からシビレるといった形容を地でいくほどのスケールの大きいものだ。

第1部終了時点で、後列を振り返ると、まさに赤札、満員御礼!立ち見客も最後列であふれんばかりだ。 父兄や友人たちも多いだろうけど、まさか三回とも聴きに来ないよな。 明らかに制服を着て、小中学生の吹奏楽団や鼓笛隊ごとまるまる聴きに来ている集団もある。

キャパ2000弱だったから、客入りは2000越えてるんじゃないだろうか。スゲェ! 第2部は、MCにもあったが、リラックスして聴けるもの揃い…とよくいう選曲らしいが、私だけは、久々のブラスによる大音響を前に結構固まっていたかも(苦笑)。

耳馴染みのある曲が、ジャズアレンジで次々と演奏され、様々な照明やスモークなどの演出で聴衆を飽きさせない進行。 (やはり、音響照明等の演出は、イベント屋さんに委託しているのですかね? 高校生達がやっているのだとしたら、かなりの、のけ反りモンです…)

途中、ゆかりのあるプロのミュージシャン3名を順番にステージ上に招き入れ、 各々のアドリブのきいたスリリングなソロを、それぞれの個性をきらめかせながら、 時には激しくスウィングし、時にはしっとりと聞かせてくれる。

失礼ながら、私はお三方を全く存じ上げなかったのだが、 テクニックがなんかスゴそうであることは素人の私にも感じられた(苦笑)。

締めには、3人同時のセッションに変幻自在の吹奏楽を加えての「Take the A train」。 客側も歓声をもって応えるほどの盛り上がりに。ふと、吹奏楽の演奏会であることを忘れてしまうような熱狂ぶりであった。

これで、第2部お開きと思いきや、 続いて童謡「鳩」(滝廉太郎作曲)を題材にした、「POPPO POPPO」という名の変奏曲。

当然、”POP”という単語とも掛けているのであろうその曲は、世界中のいろんな国の音楽の特徴を抜き出して、メドレー形式で世界一周の旅に聴き手を連れ出してしまおうという、興味深い試みだ。 紹介する国の国旗や民族スタイルなどが、団員たちの手作りの扮装にによりほどこされ、思わず頬がゆるむ。 高校生らしい若さはち切れんばかりの、輝かしいステージであった。

(つづく)

 

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