残暑お見舞い申し上げます

この記事は約2分で読めます。

こんなタイトルを付す時期となりました。

梅雨入りこそ早かった今年でしたが、しばらくの間、ぐつついた日が続き、 ここに来てようやく夏本番を感じさせるような堂々たる太陽を仰ぎ見ている次第です。

しかしながら、立秋を過ぎ、白昼の強い陽射しの中にふと心に去来する、 凪のように、時間の止まったようなあの一瞬・・・。 私はこの時期に、そのような感覚に捉えられることによって、夏の終わりを感じ取ることが多い。 焦がれるような真夏への感傷は、この年になった今でも、あまり変わっていないのかも知れません。

夏休みを満喫している貴兄も多かろうと想像していますが、 私の場合、仕事柄、政権交代を見越しての業務が多忙を極めています。 まぁ、早い話、自虐的に記せば、新しい権力に対して擦り寄る準備とでも言いましょうか・・・。

そんなわけで、言い訳がましいのですが、今月5日以来、なかなか更新がおぼつかないのです。 連日来訪していただく皆様には、申し訳なく思っていますが、下書きもぼつぼつ溜まってきているので、 ブラッシュアップして、掲載できるよう努力して参りたいと思います。

おしまいに、立原道造の詩集「萱草に寄す」からの詩を捧げます。
(本当は縦書きで記すのが良いのはわかってはいるのですが)

有名な詩ですが、いやぁ、何度読んでもいいですよねぇ。 学生時代、ハマりましてねぇ。 こうやって、一字一句記してみるのも久しぶりですが、また趣があります・・・。

立原道造の詩をテキストにいろんな合唱曲が現存しますけど、 私にとっては、どれもしっくりこないと感じてしまうのは、 道造の詩が既に十分音楽的だからだと思ったりしています。

のちのおもひに

夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に
水引草に風が立ち
草ひばりのうたひやまない
しづまりかへつた午さがりの林道を

うららかに青い空には陽がてり 火山は眠つてゐた
——そして私は
見て來たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を
だれもきいてゐないと知りながら 語りつづけた……

夢は そのさきには もうゆかない
なにもかも 忘れ果てようとおもひ
忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには

夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう
そして それは戸をあけて 寂寥のなかに
星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう

 

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