台湾フェア2026で歌う ~歌でつながる台湾と日本~

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2026年7月5日(日)、前橋男声合唱団は、群馬県台湾総会様からご依頼をいただき、「台湾フェア2026」(於:道の駅まえばし赤城)に出演した。団としては、昨年9月の上州うた合戦以来の演奏機会ということになる。

会場となった「道の駅まえばし赤城」は、2023年3月に供用開始、当時から開放的な施設整備思想で話題を呼んでいたものだった。それは、単なる休憩所を超えた「まるでテーマパークのような複合リゾート施設」である点だ。市内の人気飲食店10店舗以上が集結したグルメ街や、敷地内の天然温泉施設、ドッグラン、さらにはバナナ園までが立地するという、単なる道路利用上の利便施設にとどまらない超ド級の人気の道の駅なのである。本年2026年3月に国道17号上武道路が4車線化されたことで本格的に稼働しているところ。県内でも屈指の人気を誇る道の駅となっている。休日ともなれば終日多くの来場者で賑わうことで知られているが、この日は「台湾フェア2026」の開催も重なり、駐車場から施設内まで終始大勢のお客様で活気にあふれていた。

さて、我々は13時50分に現地へ集合し、駐車場が大混雑するハプニングに一時見舞われながらも全員が予定通り集まることができた。続いて控室である会議室へ移動。着替えを済ませると、いつもどおり体操、呼吸、発声を中心に約1時間かけて声を整え作っていく。雨模様だけに湿度は高めで、喉の調子は悪くない。続いてひととおりのリハーサルを行い、本番へ向けて最終確認を終えた。

当初は屋外ステージでの演奏を予定していたが、この日は時折雨がぱらつくだけでなく、やおら風が吹き始めたかと思うと、設置された大屋根をあざ笑うかのように客席には横殴りの雨が吹き付けるというひじょうに不安定な空模様だったのだ。そのため、主催者の皆様のご厚意により、急遽フードコート内の階段スペースへ会場を変更していただくこととなった。

結果としてこれが大正解だった。(のだが、あくまでも結果オーライであり、歌ってみるまでは音響の様子は判然としなかったので、マネジメント担当者としたら内心気が気ではなかったことは告白しておく…)

歌い始めると、買い物や食事を楽しんでいた多くのお客様が自然と足を止め、階段や通路を埋め尽くすように集まってくださった。屋内ならではの独特の響きにも助けられ、私たちにとっても歌いやすい環境で演奏することができたのではないか。


なお、今回のセットリストは次のとおりである。

【オープニング】
・上を向いて歩こう

【男声合唱の仕組み】
・見上げてごらん夜の星を

【CMソング】
・青雲のうた

【皆さんご一緒に】
・ふるさと

【フィナーレ】
・夏の終りのハーモニー

【アンコール】
・君といつまでも


MCでは男声合唱の仕組みをご紹介したり、「見上げてごらん夜の星を」を題材に各パートの役割を実際に聴いていただいたりと、男声合唱ならではの魅力もお伝えすることができた。

この日のステージで特に印象深かったのは、「ふるさと」(兎追いしかの山…)である。

MCでは「ふるさとを想う気持ちは、日本でも台湾でも、きっと同じ」とお話しし、お客様にも一緒に歌っていただくよう呼びかけると、我々の発する歌を包み込むようにより温かな響きが会場を覆い始めるから不思議なものだ。我々が寄せる波であるなら、お客様からは返す波が。そしてその波波はお互い高め合い、白く砕けるようだ。

会場には台湾から来日されている方々の姿も数多く見受けられた。

日本人にとっての「ふるさと」と、台湾の皆さんが胸に抱く故郷への想い。それぞれ育った土地は違っても、故郷を懐かしみ、親を思い、家族を思う気持ちは変わらない。会場全体で歌声を重ねていると、単なる参加型ステージを超えた、人と人との心がつながる時間になったように感じられた。音楽には言葉や国境を越えて心を通わせる力がある――そんなことを改めて実感したひとときでもあった。

     (↑お客様と「ふるさと」を斉唱)

そして、お客様からの温かい拍手にお応えし、アンコールは恒例の「君といつまでも」。

間奏では、最近入団したばかりの久保田氏が、初めて加山雄三さんの名セリフ役を担当した。

「幸せだなあ、僕は歌っている時が、一番幸せなんだ。私たちは、歌が何より好きな男たちの集まり、前橋男声合唱団です。本日は台湾フェアにお招きいただきまして、誠にありがとうございました。台湾と日本の友好がずっと続きますように。最後に、この歌をお届けいたしました。『君といつまでも』。謝謝、ありがとうございました。」

   (↑画像は、セリフを発する久保田氏=T1)

堂々とした語り口に会場からは温かい拍手が送られ、初舞台とは思えない見事な大役ぶりだった。団としても、新しい仲間がこうして活躍する姿を見ることができたのは大きな喜びである。

演奏後には記念撮影を行い、控室で片付けを済ませてこの日は解散、帰路についた。

今回の出演にあたり、お招きくださった群馬県台湾総会の皆様をはじめ、会場運営に携わられた道の駅まえばし赤城の関係者の皆様には大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。

そして何より、足を止めて耳を傾け、一緒に歌い、温かい拍手を送ってくださったお客様に感謝申し上げる次第です。

台湾と日本を結ぶ交流の場で、男声合唱を通してささやかな架け橋となることができたのであれば、私たちにとってこれ以上嬉しいことはない。また、このような機会をいただける日を楽しみにしていたいと思います。

 

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