法関OB交歓演奏会(その1)

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◆日時 2010年5月30日(日)14時開演
◆場所 北とぴあ・さくらホール

掲題の演奏会であるが、正式名称は、 「法政大学アリオンコールOB 関西大学グリークラブOB 交歓演奏会」である。

このところ、演奏会に足を運ぶ機会に乏しかったのだが、 なんと前橋男声合唱団団員三名が、このコンサートにオンステしているという縁もあって、 五月末の日曜日午後に急遽上京したのだった。

1960年(昭和35年)に始まった、両校による交歓演奏会。 今年で43回目を迎えるという歴史のある男声合唱演奏会である。 そのOB合唱団同士による交歓演奏会が、このたび初めて行われたということなのだ。

演奏会会場は、東京都北区・北とぴあ=さくらホール。 残響豊かな好会場である。

開演に先立ち両校OBのエール交換。関大OB→法政OBの順。(以下、「OB」は省略) 関大のエールをこうして聴くのは22年ぶりであることが、本稿執筆時に判明した。

関大グリーといえば、男声合唱組曲「水墨集」の録音が有名であり、私の愛聴する一曲である。 今までに何百回、何千回と聴いたか分からないほどだ。

実際のハーモニーに耳を傾ければ、その録音と同じ音色が期待通りに目の前に広がる・・・。 芳醇さが色濃く漂い、堅牢なベース系の響きを特徴としたそのトーンは、 正統色が強く、苦味走った男声合唱の構成美というものを否応なく見せつけてくる。

法政も負けてはいない。 東京混声合唱団の桂冠指揮者である田中信昭氏が率いて丸54年。 アリオンコールは、新たな合唱音楽のの創造に対し、常に高い評価を得続けてきた。

西洋から発したオペラや合唱曲のための発声とは一線を画し、 声明 (しょうみょう)、能楽、あるいは風俗歌などに題材をとり、 普遍的な声を目指し、大学合唱団の中でも異色であるのは今も変わらない。

無調性色の強い現代合唱曲に取り組んできたこともあり、 通常のカデンツが不得意なのだと揶揄されることもあったが、 しかし、この日のエールは堂々たるものであった。

私には東京六大学合唱連盟演奏会でのバージョンがすっかりお馴染みになっていたが、 今回は、一番を演奏後冒頭に戻っていた。(定演ではこのパターンでしたっけ?)

誤解を覚悟の上で書くのだが、確かにアリオンによる長三和音は新鮮である。 今日初めてアリオンを聴く方には、スッと胃袋に落ち込んだに違いない。

しかし、我々のような長年アリオンを聴いてきた面々には、 長年付き合ってきた友人の意外な一面を今日初めて仄聞したような、 ある種、狐につままれたような気分になったものだ。 そういう向きは、会場内に少なくなかったのではないか?私にとっては、テンションの上がるオープニングであった。 (その2へつづく)

 

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