2005年8月7日(土)通常練習

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日   時 平成17年8月6日(土)午後6時~午後9時40分
場   所 群馬県生涯学習センター・音楽練習室
参加人数 トップテナー セカンドテナー バリトン ベース
1 1 4 1
特記事項
バリトン以外各パート1人ずつと いうアンバランスな状態であった。特に今日は音取り中心の練習となったため、強弱記号を無視して、皆ある程度大きめの音量となっていた。小生もバリトンの 4人の音量に負けじと声を張り上げすぎたため、練習中盤頃から、声が嗄れてしまい、却って前回の風邪を引いていた時のほうが、腹筋も使えて、余分なところ に力をいれずに声を出すことができ、やはり、体調が良い時こそ、腹筋と脱力には気を配らなければならないと、敗北感を感じる一日となってしまった。

ウォーミングアップ・呼吸・発声は中川氏の指 導。カデンツァと曲目練習は指揮者である中曽根先生に指導いただいた。
ウォー ミングアップ  いつもどおり、ラジオ体操第一 から。今日も意識してか、かなりゆっくり行い、じっくり身体を伸ばすことに重点を置いた。
 今まで日誌には取り上げてこなかったが、掌を胸の前に当てて、両腕を7秒間全力で押し合い、今度は、掌を組み、7秒間全力で腕を引き合うというのをここ のところ行っている。小生の個人的見解だが、3つ程の意味があるのではないかと思っている。一つ目は、これによって意外と腹筋も鍛えられるということ。2 つ目は、運動不足の解消と基礎的な体力作り。そして、3つ目が大事なのだが、どうしても全力といっても、人間は脳にリミッターが掛かっていて、話は飛ぶ が、「北斗の拳」曰く、人間はせいぜい能力の30%しか使えてなく残り70%を使うのが「北斗神拳」の極意だとか。学者によっては、脳の10%使えていれ ばいいほうで、潜在能力は計り知れないものがあるという学説もある。この潜在能力の顕在化の方法として腕の押し・引きというのが一つのヒントになっている のではないかと思うのだ。ただ、これはあくまでも、筋力の話であって、歌において眠っている潜在能力を引き出すというのは、日々の努力により、徐々に、い やもしかしたら、突然開花するものなのかもしれない。
 小生、前回の練習で、V字腹筋で息の出し入れが上手くできなかったので、最近自主練習の中で、ただV字腹筋をするのではなく、例えば、2拍で吸って24 拍で吐くというのを取り入れている。そのお陰か、今日のV字腹筋での呼吸はかなり上手くできたと自負している。

呼   吸  呼吸こそが、音程、音量・音色 を決める基盤になるので、呼吸練習をおろそかにしないこと。
 お腹、脇腹、そして特に背筋に空気を入れるように意識する。息を遠くに飛ばす。吐く時はお腹の内側から外側に圧力を加える(逆にお腹を膨らましながら息 を出す)ようなイメージで。胸を高く保ち、脳天が上に、そしてやや後方に引っ張られるような感じで。そして、息がしぼまないように。と、呼吸にもやらなけ ればならないことが山ほどあるのだ。これらを無意識のうちにできるようになればたいしたものだ。
 スタッカートは、圧縮された、エネルギーの高い息を当てるのが目的。

発   声  ベース系「ファルセット」で発声練習。高音域だけでなく、中・低音域でも、裏 声で発声することにより、喉で押せなくなる。音量は落ちるが、当団は喉でガンガン押していく悪い癖があるので、それを是正するための手掛かりになったので はないか。ちなみに、「ファルセット」と「裏声」は厳密には違うということを聞いたことがあるのだが、小生もその違いはよくわからない。辞書で引いてみて も、「ファルセット」は「仮声、裏声」としか書いてなく、本当に違うのか疑ってしまう。
 最後にカデンツァで発声練習を締めくくったのだが、どのパートもピッチが下がっていた。小生はどちらかというと、ピッチがうわずる悪い傾向にあるのだ が、今日は下がってしまった。腹筋が上手く使えていなかったせいであろう。

曲目練習 内     容
SOMETIMES I  FEEL LIKE A MOTHERLESS CHILD  初めて取り組む曲。ユニゾンが 多く、全員でひとつになり、音色を揃えて、溶かすように。
 「Sometimes」の「s」や「child」の「ild」などの語尾をしっかり発音するように。
 ソロが入る部分の「Oo」は「ウ」なのだが、至極「オ」に近く。
 「born」で3パートが2拍又は1拍半伸ばして1パートだけが音が動く部分が3箇所あるが、動かないほうの3パートはきっちり伸ばすこと。1パートが 動いた時に3パートが途中で途切れて残っていなければ、1パートが動くことの意味がなくなってしまう。和音の動きも聴かせられなくなるわけだ。
 4ページ上の段の「ways」はセカンドが旋律。ぶつかっていて歌いづらいかもしれないが、旋律なので堂々と歌うように。
 最後の「home」は2小節目から3小節目くらいのところで、口を閉じ始め、段々にハミングへ持っていく。ハミングになるタイミングやカンニングブレス のタイミングは各自で追々工夫していってもらいたいとのこと。

HE’S GOT THE WHOLE WORLD
IN HIS HANDS
 これも、初めて取り組む曲。 ベースから入り、バリトン、セカンド、トップと全てユニゾンで重なっていくのだが、最初から全員でユニゾンで歌っているかのように、どこかのパートが、途 中で入ったというのがわからないようにするのが最終目標。
 「hands」で2拍ないし3拍伸ばす部分は、次の拍の頭で「ands」の語尾を言うこと。
 「littele bitty baby」はカタカナで表すとすると「リトゥルビティベイビー」とならずに「リルビリベイベー」のように発音すること。 皆さんは英語の発音記号で[D]というのがあるのをご存知であろうか?ちなみに「ドゥ」ではありません。これは、「t」の子音が母音と母音の間に挟まれて いる時、子音の弾性化というのが起こり、「L」に近い発音で、弾性というくらいだから、さらに弾んだ発音になるものである。よく「water」を「ワラ」 のように発音するのがその代表的なもので、「littel bitty」も、この子音の弾性化によるものである。ついでに、発音について、曲名にもなって いる「in His」であるが、「H」を発音しない場合もあり、カタカナで表すと「イニズ」又は「インニズ」と発音する場合がある。もちろん「インヒズ」 と発音するのも間違いではないので、この曲ではどう発音するのか、今後統一していく必要がある。
 ソロが入る部分のハミングはレガートに、一緒に音が動くパートはよく聴き合って、縦を揃えるように。
 曲の最後の「hands」の語尾「nds」は、吐き下さずに、息を軽く載せる感じで終わらせるように。ここでのカンニングブレスのタイミングも追々各自 で工夫すようにとのこと。

GUIDE  MY HEAD  なんとか通して歌うことができた。苦手な部分は各自復習しておくように。
MY  LORD,WHAT A MORNIN’  もっと腹筋を使って歌うこと。

Soon Ah Will Be Done

 4小節、少なくとも2小節でひとまとまりの大きなフレーズを感じて歌っても らいたい。今は単語の1語1語を輪切りにして歌っていて、それによって、テンポが遅れている。音楽と言葉のフレーズの中で、どこを聴かせたいのか、どこに 頂点を持っていくべきなのか、各自考えて歌ってもらいたい。
 音取りという意味では、この曲が一番進んでいるのだから、言葉の意味なども理解した上で歌ってもらいたい。
 5曲の中では最も言葉の意味を理解しやすく、訴えたいことが明確な曲のような気がする。クリスチャン系の学校の現役英語教師のベースKnd氏曰く、 「歌っているうちに、感動のあまりグッときてしまって、声がつまって歌えなくなってしまいそうになった。」とのこと、さて、Knd氏は、何故、「感動のあ まりグッと」きてしまったのか、皆さんお判りだろうか?まだ、判らないという方は、歌詞の意味・曲の背景を研究して、自分なりに答えを導き出してみてはい かがだろうか。
 
 
雑   感  指揮者からは、歌詞の意味の説明は行わない、逆に指揮者から団員に意味を聞 くこともあるかもしれないので、覚悟しておくように。当団は、単に指揮者の指示どおり歌うのではなく、「団員自らが考え、団員自身により曲を作っていこ う」というコンセプトを持っている団だと、入団した頃から小生は感じていた。そこら辺にも魅力を感じて、小生は入団し、現在に至っている訳である。もちろ ん指揮者の指示・指導というのが皆無という訳ではないのだが。
 さて前述の「Soon Ah Will Be Done」の解釈に関連してだが、小生この曲を学生時代に混声で経験している。当時、指揮者から、「こん なに重たく奥深い曲なのに歌詞が伝わって来ない。」と指摘され、「涙を流しているかのよう」に歌ってみたら、他の団員から、「臭過ぎなんじゃないの?」と 指摘されてしまったことがあった。仕方なくもう少し気持ちを押さえてライトに歌ったのだが、その後、小生は指揮者に対し、「気持ちが伝わって来ないと言う から、苦しんでいる黒人の気持ちを表現してみたのに、それを『臭過ぎ』の一言で、掃いて捨てられてしまっては、どう歌ったらいいのかわからない!中途半端 に気持ちを込めて歌っても、真の黒人霊歌にはならないのではないのか!!」と喰って掛かった思い出がある。この曲に限らず、「Traditional  Spirituals」の詩の解釈、曲の背景を研究し、理解することが、今後の大きな命題であろう。「歌詞の解釈研究特別プロジェクトチーム」を結成する 必要ありか?
 練習終了後、小生からベースKnd氏に質問をしたことがあるので、参考になると思い、ここに掲載しておく。「God、LORD、Jesusは意味が違う のか?」と質問したところ、「キリスト教においては同じ意味と捉えて差し支えない。」とのことだ。ついでに「he」ではなく、大文字の「He」は「彼」の 意味ではなく、「God、LORD、Jesus」と同じ意味なのだそうだ。ということは、「in His hands」は「彼の両手の中に」ではなく、 「神の(主の)両手の中に」という意味なのであろう。さすが、Knd氏。ちなみに、「Traditional Spirituals」の中には出てこない が、「Kyrie」も「God、LORD、Jesus」と同じ意味なのだろうか?今度Knd氏に聞いてみることにしよう。
 

 

 

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