合唱祭に三年振り見参!(その2)

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その1)からのつづき

合唱祭に参加する合唱団は多くにのぼり、時間厳守のローテーションを組んで、集合→リハ→待機→本番→記念撮影を次々とこなさなくてはならな い。

この日は、13時12分所定位置集合。集合場所に行ってみると、プラカードを持った2人の女子高生がほほえんでいる。さながら、男声という荒野に咲く二輪の花か…。

本番終了までこのお二人に誘導して頂くことになるのだ。このとき、少なからず心が高揚するのをメンバー一同否定しないところである!

さて、その後、指定された練習会場で「最後のあがき」。しかし、ここがくせ者の部屋で、ザ・風呂場。歌い始めると残響ガンガン、響き杉。指揮者からその旨の注意があったが、本番ではナイヤガラの滝以上の落差を、我々は身をもって体験することになるのだ。

所定の時間が終了し、更衣室で着替え。既に昼食時に着替えをしてあった面々にとっては、良い休憩時間となった。

この間、さきほどのプラカード嬢のお二人、なんと「百メートルバッジ」をつけており、中曽根指揮者の出身高校後輩にあたることが判明。西毛地区の合唱連盟理事校として、業務に従事しているのだという。指揮者を交え、しばし談笑。リラックスできる、良いインターバルとなった。

やがて舞台袖に案内される。なんと、入場は上手から!こんなことはかつて無かった。なんだか、質の異なる緊張感がこみあげてくる。いつもと違うこと…、 すなわち「非日常」というものは、人間に危機を感じさせるものだ。

袖から客席を覗いてみると、200名ほどいるだろうか。皆さん、熱心に聴いてらっしゃる…、よっしゃぁ、いっちょやったるでぇ!と自らを奮い立たせ、いざステージへ。

音出しのあと、一瞬の間を経て、閃光のようにタクトが指揮者によって振り下ろされると、1曲目の”Guide My Head”のベース系の導入部が奏でられる。練習で注意されたピッチの要修正部は果たして克服されただろうか。

ユニゾンであふれ出る連帯感から抜け出て、 初めて4声のハーモニーが爽やかに拡がってゆく。”While I run this race”・・・まさに流れるような疾走感の中、ベース系が対旋律に転じ、歌詩も”Guide My Hand!”と受け継がれていく。

司祭たる中間部のソロを経て、ハミングによるさまよえる不安定な魂の表現は突然、劇的な転調とともに、大いなる光明を目 の当たりにするのだ。

そして、”Gude My Heart!”と、曲は最大のピークに達し、やがてベースが響かす、切実なH音での通奏低音の中、消え入るような上三パートによる”in vain”で収束してゆく。

そして、一時の閑寂が訪れる。このあたりの絶妙な間合いは、中曽根指揮者のお家芸だ。

こうして我々は次の曲”Soon Ah Will Be Done”にのめり込んでいく。やがて、指揮者のまなじりが裂けたかのように見えたかと思うと、たちまち壮絶な魂のリズムが押し寄せ始める。

寄せる波、返す波…”I want to meet “の絶望感に満ちた叫喚の連続と、”Soon Ah Will Be Done…”という切なる祈りとを往復するに連れ、曲はスパイラルしてゆく。

“No more weeping”と”No more wailing”の掛け合いのように光と影が交錯する中、魂は昇華し、ベースパートソロによる虚無感の極致と言うべき”No more weepin”において、ついに、曲は深遠なる大きな淵へと落ち込むのだ。

この直後の間・・・それは、先述の閑寂などという言葉では言い表せない。これこそ、この曲の真髄、いや神髄であるべきだ・・・。既に、この間の前後では、世界観がひっくり返るくらいの転回が起こっているのだから。

ベースパートは果たして、周囲の者を変え尽くしてしまうようなこのフレーズを歌えただろうか。そして、その後、我々メンバー全員の中では、どんな転回が遂げられただろうか。そして、また我々はゆっくりと歌いだすのだ、救いのコーダに向かって!

  ・・・以上、一部フィクションを交えて(笑)、綴らせて頂いた。

んなわけで、歌った後は、さけ、サケ、酒酒酒酒だぁーっ「酒持ってこーいっ」(By  B2Y浅)ちょっと待て!普段に比べて、折角一張羅を着込んでいるのだから、記念撮影をしとくべ!

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↑B2K氏。
  被写体をリラックスさせ、良質な写真を撮り続ける。
  毎度、撮影ありがとうございます。

 
そんなわけで、お待ちかねの打ち上げのスナップ→こっち だよん!
(どうしても見たい人だけ!)

 

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