創立10周年記念・第2回演奏会開催される(その3)

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○ 第1ステージ「日本の歌」

【からたちの花】

あまりにも有名な曲のオープニングとなり、本演奏会の出来不出来を占うこととなる 注目の1曲である。ステ練の時とは全く違ってしまった会場の雰囲気に気圧されたり、戸惑ったりする感情が交錯する中、出だしから縦が揃わず合唱がきしむ が、本ステージ唯一のアカペラ曲であり、なんとか持ち直し、その後に向けてある程度の調子をつかむことが出来たかも知れない。中盤のfとpppの対比がイ マイチだったか?

【叱られて】

冒頭、客席前方から携帯電話が鳴り響き、聴き手も歌い手も集中力がやや途切れた感 があり、この一事は大変残念であった。

ともかくも、ピアノ伴奏による我が団初の演奏が始まった。メロディラインにあわせ曲調が盛り上がり、トップソロを経 て、「夕べさみしい村はずれ・・・」というベース系メロディに至る。

この箇所は、直前の臨時練習でも指揮者から集中攻撃を受けた甲斐あって、以外にさらり とやってのけた。最後の外声によるロングトーンは、少人数ながらカンブレもさほど目立たず、結果オーライと言ったところ。

【椰子の実】

2/4拍子の1小節を前奏の直後、懸案箇所のハミングによる出だしは完全にコケ た。(笑)お客様すんません。立ち直れないうちにソロが始まり、援護射撃が出来ないままコーラスに突入。おーのちゃんは良くやった!コーラスが悪い。

バリ トンにとって最重点箇所の「実をとりて胸に当つれば~・・・」は、やや気合いが入り過ぎ。言葉が上滑りしてゆく感じを、筆者自身実感してしまった。(苦 笑)ピアノ伴奏があったからいいようなものの、トップが無難に切り抜けなければ、どんなことになっていたのだろう?

各人の息が長ければ、もっと人数がいれ ば、もっともっと歌えるのに・・・、という原点に立ち戻った技術力不足を実証してしまったような演奏であった。

【浜辺の歌】

題材は日本人の心のふるさとを訪ねていくような名曲である。しかしながら6/8拍 子は我が団ははっきり言って不得意である。みんなリズムに乗れない。

この曲も少しづつ遅れていくのが見て取れる。だから当然聴き手にとって言葉が不明瞭になった。

 

○ 第2ステージ 男声合唱組曲「わがふるき日のうた」

我が団はこの組曲をほぼ丸3年歌ってきた。今回の演奏会では、その集大成が出来た ものと信じるところである。昨年10月の群馬室内合唱団定演賛助から1年2ヶ月余。ある小曲においては格段に進歩したものの、ある小曲では練度が落ちたり と、ムラもあったが、総合的に合格といえるのではないか?

今までの前橋男声でも、これほど密度濃く取り組んだ曲はないだろう。この曲に関しては、我々の内 面としては完結したものとし、勝手ではあるが多くは語らないことにする。

○第2.5ステージ 

インターミッションの後、団のパート紹介を兼ねて、おちゃらけステージが組まれ た。「見上げてごらん夜の星を」を題材に、ベースから順番にパートの旋律を紹介し、最後はトップを交えて曲の種明かしをするという構成だ。

さすがに「筑波 山麓男声合唱団」は演奏しなかったが、ありふれた古典的な企画であるにもかかわらず、結構好評であった。
 

○ 最終ステージ 「Sea Chanties」より

【Whup!Jamboree】

第1回演奏会から数えて、この曲をステージの載せるのは4回目になる。しかしなが ら、言葉の壁は厚いといったところか?かなり余裕を持って歌えるようになっては来た。

冒頭のベース系によるDrmは張りがあって良かったが、歌詩を持った 瞬間から肝心なF-mollが響かない。強拍部の弱拍部の対比がなく、リズミカルさ力強さが乏しくなり、音楽が流れない。主にメロディを担当するバリトン も、抑揚に欠けるため歌が単調になったのが惜しい。

【Lowlands】

前回演奏時は、某パートが入りを間違えたため、混乱した演奏になった。今回はその リベンジを目指したはずだったが、歴史は繰り返し(?)、またまた入りが間違われてしまった。

今回は、傷は浅かったが、譜持ちでありながらこういった大失 態は有料演奏会では慎まなくては!冒頭のユニゾンが高低の二つに割れ、バリトン主導でどうにか乗り切ったが、どうやらこの辺に、伏線が潜んでいたのかも知 れない。

しかし、最後は切ないままに、エコーが遠くで鳴り響いていて、やがて消え入るような、それに近い演奏が過去最高の水準で演奏できたと思う。下田氏 も本演奏でソロデビューを飾った。

【What Shall We Do With The Drunken Sailor?】

お馴染み、酔っぱらいの歌。アップテンポの中、早口言葉が機関銃のように連発され る。本来あちらの言葉遊び歌であるが、果たして我々は遊び楽しむことが出来たか?単なる酔っぱらいにはなるまいと、心に誓ってはいたが、お客さんにはどう 映ったのだろう。ベースは例の部分、ちゃんと出られたし、進歩したよなぁ。(苦笑)

【Shenandoah】

第1回演奏会とは違う編曲で臨んだ。今年の合唱祭はアカペラ演奏だったが、今度は 本編曲通りの演奏。

フレーズ処理に多少難があるが、やはり一度ステージに載せておくと違うねぇ・・・。合唱は完成度が高まった。しかし、またしてもソリス トは風邪のため絶不調。(申し訳ありません)最後のFは抜きまくりのpに成り果ててしまった。合掌。

 
【The Drummer And The Cook】

チビのDrummerと片目のCookという不気味なカップルの恋物語(?)が題 材になっている。それと、ちょっと難解な歌詩でもあり、詩的な解釈を深めるレベルには残念ながら至らなかった。軽快なリズムで、これまた言葉遊び風の早口 言葉であり、団員泣かせの一曲となった。最後のハレルヤ風のフィナーレに向かって突き進む快感は一等級。

 

{付録}アンコール曲紹介

1)Als die alte Mutter

ドボルジャーク作曲の”Zigeunermelodien”から選曲。日本名「母 の教え給いし歌」としてポピュラー。英語にはうんざりしているところに、「お口直しに」ドイツ語曲が、以外にも前橋男声初見参。子音が飛ばず、英語訛り だったかねぇ(?)

2)O Holy Night

12月ということで、季節柄選んだ。これまた、団員にとっては、トドメの1曲。B が出てくるトップは、死ぬ覚悟で臨んだらしい。

(下は、演奏会三日後に掲載された、地元上毛新聞文化面)

 

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