柳川市、北原白秋作詩・名曲改編予算案で紛糾 ←別にいいんじゃない?

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【記事引用】 柳川市「子ども歌いにくい」 白秋の名作を編曲? 市が委託予算案提出 「この道」など3曲 地元に戸惑いも

=2009/12/07付 西日本新聞朝刊=
福岡県柳川市出身の詩人北原白秋(1885―1942)の名曲がイメージチェンジする?-市が12月定例議会に提出した本年度の一般会計補正予算案「北原
白秋作品編曲業務委託料」が、市議会で波紋を広げている。市側は「子どもたち向けに編曲し、白秋作品に触れるきっかけにしてもらいたい」と説明するが、一
部市議は「白秋の地元だからといって、歌い継がれてきた日本の名曲に手を加えるのは恐れ多い」などと反発している。

編曲対象は、この道は
いつか来た道―の歌詞で知られる「この道」をはじめ「帰去来」「砂山」の3曲。いずれも白秋の代表作で、この道と砂山は、山田耕筰が作曲を手がけている。
市は提案理由に(1)小中学校で「白秋離れ」が進んでいる(2)変声期を迎えた子どもには歌いにくく、授業時間の削減もあって原曲では指導が難しい-こと
などを挙げ、再来年に同市で開かれる県の中学校音楽研究大会で披露する考え。

市は予算案に委託料50万円を計上。音楽の教科書会社3社か
ら見積もりを取って委託先を決め、著作権の手続きも委託先に依頼する。基本的な主旋律は変えない形で、小学生向けにピアノ伴奏の合唱曲、中学生向けに吹奏
楽の伴奏曲を作る。北川満教育長は「原曲の良さを保ちながら、歌い、語り継いでいきたい」と強調する。

市側の言い分に一定の理解は示しながらも「あまりに唐突な提案で驚いた。お金や見積もりで決める話ではないし、一体どんなものができるのか」と不安を漏らすのは佐々木創主市議。

地元で顕彰活動を続ける白秋会の大城昌平会長(62)は「歌いにくいと言っても、慣れ親しんだ曲調を変える必要性があるのか」と意図を測りかねて、戸惑いを隠せない。

今なお、全国で親しまれる白秋の詩歌。7月には、カナダを訪問された皇后さまが現地の病院で、白秋作詞の「揺籃(ゆりかご)のうた」を歌い、話題を呼んだ。市は「関係者のコンセンサス(同意)を得て実施したい」としており、成り行きが注目される。

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大変申し訳ないのだが、この記事・・・
というか、柳川市議会が何を問題にしているのかがよく理解できない。

「この道」「砂山」といった名曲を新たに編曲して、
子供達に合唱曲や器楽曲としてのまた違った断面を与えるというのだ。
編曲者の意図も大きく影響するだろうが、これに戸惑う必要があるのか、
大いに結構な事だと思うが。

原曲の良さを保持するのだから、著作権さえクリアできれば、別段問題ないのではと思ってしまう。
合唱の世界に浸かっていると、いろんな曲を勝手に編曲して歌うことが多いので、
アレンジすることへの罪悪感は確かに少ない。

例えば、ご存知「この道」などは、音域が意外に広いので、
変声期の年頃の男子にとっては、難易度の高い一曲であることは間違いない。

そんな曲を、高音の出る女子と共に力を合わせて歌い上げる合唱曲または器楽曲として、
新たに編曲し直して、あらためて北原白秋と山田耕筰の合作を身近に味わおうという試みである。
編曲者の能力にもよるが、また違った新しい白秋や耕筰の一面に出会える可能性もあるのにだ。
私にはGood Jobに思えるのだが、いかがなもんだろう。

市政をチェックするのが市議会の役割であるが、
くだんの市議が、音楽に対する無知を棚に上げて、大騒ぎしている事実が一番痛い。
取材した記者も、真に受けて、わざわざ記事にすることもなかろうに。

それにしても、3曲で50万かい。1曲17万くらい?
単価的には高い気はしますね。
まぁ、高いか安いかはどんな編曲ができてくるかによるね。
場合によっては、ある水準以上の作品でなければ、作り直しを要求するとか・・・。

50万円とはいえ、血税を使って得た成果は、
然るべき目や耳を持った担当官によって厳しく審査の上、検収されるべきでしょうけど。

 

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