数多の情報から本質を抽出する難しさ

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情報社会なんて事が言われて久しい。

最近は莫大な数の情報の氾濫からか、物事の本筋でない話が、 いかにも本質的な議論として語られていることが多いことに、私は内心、眉をひそめている。 (過去にも、「真性マニアのススメ」として書かせていただいた)

例えばエコカーがそうだ。

地球温暖化への対策として一つの切り札として、または自動車における先端技術の象徴として、経済的効果や環境的背景からエコカーの普及には目を見張るものがある。

トヨタのプリウスなど、納車まで何ヶ月も待たされているほどの大人気。政府も補助金を出して、最近まで乗換を後押ししていたのはご承知のとおりだ。

しかし一方で、ガソリン代が安く上がるということもあり、 購入後の走行キロ数が、従来のガソリン車購入時に比べ、1.5倍程度伸びてしまうという実証データがある。
(出典 太田裕之・藤井聡「エコカー」購入が走行距離に与える影響に関する研究、土木計画学研究・講演集No.39 2009)

エコカーの数や走行キロが増えれば、結局は交通渋滞を助長しかねないのではないか、 そして、エコカーに置き換わらずに一定数存在するガソリン車の旅行速度は同様に制限される。そうすると、ガソリン車は更に多くの二酸化炭素を排出するだろう。 排出される二酸化炭素が果たして本当に減るかどうか怪しいものなのである。

大体、お偉いアメリカ様と支那様に二酸化炭素を減らす気がないのだから、日本あたりがいくら頑張っても、壁に生卵をぶつけるが如くだろう。(やらないよりはマシって議論も合理的じゃないと思うんだよな〜)

こういう環境の中、物事の本質に抽出できず仕舞いで、テキトーに終わってしまっている物事の現象は、この世の中で年々増えてきているのではないか。

我々の合唱も例外ではないような気がする。音楽として表現したい本質に迫ることができず、ただ表面的な要素に左右され、波風立たない音楽が流れてゆくというような・・・、そんな演奏が増えているとしたら どうだろう。

感性と情報・・・。

もちろん何の論拠もない。しかし、そういう演奏があっても、さもありなんというご時世ではある。

 

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