2008年9月6日(土)通常練習

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月は変わって9月。
新レパの音取りを開始して半年が経過した。
しかし、成果は今ひとつといった感触のメンバーが多いのではないか。

団としての公式的な音取りは5月以前に終了している。
しかし、その期間の出席率は低迷し、
1パート1人という練習回があったり決して効率の良い音取りとは言えなかった。

その時のツケを今払っている気がする。
借金は支払わねばならない。

前回から、第三レパートリーの音取りが開始された。
団員総会でも第5回演奏会へのロードマップが承認されたばかりで、
本日の練習の出足は確かに好調であった。

団員達の中に何かが芽生え始めたことを肌で感じられた。
既に、モチベーションを上げていく行程は始まったのだ。  

かつて古き良き時代、時間的余裕のある中、片手間で趣味たる合唱を謳歌できた時代は終わった。
複雑な社会システムに組み込まれたメンバー達は、練習に出るための事前調整に力を割きすぎ、
本番で実力を発揮できないケースさえままあるほどだ。

その社会システムから解き放たれた老後こそが、じっくり合唱に取り組めるチャンスとも思うが、
ブレスも浅くなり筋力も衰えた頃、改めて一生の趣味として向き合うのに、
理想と現実のギャップに大いに苦悩するのではないか。

さんざ待った挙げ句に訪れるかも知れないこのような仕打ちに私は戦慄する。
だから、私はこの前橋男声合唱団で力を発揮できる今を、全力で渾身で生きたいのだ。  
我々は諦めない。

今在籍するメンバーの今の歌声こそ、私にとっては煌びやかでこの上なく愛おしく尊い。
団の総合力が試される自前演奏会に向かって、もう一度全員で心を合わせて進んでいきたい。

■場所 前橋中央公民館(46スタジオ)
■出席人数15名(T1:3 T2:4 B1:3 B2:5)
■練習内容
 1.体操・呼吸・発声
  ○「喉を開ける」意味について、あらためて考える
   ・我々の体をラッパに例えると、マウスピースは何? そう!声帯だね。
   ・ラッパは、マウスピース単品だけで、一応音を出せるし、演奏もできる。
   ・だが、あのラッパの筐体がなければ、トランペットなどのあの素晴らしい響きや音色は出せない。
    それと、我々の発声も全く同じ原理であることを、あらてめて肝に銘じよう。
   ・ということは、どういうこと?
   ・要は、マウスピースたる声帯を増幅する装置が必要ということ。
   ・その第一歩が、口腔を拡張させるということであることは既に我々は頭では十分すぎるほど認識済み。
   ・そのための一手段として、先回まで「喉仏下げ」を執拗に勧めてきた次第。
   ・既に日常の会話で我々は無意識にこなしている動作でもあるのだが、いざ歌となると構えてしまうのか。
   ・その会話の延長線上で歌というものの特質を捉えれるかどうかが大きなカギ。
    (会話時のよどみないブレスや、流ちょうな息の流れは、声楽的には理想のものであるはず!)
   ・口腔を拡張するためには、喉仏を下げる時に使う頸筋だけでは全てではない。
    それを支援する筋肉は、背筋から斜腹筋更には括約筋から臀筋から脛筋まで多岐にわたる。
    (実際にどこの筋肉であるかは、各自調べてね)
   ・それを今後、長期的視点、短期的視点の両様で鍛えてゆく。
  ○声楽のB.M.D.とは?
   ・B・・・Breath ご存じ「呼吸」
   ・M・・・Muscle ご存じ「筋力」
   ・D・・・Diction これはイマイチマイナーな単語でしたか。和訳すれば「語法」ってとこ?
  ○発声練習(省略)
  2.アンサンブル
   【曲目】”It’s Broadway Musical”より「Night And Day」

アンサンブル冒頭、珍しく一曲通しを行う。勿論、各所で破綻。
まずは音取りの不十分な箇所を各自が認識して補強すべきだろう。    
特に、44小節からのワンセットと61小節からのワンセットは、集中力と注意深い歌唱が求められ、    
これからの練習でも当分、指揮者からのチェックが入りそうだ。

  ・全編レガートを強く意識した歌い方を徹底(dolce espr.など特に)
  ・Ooは深く、口腔内を必ず拡げて。しかも、縦に開けること。   
  ・(B1)20小節、24小節、36小節等、メロディの出だしは乱暴にならぬよう。  
  ・(T1,T2)13小節〜 準備不足。B1メロを聴きながら準備の余裕有るはず。入りの音取り確認のこと。  
  ・(B2)17小節からの主旋。音がぶら下がり気味のため鈍重に聞こえる。19小節youに向かって歌い上げる。
  ・(T1)22小節、3拍目頭のタイミングをB系メロディ”you”に合わせる。勝手に歌わない。  
  ・(B2)28小節。メロディの入りはpでdolceながらも明確に。  
  ・(T1)31小節からの”lalalala”は口腔を横開きしすぎ。縦に開ける。これ基本。基本中の基本。マジ基本。  
  ・(T1,T2)47小節のsilence。カタカナの「サイレンス」ではないよ。横に拡げすぎ。同様に縦に開口。  
  ・(B2)45小節。この曲の聴かせ処の一つ。   
   一層、声を集めること。腹の底で歌うこと。重心を下げること。瞳孔を開けること。  
   更に今後鍛えられる予想。  
  ・(B1)65小節、クリアに出るべきだが、音楽的な流れを考える。絶対に弾みすぎず。
  ・(T1,T2,B1)66小節の-aitを揃える。基本的に、語尾は明確に。(前回指摘済み)  
   語尾にこだわることで、リズムも揃うし、発声的にも有利。曲はそのようにできているもの。   

  【曲目】”It’s Broadway Musical”より「Memory」
    ”the”=「ザ」じゃないんだからさ。ずっと注意されてるし。  
    やってる奴、そろそろアホですよ。(オレ?)  

  ・冒頭T系メロディ。”Midnight”・・・。Miは口腔を拡げて、この曲頑張っていってみよー。  
   最初の母音を拡げられれば、吉。その後持続できる確率も上がるし。確率論、声楽の上でも大事よ。  
   要所を決めれば、より少ないエネルギーで効率的な歌が歌えることは、どんな曲でも同じ。  
  ・同。”her”でポジションを下げずに、”memory”につなげる。とにかく、上あごより上だけで歌うべ。   
  (バリトンにならぬよう!)  
  ・(全)Hum.は開口の”Oe”に統一。(オーウムラウトに近い発音)  
  ・(全)6小節7〜10拍目。テヌートをかけること。前にも指摘されてる。  
  ・(全)10小節。初めて全パート縦が揃う箇所。   
   音楽的に何かが動き出し、今後何かもっと大きな事が始まる予感。そんな表情を込めて歌い上げたい。  
  ・(B2)18小節〜。ベースの裏メロ。ベースの表情が、全体に大きく影響する一節。  
  ・(全)26小節。全パート、語頭語尾を揃える。  
  ・(全)47小節。”another”の直前でブレス必須。  

  【曲目】斎太郎節   
  ・初めて取り組むメンバーの在籍するパート音を指揮者がピアノで弾く。  
  ・3回ほど繰り返して、終了。徐々に音がついてきたようだ。

■連絡事項
 (事務局より)
  ・次回練習は9月20日。  
  ・第三レパ(「仮題=もう一度歌わせていただきます」〜下掲)の音取り(パート練習場を確保済み)  
   斎太郎節、見上げてごらん夜の星を、上を向いて歩こう、   
   Shenandoah、Sailing,Sailing、Aura Lee、Vive L’Amour 以上七曲。  
  ・合唱祭まで残り練習四回。  
  ・合唱祭は、午後の出演を想定して申し込む。
  ・ひがきホテルのホームページが更新されている。要注目。   
  (http://www.higakihotel.co.jp/)から「ラウンジコンサート」を参照。  

 (指揮者より)
  ・個人的な音取りについては、各自ケアされたい。(徹底されたい)

 

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